片思い世界のレビュー・感想・評価
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僕も誰かに見守られているのかも
『怪物』『ファースト・キス』と、坂元裕二脚本の無理な作為性が肌に合わず本作も腰が引けていました。「自分の好みの状況を作り出す為に、また話をこねくり回すのかな」と嫌な予感です。しかし、このお話も作為性はあるものの、「僕も誰かに見守られているのかも」「僕も誰かを見守るのかも」という思いが静かに染み入りました。若い3人それぞれの個性が生きた姿もよかったな。
若手実力派の三人揃い踏み‼️
今作は映画としての出来はともかく、広瀬すず、杉咲花、清原果耶という若手実力派の3人の美しさ、存在感、演技力を堪能する作品ですね‼️清原果耶ちゃんが他人の携帯を覗き込んだり、他人に非常識なことを言ったり、コンサート会場のステージに上がって叫んだり、なんだコイツはと思っていたら、3人の秘密が判明し納得させられました‼️要は3人は幼い頃に無差別殺人の被害者になっており、幽霊なんですね‼️殺された時は小学生だったけど、幽霊も成長するらしい‼️そんな3人の日常と、3人を失って残された家族や友人たちの苦悩が描かれるわけです‼️結論から言うと杉咲花ちゃんの母親は犯人と対峙し、横浜流星は事件のトラウマから諦めていた自らの夢を再び叶えようとする‼️3人はそれを見守るだけの描写で、直接関わらない、関わることができないのが映画としては物足りないですね‼️そして幽霊の細かい設定もわかりづらいところがあります‼️広瀬すずはスーパーで買い物してたし、料理も作ってるし、食事はできるのか、腹は減るのか、毎日違う衣装だし、住居は生きてる人が見たら廃屋に見えるのか、3人以外に幽霊はいないのか⁉️そんなことツッコむ方が野暮なのかもしれませんが・・・‼️そしてラジオの声の主の「自分は戻ってきた」と言うのは結局ガセだったのか⁉️その辺もほったらかしだし、そのラジオの主の設定も掘り下げて活用すれば、もっと映画として面白くなったと思うんですが・・・‼️やはり大林宣彦監督の「異人たちとの夏」と比べてしまう・・・。
片思い世界 観て来ました!!
広瀬すず 杉咲花 清原果那 のトリプル主演と言う予備知識以外は全く知らないままの鑑賞でした。タイトルの『片思い…』と言う題名からして三者三様の恋模様が描かれたり、それぞれの事情がありながらも同居生活をおくる3人の生活や出来事、心の動きを追いながらの成長物語といった内容なのかなと想像しながらの鑑賞で始まりましたが、普通と言う視点からは全く違っていました。
ストーリーはネタバレになってしまいそうなのでふれないようにしますが、鑑賞後の感想は悲壮感漂うことなく、あたたかな気持ちになれました。物語のラストでは今後の3人の生活がこれからも続くと言うところでしたが、何か吹っ切れて前を向いて進んでいけそうなそんな気持ちになれそうなラストでした。
途中、涙無しには観られませんでした。3人のキラキラした旬の女優さんの魅力、演技が光る!!作品でした。そして、今回は横浜流星さんの控えめな深みのあるキャラクター、杉咲花さんのお母さん役の西田さんもとても良かったです。個人的には杉咲花さんの目に込められた演技〔クッキーをお母さんと〔妹〕が焼いている場面でオーブンをのぞき込んで足を踏み外しそうになる場面をじっと見ている場面〕が印象的で何とも言えない深みがあり、嫉妬?の気持ちや心の中が表現されていたと感じました。
是非多くの方に見ていただきたい作品だと思いました!!
