片思い世界のレビュー・感想・評価
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泣いた
なるほどこういう話ですかと、大変面白く観ました。
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので短く)
結論から言うと、今作の映画『片思い世界』を大変面白く観ました。
朝ドラ主演だった広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんの確かな演技の3人が主演で揃い、現在の大河主役の横浜流星さんまで出演とあれば、観ない選択肢はないと思われました。
一つだけ懸念は、予告で感じた少女世界で年配の男性脚本演出だと厳しさはあるぞ、とは鑑賞前に思われていたのですが、なるほどこの設定であれば常に影が差し込むので、その懸念も払しょくされていたと思われます。
相楽美咲 役の広瀬すずさんと高杉典真 役の横浜流星さんの最後の場面の演技は出色でしたし、さばけた中に悲しみを握る阿澄さくら役の清原果耶さんもやはり素晴らしさがあったと思われます。
そして、新しい妹と母・木幡彩芽(西田尚美さん)の関係を、妹が危険な時も冷たく見つめる片石優花 役の杉咲花さんの眼差しは、この映画の質を決定づける深さがあったと思われました。
今作の映画『片思い世界』は、同じ坂元裕二さん脚本の『ファーストキス 1ST KISS』とも共通していて、《大きな所での運命は変わらない》根底の部分の認識と描き方は、通底していたと思われます。
しかしその中で今作の3人が、変わらない運命を、自分たちの心の持ちようで見方を変えて進んで行く描写は、逆に観客を静かに勇気づけていたと思われます。
今作は難しい設定の物語と思われながら、一方で、現在の運命に翻弄される人々にとって逆に必要な物語構成だとも思われ、大変深く面白く今作を最後まで観ました。
美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)が幼い頃音楽会...
美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)が幼い頃音楽会で無札別殺人犯によって命を絶たれる。
この3人は幽霊となって一緒に仲良く暮らしている。
自分たちは何も変わらないのだが、現世の人からは見えない。
だから、現世の人とは関われない。
恋もできないし、親にも会えない・・・
そんなとき、ラジオから同じ境遇で幽霊だったけど現世に戻れたと・・・
戻るにはあなたが相対人に通じ合う必要があるということ。
通じあえたらこの時間にこの灯台までくれば現世に戻れることが出来る。
3人はそれぞれ会いたい人に接触して、自分の存在を知ってもらうように努める。
ただ、さくらだけは彼女たちの命を奪った殺人犯と接触しようとする、なぜ?
優花の母は今は再婚して子供もいるが、優花のことは今でも忘れられなくて、犯人に接触し何故殺したのか問い詰める。
指定された時間に灯台まで行き、戻ろれることを望んだが、それは叶わなかった。
3人はもと住んでいた家に買い手が現れたので、新しい住居を求めることに。
ハッピーエンドではないけれど、悲しい結末でもない。
ハリウッド映画だと現世に戻れて、その後も3人の友情は続くっていう感じのハッピーエンドになると思います。
これからも現世の人とは関われないけれど、3人はいつまでも一緒。
だからまだいいかな。
伝えられなかった思い、伝えることができない世界…
広瀬すず、杉崎花、清原果耶が三姉妹を演じる(姉妹じゃないけど)と聞けば、観ないワケにはいかない。
しかも、脚本は坂元裕二で土井裕泰が監督。
彼女らのトリプル主演企画が先に決まっていて、脚本は当て書きされたらしいのだが、そもそも坂元裕二の発案だったようだ。ただ、プロジェクトが始動してから脚本の執筆を始めたとか。
この映画にはある意味で驚いた。
こんな物語だったとは全く知らなかったので、『花束みたいな恋をした』の路線を期待すると肩透かしを喰らう。
三人娘の秘密が割と早々に分ってしまったので、オチが見えたと高を括った私は愚かだった。
タイトルにある「片思い」と「世界」の意味が終盤でなんとなく解ってきて、M・ナイト・シャマランの出世作や、アン・ハサウェイが主演したスリラー映画とは、決して同種類ではなかった。
最近の坂元裕二は、異次元の交錯というか、あの世なんだかパラレルワールドなんだか、そんなところに踏み込んだみたいで、このまま〝セカイ系〟に突き進んでしまうのではないかと心配になってしまった。どうやら、そこまでのつもりはないようだ。
殺人事件の裁判の判決文で、被害者のことを「何ら落ち度のない…」と形容されることがよくある。
自身に何も責任がない状況で他人に命を奪われた人の無念は、いかばかりだろうか。子供ならなおさら、まだ見ぬ先の人生を生きたかったことだろう。
この映画は三人娘の秘密がオチではないのだが、公式サイトでも伏せているようなので、この辺に止めておく。
「片思い」とは、遂げられなかった(未だ遂げられていない)思いのこと。若い彼女らにそういう思いがあるのは当然だ。
広瀬すずにとっては、男女の恋愛。
相手役の横浜流星は、かつて広瀬すずを蹂躙する暴力夫を演じたが、今回は正反対のキャラクター。とはいえ暗い影のある役が明るい役よりも似合う。彼にも片思いは残っていた。
杉崎花にとっては、母娘の愛。
母親役は西田尚美。彼女の片思いは驚くべき行動に走らせる。
一方、清原果耶の片思いはひねくれている。
こちらの片思いに対するあちらの片思いが、彼女のケースにはない。
