片思い世界のレビュー・感想・評価
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こんな世界があるかもしれない
是非これから見る予定の方は、何も情報を入れずに見に行ってほしい。その方が作品を楽しめると思う。
序盤でそういうこと!?と予想外な展開に驚いた。振り返れば微妙な違和感がたくさん散りばめられていたのに、そこを見抜けなかったのが少し悔しい笑
ありそうでなかった、坂元脚本が描く世界観がとても面白くて、不思議で暖かくて、でも少し寂しくて、私の好みの世界観でした。
こういう世界が本当にあったらいいな。
日本アカデミーで最優秀助演女優賞の受賞歴がある、杉咲花ちゃんと清原果耶ちゃん。ドラマに映画に引っ張りだこの国民女優広瀬すずちゃん、この3人が主演というだけでワクワク。3人の演技力がこの独特な世界観を見事に作り上げていた。
それは美術面でもそうで、3人の住む家のごちゃごちゃしているのに温かみのある、ジブリに出てきそうなインテリアコーディネートが素敵だった。着てる服も三者三様で、使う色にもこだわりを感じられて素敵だった。
同じ坂本さんが書かれた、オリジナル脚本作品『ファーストキス』と比較すると、こちらは独特なセリフ回しは抑え気味。
少し中盤失速したと感じてしまったのと、クライマックスのひとつである音楽劇のくだりのところがあまり好みではなかったので、個人的な好みは『ファーストキス』だったけど、こちらの方が広がる余韻があった。
あと『ファーストキス』でのタイムリープに粗を感じた人は、こちらの方がまだ良いと思うかもしれない。
最後の合唱シーンはずるい…。あんなの泣くでしょ…。予告の時から思っていたけど、この合唱曲が本当に素敵だった。
人生なんて急に何が起こるかわからないし、世界はまだまだ解明されていないことがたくさんある。そういう不思議な世界で、私たちは生きているんだな感じた。
主演3人をフレーム内にとどめておく手段としての“思いの一方通行”
資料によると、脚本の坂元裕二は、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人が主演、「花束みたいな恋をした」でも組んだ土井裕泰監督で撮る新作の企画を自ら発案。ただし、そうした座組が固まり撮影日程も決まってきた段になっても、脚本は「何も出てこない状態」だったと明かしている。
坂元自身も観客も望むのは3人のアンサンブル演技。3人が一緒にフレームの中になるべく長く収まっている、3人だけで“世界”を成立させるために、3人が外部からある程度孤立した状況を設定する。そんな狙いから、主人公の3人が特別な絆で結ばれ、家族同然に暮らす3人の間では何でも分かり合えるが、それ以外の人への思いは一方通行になる、というある種ファンタジックな要素を含むストーリーに決めたのだろう。
広瀬、杉咲、清原はいずれも映画主演作、ドラマ主演作ともに複数、それぞれ朝ドラでヒロインも演じ、演技力・人気ともに20代半ばの世代ではトップクラスの女優たち。3人が何気ない日常を和気あいあいと過ごしたり、誰かの苦悩や葛藤に寄り添ったりといったシーンでの掛け合いは安定感抜群で、いつまでも眺めていられそう。
ただし、3人のアンサンブル演技をたっぷり見せるためにひねり出された“思いの一方通行”という特殊設定が、映画を不自由で不自然なものにしてしまった感も否めない。
似た設定を用いた作品として思い浮かぶのは、90年代に大ヒットしたあるハリウッド映画(タイトルを出すだけでも本作のネタバレになるので書けないが、「片思い世界」を鑑賞済みの方なら洋画の題もピンとくるはず)。あちらでは、その設定の不自由さを克服する手段が中盤で提示され、それが後半の展開の推進力にもなっていた。「片思い世界」でも、ラジオから流れる声がそれに近い役割を担うかと思わせるが、微妙というか、中途半端というか。
坂元脚本・是枝裕和監督作「怪物」のラストでは、観る人によって現実ともファンタジックな世界ともとれるシーンの奥深さに圧倒された。あの傑作に比べると、今作は特殊な設定に縛られてしまったかなと思う。
非日常的な物理現象から物語を構築する坂元裕二の攻めたオリジナル脚本。その成否は見る人によって大きく分かれる?