はなればなれでも 目に見えなくても 君に呼びかける
片思いってきっと切ない悲しいだけじゃなくて、何よりも尊いものかもしれない。
全く想像もしなかったお話に唖然としつつ、どんどんその世界観に引き込まれた。
度肝を抜かれるとはこのことか。
こんな世界が広がっているなんて。
こんな素敵なお話に出会えるなんて。
平穏と不穏が入り混じった不思議な温度感。
人生の杖になるような、またひとつ宝物が増えたようなそんな映画になった。
主演お三方の調和と化学反応が素晴らしい。
それぞれのキャラクターが可愛いくて愛おしい。
なかでも杉咲花さんの凄さ、横浜流星さんの圧倒的存在感にやられる。
劇中歌「声は風」も本当に素晴らしい。
どこのフレーズを切り取っても、どこまでも3人を思わずには聴けない。歌詞もメロディーも、この映画と共に今もなお胸の中で鳴り響いている。
いい意味での予想と全く違った🤣
三人はずっと一緒だったが…実際は…
「花束みたいな恋をした」の監督脚本コンビによるストーリーで最初はどんな恋愛映画かなと思いました。
東京のとある一軒家で共同生活を送る三人だが実際はある事件で亡くなり幽霊として生活してるのがえっと驚きました。だが、ラストのすずさんと横浜流星の当時の演劇ノートで抱きしめるシーンが幽霊となっても届いたのかなと感じました。そして三人の合唱シーンでも見えなくてもこの声には届いたと思います。
※あと、松田龍平さんがどこで出てるのか気になったんですがラジオの声で出てるのが衝撃でした。
私ルッキズムなんです
心が洗われる映画。何度も観たくなった。
まずはネタバレなしレビューから。
キャスト、脚本家、スタッフから安心出来る作品だろうとは予測していたが、想像以上だった。最近の邦画は邦画らしさを失い、反体制を唄えば知的であるような偏った危険な思想が根底にあるにも関わらず、さも正しいかのようなプロパガンダ的なものが増えたが、邦画の良さはそのようなものではなく、好ましくない事に異議を唱える事はあっても、根底に温かさや静かに我慢をしている人の話を客観的に見せるようなものだと思っていた人間にとっては、邦画らしい邦画を観れたと思った。
キャストの演技力も良かったが、何よりも良かったのは合唱であった。声の素晴らしさ、歌詞、曲全てが素晴らしい。何度でも聴きたい。映画館で観たのも良かった。
横浜さんはこの映画で初めてピアノを演奏したとは思えないほど上手かった。
映画としての評価は★4.5
杉並児童合唱団含めた合唱があまりに素晴らしかったので加点して★5
贅沢すぎるトリプル主演の演技にアッパレ
タイトルなし(ネタバレ)
「片思い世界」を観る。2つのテーマがあって、ひとつはネタバレになるので言及できないけど、愛するひと、大切な人、そして憎むべき人に伝えるべきことを伝えようと悪戦することは無駄では無い、あなたがそこにいることの糧になるという物語だよね。
あのラジオの声、最初からこれ誰だろうとずっと気になっていたんだけど、エンドクレジットで「あー、そうかー!」となりました。ついこの前まで◯◯◯◯◯◯◯◯観ていたのに鈍感。ちょっちネタバレすると、このラジオの声の人とムーンライダーズは重要な役回りです。
私には意味不明の映画でした。
映画が始まってしばらくして、そういう設定ならば受け入れるしかないと思い、観ていました。
観ていてこの映画、何を訴えたいのだろうとずうっと考えていました。結局、私には意味不明でした。たぶん、人間の思い(想念)の交流を描きたかったのだろうぐらいしか理解できませんでした。
清原果耶及び広瀬すず、両人が私の好きな女優で、それで観た映画なので、特別な不満はありません。
まぁ、私の理解力が足りないのでしょう。
横浜流星さんの左目の美しさを描かなかった映画。
脚本が坂元裕二さんだと知り興味をもつ。
予告編等では想像しなかった世界観。
読んだ他の人のレビューはネタバレしていなかった分、楽しめた。
終盤まで涙が流れたが、肝心のクライマックスから僕の心が冷めはじめた。
仕方ないのである。
坂本さんの脚本はクライマックスがやけに現実的過ぎる
というか、それまでは映画的ムリをするクセにクライマックスからはやけにシビアになる、から。
クライマックスで魔法は使わない脚本家である。
(『怪物』は坂本龍一さんの音楽のおかげで美しく輝く。)
坂元裕二さんは少女マンガの原作者のような気がする。
そんな作風も表現できる、ということ。
本作はそんな感想をもった。
「片思い世界」の評価が高いのも理解はできる。