このヒネリに、ちょっと違和感を抱いた。なにか、釈然としない。
これが原因なのか、灯台を舞台にしたクライマックスもいまひとつ盛り上がらなかった。
広瀬すずと横浜流星の思いが交錯する切なくて美しい場面は、この映画の一番の見どころだと思う。
たが、歌劇の脚本というアイテムの使い方が有り体だったのが残念だ。
西田尚美の行動は突飛すぎて引いてしまったが、彼女が抱き続けてきた苦しみを吐露する迫真の演技には圧倒的な説得力があった。さすが、日本のテレビドラマ・映画では欠かせないポジションにいる女優だ。
合唱コンクールの締めくくりはちょっと面映ゆかったが、三人が無邪気さを精一杯に表現していて、合唱曲の歌詞も相まって綺麗だった。
全体的にはファンタジーファンタジーし過ぎの感があって、坂元裕二脚本作としては私は不満足だったが、ご自身にとっては会心の出来だったようだ。
私の期待する方向とは違う、作家の向いている方向があるのだろう。
エンドロールを見て、あれは松田龍平だったのかと驚いた。リリー・フランキーかと一瞬思ったので(笑)
既視感がある
冒頭から何か変だな?とか旬の三人俳優が一つ屋根の下で暮らす生活空間ファンタジー過ぎるだろうか思いつつ
あぁそういうことかとなるのはチョット面白かった
この手の話を物語にするとかなり暗い話になりがちなところ、かなりポップな雰囲気と
この視点で物語を進めることはあまり無かったので良い試みだと思う設定だけならホラーでも演出次第で全然アザーズみたいになってしまうところだったし
ただ、どうも地上波ドラマっぽく感じたのと
ラジオから聴こえる声は結局なんだったのか
この3人だからなんか雰囲気でギリギリいけた感はあるがラストの合唱曲は素晴らしかった
パンフレットも物凄い力が入った公式ガイドブックかと思うボリュームでオススメしたい
星を一つもあげたくないレベル
純粋に楽しめた
ん〜(本文に続く…)
旬の3人の共演だけでも価値あり
坂元裕二脚本で旬の3人の女優さんの共演、と言うだけで十分見る価値ありなので、事前知識も無く鑑賞。さすがなのは、この3人の相性がとても良かったこと。そのように演出され、そのように演じていたのかもしれないが、テンションが3人ほぼ同じで、とても自然。同じ時を生きる3人を撮りたかったのだろうな、と感じた。設定が特殊で、それによるルールの矛盾などがあるが、大切なのはそこではない、と観客に思わせるような進め方、感情でそこは許容されるようなリードの仕方がある。そこはそれに乗ってもいいかと思う。
少し前に撮影された作品だと思う、3人と横浜流星が少しだけ今より若い。フレッシュで特別な作品という感じがした。
坂元裕二はどうして女子の心の揺らぎがこんなによくわかるのか、不思議。大作とか名作とかではないかもしれないが、とても良い作品だった。
間に合って良かった!
ずっとチェックしてたのに観れてなかった映画。あと2日で終了というタイミングで鑑賞しました。私個人的には今年1番良くて、なんでもっと早く観なかったんだろう、でも間に合って良かった!というのが一番はじめの感想です。
杉咲花さん、広瀬すずさん、清原果耶さん、オシャレな一軒家で楽しく同居してる3人に何となく最初から違和感を感じてたけど、過去の悲しい事件からの強い結びつきがあったんですね。
3人個々の人間性をうまく演じていて、こちらもそれぞれに感情移入しましたが、親目線になると辛くて泣けてきます。
広瀬すずさんと横浜流星さんの朗読は、もうハンカチ片手に号泣でした。
いずれどこかで配信が始まったら、また観ようと思います。
可愛い3人
立ち読みしたキネ旬
イオンシネマで
1stキス同様当初全くノーマーク
本屋で立ち読みしたキネ旬に
脚本の坂元裕二の特集が載っていて
あ これもそうなのか ならば観てみるべ と
で 傑作だった 2時間超 一瞬も飽きなかった
普通の姉妹のルームシェアものかとのスタートから
少しずつ感じる違和感 今思い出しても絶妙
かなり緻密に練り上げられた構成だと
3人の片思いがバラバラなベクトルなのがいい
でまんまと泣きポイントと伏線回収にやられた
・三日月クッキー
・肉まん
・創作ノート
・合唱
灯台の絶叫シーンの後
ひょっとして…と思ってからの展開
見事だった
広瀬すずは少し前の前の映画で
横浜流星からDVされていた記憶があるが
今回はよかったよかった
松坂桃李は別の映画の予告編に登場
花束みたいな 怪物 1stキスと
天間荘の3姉妹にも似たテイスト
この間観たゴーストキラーとも微妙に重なった
レイヤーの概念は1stキスの時間の輪切りだっけか…
に通じるような
あとカミオカンデとかニュートリノだか
科学的な話は理解はできないが興味深く嫌いではない
ただそれにしては整合がとれていないような箇所が
現実の世界に触れることができないのに
書類をめくったり雑誌を持ち帰ったりしているとか
彼女らが暮らす素敵な一軒家は現実にはあばら屋だが
オフィスや学校 水族館は現実そのままとか
あとは 実行犯の元少年の処理がちと残念
外形的には罪の報いを受けて刑務所に入って更生した
加害者を遺族が刺激したとも見える
その行為はムスメがあの世から念を送ったことが
引き起こしたと解釈できるので後味がちょっと
前半の緻密さと比較すると粗いような
以上がマイナスポイントだが0.5もなくて
目盛の関係で4.5としたが正確には4.75くらい
エンドロールで 松田龍平 ん? 出てたか あの犯人?
いや違う あラジオの妄想野郎かと納得 スッキリ
帰りは大好きなファミレス ジョイフルで晩酌
金麦2本 幸せな金曜日だった
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