本作は「花束みたいな恋をした」のスタッフが再集結した作品なので期待値が高かったのですが、決してハードルを上げずに見るのが良いと思います。
「花束みたいな恋をした」は何と言っても脚本の良さが光っていました。
本作も坂元裕二のオリジナル脚本ですが、「花束みたいな恋をした」とは大きく異なり、強いて言うと作風は「ファーストキス 1ST KISS」に近いです。
それは、どちらも物理的な話が物語の中核を構築している、という点においてです。
ただ、「ファーストキス 1ST KISS」ではタイムトラベルという物理現象が物語で重要な設定となっていましたが、作品の面白さは、その物理的な設定を超えて、恋愛映画としての会話劇にありました。
その一方で本作は、物理現象の設定の比重が大きく、その世界観にどれだけ馴染めるのかで作品の評価が分かれるのでしょう。
本作の場合は、その物理現象の設定に映像表現が付いていけていないようなシーンも散見され、ある意味で、実写では難しく、アニメーション向きな面があるのかもしれません。
3人の朝ドラ女優と坂元裕二のハーモニー
声は風
感想
映画館に観に行きたかったが、体調不良で行けず。
ずいぶん時間が経ってしまったが、今日時間があったのでVODで鑑賞。
本作はオリジナル脚本であり、坂元裕二氏が創造する予想を超えた世界観、広瀬すずさん、杉咲花さん、清原伽耶さん、三人の若手実力派女優と横浜流星氏を配し展開していくとても不思議なのだが心が揺さぶられる落ち着いた演技が融合し、全てを纏めている土井裕泰監督のエッジの効いた演出に感動した。
個人的に脚本としては「ファーストキス」より好感度が高い。リアル(現実)視点を活かし且つ残しつつ、ファンタジー感溢れる物語の展開とトワイライトゾーンを彷彿とさせる不条理を感じる各シーンは「ある視点」としても秀逸な出来映えであった。もしかしてこんな事ってあり得るかも⁈と想いたくなる作品。鈴木慶一氏率いるmoonridersをはじめとする音楽が効果的に挿入されていて中でも「声は風」が心に残り作品の意図を想うとき涙が止まらない。
⭐️4.0
【女優の無駄遣い】
主役級の3人の女優をそろえた豪華キャストによるお伽話。
しかし、観終わってまず感じたのは――「もったいない」の一言だった。
“奇跡の3人主演”という触れ込みながら、それぞれのキャラクターがぶつかり合い、結果として誰の物語なのかがぼやけてしまっている。化学反応というより、互いを打ち消し合ってしまった印象だ。
物語は坂元裕二によるファンタジーだが、どの世代に向けたものなのかが曖昧で、前作『ファースト・キス』のような“大人のファンタジー”とも異なる。2000円を払って映画館で観た観客が満足できたのか、正直疑問が残る。
主演3人の演技力はさすがだが、それぞれが強烈すぎて物語がかき消されてしまった。むしろ3人それぞれの物語を40分ずつ描く短編集の方が、作品としてまとまりがあったのではないかと思う。
今あなたがいることに意味があると教えている
上映時、そして映画館での上映終了後も公式がネタバレをしないでほしいと伝えていた作品。
ゆえに多くを語れないところですが、淡々とした静かな世界観です。
見方によっては聡明さと美しさもあります。
内容は相反するシリアスさや人間の悲しみ、痛みが大きく、決して明るいとはいえませんが、少女3人の前向きさは繊細に描かれています。
傷ついた心を癒すことが簡単でないことも、癒えることが簡単でないことも、この少女達に起きた事は現実社会でも理不尽に起きてしまう世の中なので、鑑賞側である我々は、平凡でありふれた毎日を抱き締め愛し生きることの大切さと尊さを深く考える必要があると感じました。
坂元さんの脚本の世界観は好みが分かれるかと思いますが、タイトルがどういう意味合いなのか、毎作品考察させられます。
この作品においては、面白いか面白くないかよりも、広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さん。
この御三方の結集によるお芝居が楽しめる作品かと思います。
主演の3人で満足
声は風
号泣
とにかくよかった。
ファンタジー的な要素やブッ飛んだ設定を許容できない人が批判してるんだと思うけど、自分はファンタジーは嫌いだけどこれは普通に良かった。
設定がそもそもせつないしいろんな気持ちになる。
母への思い、母の新しい人生、でもちゃんとまだ愛があり、からのクッキーで号泣。
すずと流星の読み合わせからのハグ。最後の合唱も泣けた。合唱曲が素晴らしいし歌詞がリンクしてる。
こっちに戻ってきてたらつまらなくなったがそこは現実的で逆に良かった。
ラストが個人的にはポップすぎたが前向き、希望で良かったのかな。
花ちゃんの泣きの演技のリアリティは凄い。
毎回こっちも泣かせられる。
恋愛モノではない。批判してる人間やYouTuberは
ホント理解出来ないな。この世界観を理解出来ない人間は薄いな。
回し者じゃないがとにかくおすすめしたい映画。
主役を張れる女優3人がでてるから期待値が上がっていたのもあると思う...
主役を張れる女優3人がでてるから期待値が上がっていたのもあると思うが、少し残念な映画だったかも。
サスペンスとファンタジーを掛け合わせた物語だったがどちらかに絞った方が良かったのではないかと。
もしかしたら脚本自体はいいのかもしれない、実写映画向きの物語ではなかったのかも…
映画の雰囲気というかキャストの衣装や3人が暮らしている家などはすごく素敵で映像自体は素敵だった。
泣いた
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