今、邦画界で魅力的な脚本を書ける最も貴重な人物であります。
秀逸なタイトルと曲
タイトルと内容のリンクが心地よい作品。
ぜひタイトルを思い浮かべながら鑑賞してほしい。
監督、脚本、俳優、とにかく豪華な面々が揃っていて鑑賞前のハードルは爆上がり。そのため、鑑賞後は少し物足りない感覚がある。
しかし、ひとつひとつのシーンは美しく、やはり俳優陣の演技は光っていた。
個人的には最後の合唱シーンがお気に入り。それまでに気になる点はいくつかあったが、すべて忘れて見入ってしまった。
片思い世界とは…
まず、メインキャストの3人+が全員それぞれ主役はれる大人気女優。
この3人のやり取りだけでもずっとみていたい✨
広瀬すずさんと杉咲花さんのしっかりしてるけど、おっちょこちょいで抜けてる感じ。清原果耶ちゃんと、ツンツンしてるのに中身はとっても優しい子。3人のいい所が全面に押し出してるキャラクター設定。+横浜流星さんの影のある感じ。
最高です。
また、擬似家族ものってのが良くて、それぞれの悩みや闇を抱えてる中でお互い助け合って生活している。本当にいい映画でした。1つ不安点と言えば、この映画はファンタジーなので、その部分で人によっては話の飛躍が容認できない場合もあるかもしれないが…そんなの気にならないくらいめちゃくちゃいいお話でした🙂
「片思い」ってそういうことね。。。
『片思い世界』観てきました!
ネタばれ厳禁、ということで、本日まで予告編以外の情報をまったく入れずに鑑賞。
ただ、大どんでん、みたいな展開ではなくて、割と早々に「シックスセンス」の話なのね、ということが分かる展開。
もう一回どんでん返しがあるのかと思いながら見ていたけど、とくになし。
「シックスセンス」の設定を使っていることを除けば、あとは普通のドラマ展開。もちろん、そのドラマ自体が十分に面白くて、ちゃんと泣ける映画になっています。その点は安心して観に行ってもらえる出来だと思います。そして「シックスセンス」の世界観が「片思い」というタイトルにつながっている、という。
採点するなら、5点満点の3.5点。観に行って損はない作品です。個人的にはど真ん中ではなかった分だけ、4点以上にはならないかな。
個人的に伝えたい点はいくつかあります。
まずは、さすがの杉咲花、ということ。三日月のクッキーを見て泣くところなどは、出色の演技! 他の誰にもまねできない演技力ですね。すごいの一言。
『市子』でアカデミー賞取ってもらいたかった。。。。
それから、坂元裕二は最近、科学ネタにハマっているのか? という点。
『ファーストキス』では「タイムトラベルもの」かつ「バージェス頁岩の生物群」という理系心をくすぐる設定を用い、今回は量子力学の「多世界解釈」の変形版で観客を煙に巻く。多世界解釈を論じた名著『シュレーディンガーの猫がいっぱい』を思い出した観客は僕だけではないはず。
とはいえ、その辺の設定はハードSFみたいにカッチリしてなくて、割とフワっとしてて、突っ込みたくなる人も大勢いるのでは。彼にとっては、要はストーリーテリングの一道具に過ぎないのかもしれない。(僕はキライではないです。)
あと、元気のない時の横浜流星の猫背っぷりはすごいですね。他の作品でも、キャラによっては気になるくらい猫背になる。演技のクセなのかな。
それから、「少年殺人犯」のモチーフについては、ちょっと表面的で類型的かなぁ。脚本で書きたい話の筋のために造形された人物、という感じで、人物像の描き込みが浅すぎる気がしました。作品の方向性からして、そんなものはいらないのかもしれませんが。
声は風
ネタバレ部分については、冒頭から比較的分かりやすかったですし、序盤で答えが明らかになりました。
また坂元裕二さんの得意とする話題、設定か、という印象ももちましたが、3人の主人公の風のような存在、大袈裟な表現をせずに感情を見事に表現する演技がストーリーに彩りをもたせてくれていました。
両想いでいられたらパラレルワールドにいたとしても時々声を交換し合える、離れていても想いは通じ合える、ラジオの声はそんなことを教えてくれていたんでしょうか。
また、落としものに気付いたり、落としものや置いてきたものを大事にしたりできるのが生きていくということなんだと教えられた気がしました。
最後の合唱曲の歌詞がすべてを表現していましたし、爽やかなクライマックスに仕立ててくれていました。
もどかしい
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