劇場公開日 2025年4月4日

片思い世界のレビュー・感想・評価

全423件中、281~300件目を表示

4.0愛おしい人を思う想いが溢れ出す

2025年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

東京西部の街。
公園を抜けた先に在る昭和レトロの瀟洒な洋館に
二十歳そこそこの女性が三人暮らしている。

『美咲(広瀬すず)』『優花(杉咲花)』『さくら(清原果耶)』の
顔は似ておらず、どうやら血の繋がりは無さそう。

ただ、和気藹々とじゃれ合う姿は、
姉妹と言っても良い親しさを感じさせる。

が、冒頭からのシーンの積み重ねで、
観客の側は違和感を抱き始める。

三人の暮らしは、何か変なのだ。

『美咲』はオフィスで働き、同僚との飲み会にも参加する。
『優花』は大学で量子力学を専攻し、
『さくら』は水族館でアルバイトをしている。

目覚ましが鳴ると起き、朝食を共に食べ、
弁当を持って出かけ、夜にはガールズトークに花が咲く。

なのに、付いて回る不自然な空気は何だろう?

全体尺の二十分を過ぎた頃だろう、
驚愕の事実が提示され、それまでの不穏な感覚に得心が行く。

彼女たちには見えていても、
周囲の人々に三人は見えない存在なのだ。

十二年前のある悲しい事件が関係しているのだが、
それと判らせるまでの導線が途轍もなく巧い。

監督の『土井裕泰』と脚本の『坂元裕二』の職人芸で、
とりわけ後者は、今年公開の〔ファーストキス 1ST KISS〕に続き
不条理な世界観の魅せ方が抜群に長けている。

とは言え、片方には見えていて、
もう片方には見えていないのは、
現実の世界でも多そう。

小さくはタイトルにもなっている
「片思い」がまさにその典型例。

大きくは社会の中で見えない存在の人々で、
実際は多くいるだろう。

姿が見えないのと同様、
彼女たちの声も周囲には聞こえない(勿論、体感することも)。

幾つかの危機的なシチュエーションが描かれ、
自分たちが無力なことは分かっていても、
三人はなんとかしようと知恵を巡らせ動き続ける。

それを更に傍観している我々は、
忸怩たる思いでただ目を凝らすのみ。
なんと歯がゆいエピソードの積み重ねだろう。

終盤に向け、異なる次元に住む彼女たちを
この世界に引き戻す可能性が示唆される。

それには、現世で生きる人と
心を通わす必要があるのだと。

三人が幼い頃に所属していた合唱団で
ピアノを弾いていた『高杉(横浜流星)』は
『美咲』に何かと気を掛けてくれていた少年。

しかし、事件のあとは自分を責める気持ちから
心を閉ざしていた。

意を決した『美咲』が『高杉』に再び向き合うことで、
奇跡は起きる。

ラストシークエンスでの合唱は、
歌詞を読み込めばより思いが深くなる。

喪失からの再生が見事に編み込まれ、
シーンだけでも胸が熱くなるのに、
感動を増幅させてくれる。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ジュン一

5.0見る価値なしと思ったが

2025年4月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

清原果耶の行動がクソすぎて途中で帰りました
当然ここでも酷評の嵐だと思って見てみたら
……そういうことなんですね…
ということでもう一度見に行きました
ネタバレのおかげで普通に面白かった
途中で帰ったお詫びの意味で星5です

コメントする (0件)
共感した! 6件)
なっかん

4.5タイトルのネーミングセンスが最高✨

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

坂元裕二さん脚本、土井裕康監督作品ということで観たかった映画ですが、レビューが真っ二つに分かれており少々迷ったけれども見てよかった!!最高👍

前情報入れずに見た方が良い!とのレビューを受け、ほんとにそうして良かった!

序盤に、ストーリーの違和感の正体・タイトルの意味を知ることになりますが、そこから永遠😭涙です。

こんなにも切ない片思いがあるのでしょうか。
絶対に混じり合わない世界。
伝えたい、伝わらない、でも通じるものがある。
それは奇跡の様にキラキラしていました。

主役級の女優さん3名の演技もほんと心震わされました。
思いが伝わります。

特に杉咲花さん。お母さんや娘さんに対する複雑な感情、嗚咽しそうなほど心動かされました。
大好きなお母さん、嫉妬、爆発する感情。

恋愛映画じゃありません。
この時代を反映した部分が大いにあります。
不平等なことが起こるのがこの世界。

どこにも行き場のない思いを抱えてる人もそう少なくないと思います。

ぶつけても伝わらない。
何も感じない人が一定数いるのも事実。

そんな人にぜひ観てほしい。
この映画に救いがあるかもしれません。

パンフレットに、坂元さんのインタビューで、
「結果が出ないと失敗って思ったりするじゃないですか。亡くなり方が悲しいと人生そのものが残念だったと考えたり。でも、何か気持ちが芽生えた時点で達成していたり、気持ちがつながった時点で永遠だと思えたり。大事なのは、始まったことだって。」

この映画は分かりやすく世界が違ったけど、
みんな片思いなのかもしれない。

思い合っていても、同じくらい思っているかも分からないし、どう思っているかも分からない。

感じることは、思える人がいることは幸せだということ。そして、報われない世界でも共感できる人がいるのも幸せ。

とても温かい映画です。
最後の合唱に向かうまでの時間、思う存分自身の心で色んな感情を受け留めてください😊

コメントする (0件)
共感した! 11件)
とろろ

4.0子供いないけどね、泣いた。

2025年4月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
カツラギ

3.5一方通行

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

単純な恋愛ものを想像して鑑賞したけど予想の斜め上に行く世界観だった😳
これだとどんなに強い思いを持っていたとしても常に一方通行の片思いになるからやるせない…
やっぱ思いは秘めずに伝えたいなら伝える、その大切さと両思いの難しさを教えてくれる作品だった😊

コメントする (0件)
共感した! 6件)
やお

4.0大人になるとは、答え合わせをすること

2025年4月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 12件)
KaMi

3.5最初の

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
ごっとん

2.5こういう時もある。

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

恋愛ものだと思って観に行った人が、思ってたのと違うとぶつくさ言う作品はふふふ…となるので好き。私ぐらいの脳みそだと、まさかこういう内容&この3人がこうだとは…と開始すぐにひいっ…となりはしたけど、その驚いたのも全然悪くない。SFも嫌いじゃないどころかかなり好きなジャンル。坂元裕二なんて神棚に飾りたいぐらい大好き。キャストも超良いし愛おしいし、音楽・フライヤー・パンフ・販促全てがおしゃれで並大抵の感じじゃない。
ただ心が鷲掴まれなかっただけ…。
今年の坂元裕二脚本映画の特徴なのかなあ…。
でも大好きなので今後も坂元裕二脚本のものはひたすら追い続けることは誓います◎

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まつこ

2.5若手実力派俳優の演技を観る映画(映画の脚本としてはどうかな)

2025年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 7件)
共感した! 30件)
ゆり。

4.0片思い世界

2025年4月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

開始早々、「思ったんと違うー」。
それが、時間の経過と共に、馴染んで来ました。
なかなか毛色の変わった作品でした。
広瀬すずさん、もはや貫禄漂っています。
杉咲さん、さすがの演技力。
清原さん、青春18より格段に良くなりました。
これから予定の方は、是非とも事前情報無しをオススメします。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
映画館難民

3.5そういう映画だったとは…

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
くろくるりん

4.53人の表情の演技の素晴らしさ

2025年4月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

観る前は、「“片思い世界”ってタイトル、どうなの?」と、ちょっと思っていたのだが、もう途中から「どうして、こんなにピッタリな言葉を当てはめられるんだよ…」と、切なさが一層つのるネーミングに唸った。(観る前に同じように思っている方がいたとしたら、甘ったるい恋愛映画ではないことと、観終わったら、これ以外のタイトルはないと思えることを保証します)

ストーリーは決して甘口ではないし、人としての弱さや醜さも忘れずに描かれる。でも、そうした部分も含めて、主人公たちの振る舞いに、観ているこちらがどんどん救われていく。特に広瀬すず演じる美咲の折り目正しさ。それがどのように身につけられたのか。その過程を色々と想像するだけで、映画では描かれていない部分の世界観が一層広がる思いがする。

とにかく、泣けてしまう映画だった。何故ならば、3人の女優が、それぞれ本当にすばらしいから。こうやってレビューを書いていても、彼女たちの表情を思い出すだけで、目頭が熱くなって困る。昨日観た「大きな家」と合わせて、「家族」について考えさせられたというのも大きい。

でも、それだけではない。トータルで坂元裕二節が炸裂し、ちゃんと笑える場面があるし、脇役たちも、充実のメンバー揃い。「よねさん(土居志央梨)だ!」とか、「吉岡睦雄きたよ」とか、「鈴木慶一単体じゃなくて、ムーンライダーズ?」とか、「やっぱり、こういう役は小野花梨か」とか、「田口トモロヲ、ありがっさまのイメージが強すぎて、いい人に見えない…」とか、個人的なツボもたくさんあったし…。

すべてを含めて、いい映画でした。

コメントする 5件)
共感した! 27件)
sow_miya

4.0違う世界でも確かにそこにいる

2025年4月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

坂元裕二っぽさを期待していると少々肩透かしを喰らうかもしれない。しかし、主演女優三人の演技はそれぞれが互いに支え合って過ごした12年を確かに感じさせた。それだけでも、ぜひ多くの人に見て欲しいと思わされる映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
セバシチャン

5.0想像してたのと違う

2025年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 9件)
てっちゃん

3.0「ドヤ感」の割にいろいろ放ったらかし。後半が良ければ…

2025年4月6日
Androidアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 18件)
キレンジャー

3.5やっぱり別世界の話しだった

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

全く予備知識も無く観てしまっただけに首を傾げながら進んでいたが三人の女優さんがとても綺麗で見惚れてまいました。「何で?何で?」ってシーンが何回も有りもしかしたらと気づくのに少々時間がかかって思わず苦笑い…
三人の明るい生活の中でそれぞれの想いが死後と現実のオムニバス形式であったり回想を含めて丁寧に描かれていたと思う。
ただ、12年間強い絆で平穏な生活を続け助け合う彼女たちに今更ながらあのお母さんの復讐劇は要らなかったのでは思う。

コメントする 2件)
共感した! 17件)
倭

4.0姿が見えなくても、声が届かなくても思いは届くのかもしれない

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
苦笑する大学生

0.5最悪。今年ワースト

2025年4月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 7件)
共感した! 25件)
たけはち

4.0終わり方が惜しかった

2025年4月6日
Androidアプリから投稿

個人的にこの分野と隣り合わせで生きてきたのでついに皆にも知ってもらえる時が来たのか!とこんなにも魂から震えた映画ははじめてでした。ところが終わり方が予想と違いちょっと惜しかったです。でもテーマがすごくいいです。予告は何度も見てるのに話の内容が全く想像つかずに鑑賞。「片思い"世界"」というタイトルの意味を知った時、鳥肌がとまりませんでした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ことり

3.0ちょっぴり切ない3人だけの世界

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 11件)
ニックネーム