片思い世界のレビュー・感想・評価
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期待度○鑑賞後の満足度◎ 映画の良し悪しはやはり脚本。かなり綱渡り的な内容ではあるが、何とか渡り切ったという感じ。ただ危うい箇所が幾つかあった。でも、この三人組の続編を観てみたいという気もする。
なんでもない、ただの、悲しい、はなし
タイトルからと予告編からの想像とは、全く的外れな設定だった!
中盤に差し掛かる頃に、これは(よく調べもせず)失敗だったかな?……と思わせておいての、量子力学!
紐解くと難解ではあるけど、理にかなってることになるのかも?
一見ファンタジーに見せかけて、海壮大なるプロパガンダ足り得るのかも?
未知の素粒子で構成されたら、そうなるのかも知れない……とか思わさせられた。
(そこまで成立させられるエビデンスは今のところ無いが、幽霊の説明としては頷いてしまいそうだ…)
平日の昼過ぎだったのもあってか、貸し切り上映をさせてもらった(感謝と恐縮)
大きなスクリーンを前に、ど真ん中の席にポツンと独り……否、生きた人間は1人だったけど……なんだか1人でない様な氣もしてチラチラ後ろを振り向いてた……。
もしかすると、宇宙の謎に迫るトンデモナイ作品となるかも?←カンガエスギ
普通の設定で見たかった4人
声は風
あらすじを読んで仲のいい女性たちの同居していく中での変化とかを描くのかな〜くらいで鑑賞。
特典はポストカードで優花役の杉咲花さんでした。
予想してない方向に転がる作品でした。
タイトルの意味ってそういう…という腑に落ちた瞬間のゾワゾワっと鳥肌が立つ感じが凄まじかったです。
結構なボリュームで語りかけるし、めっちゃ人に近づくしで、距離感とか大丈夫かな?と思っていたところで幽霊と明かされて行動の全てがパッと理解できて、そんなに重い事情を抱えて生きていたのか…となりました。
その事情が分かってからは縦横無尽に動き回る3人の姿を微笑ましく見ることができましたし、幽霊なりの苦労というのを視覚的に体験できたのは良かったです。
子供の頃から意識と体はハッキリしているのに3人以外とは話もできないという切ない世界、そんな中で3人足をそろえてまっすぐ生きているのが眩しかったですし、夜中にバスケをしながら街を闊歩したり、撮影に紛れ込んでみたりとヤンチャもしながら楽しんでいるのが良かったです。
そこから3人が元の世界へ戻れるかもしれないと希望を抱き、時には衝突し、時には泣きあって、過ごしてきた年月以上に関係性を深めていく過程が素敵でうるっときました。
タイトル通りに恋煩い、なぜ殺されたのか、母への思いとそれぞれの意味の片思いが物語をグンと動かしており、それらにたくさん感情を揺さぶられました。
素粒子だったりと少し小難しそうになりそうなところをサクッと済ませる事にして本筋に引き戻してくれる感じは大いに助かりました。
ラストシーンの合唱のシーン、あれはやられちゃいました。
元々卒業式とかで歌われる合唱には弱いタチなんですが、今作は物語の積み重ねがあり、あの時3人で舞台に立てなかったことへの悔やみと同級生との共演を次元違いといえど叶えるというシナリオに見事にやられて、涙腺はゆるゆるに。
いつの時代も歌に心を救われるんだなと今作を観て改めて思いました。
未来をこれからも紡いでいくって感じのラストショットも個人的には良かったと思います。
大変に惜しかったというか残念だったのが殺人犯と優花のお母さんとの話し合いのシーン。
明らかにその接触は危険だろ…と思いつつも、復讐するならこうするしかないというのは理解できましたし、殺人犯がうまいこと追いつけないのも坂道×階段というコンビだしまぁ…と思っていたところに車がズドンとやってきて殺人犯を轢くっていうもう困ったからこの顛末にしちゃったんじゃ?という感じの締め方で、ここまであった緊張の糸がプツッと切れてしまいました。
車の運転手が出てきて心配するでもなく、突然飛び出してきたわけでもなく、ただただその場を乗り越えるためだけに事故が使われてしまったがためにどうしてもそこからは違和感しかなかったです。
緊急事態の時とかにものに触れられないのに生活に必要なものは触れられるというのはややこしい事にはなっていたので、そこらへんの辻褄が合えばな〜とは思ってしまいました。
3人の微笑ましい様子は最高に癒しでしたし、意識のある幽霊視点で描く世界というのも面白かったです。
ちょっと無理くりなところはありますが、それはフィクションでという事でなんとか飲み込みました。
世界での生き方は無限大、ちょっとスキップしたくなるような映画でした。
鑑賞日 4/6
鑑賞時間 15:30〜17:50
座席 J-6
何を見せたかったのか…
坂元裕二世界
映画がはじまってからしばらく違和感だらけで土井裕泰監督がこんなヘンな演出をするわけないよなと思っていたらそういう世界の話だったのですね。
坂元裕二さんの脚本はさすがに伏線や仕掛けが多くてテクニシャンぶりを発揮されていました。面白かったですし感動するシーンもありました。
ただ☆3個にしたのは期待値を下回ってしまったからです。
せっかくこの主演級女優3人のキャスティングならもっと違う設定とストーリーで観たかったかな。
それにもしかしてこの豪華キャストじゃなくてB級映画っぽいキャスティングだったらこの脚本はもっと楽しめたような気もします。
タイトル秀逸
3人の女の子が一つ屋根の下で楽しく暮らしているが、秘密があって…と云うお話。
なんの知識もなく見たので、冒頭20分くらいで起こる、あ、死んでんだ。は結構衝撃でした。
終始思ってた坂元裕二脚本と違うぞ。が頭から離れず、とんでもファンタジーについて行くことができず、気づいたら終わりを迎え、面白くなかったな。が正直な感想です。
泣きどころが沢山あるが、オムニバス形式によくあると思っているんだけど、中途半端なんですよね。あと残された人たちに感情輸入して感動してしまうわけで、幽霊の感情は掴みづらい。それが今回のオリジナリティなので、否定はしないが、僕には合わなかった。もう少しなんかなかったか…惜しい作品でした。
お芝居は素晴らしいので星3つ。
この娘達を愛さずにはいられない!!
片思いだけど思い合う優しさに触れました
気の合う女の子が3人で生活するのは良いとしても、大きな家で随分と優雅な生活しているなあ、この子たち生活費はどうしてるのだろう?
と思ったら今度は清原果耶ちゃん演じるさくらのあの振る舞い。劇場の舞台で大騒ぎして何と言う無礼な子だと思ったら、なるほどそう言うことだったのかと納得。
これはもう広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人と横浜流星くんの主役級俳優4人の一挙手一投足を楽しむほかありません。
しかしそれだけでは無いですね。
大切な人を突然の不幸な出来事で失ってしまった親や友人の深い深い悲しみと後悔には同じ生きている人間として共感を禁じ得ません。
優花の母親役の西田尚美さんの演技に魅せられました。
そして不運にも突然の死を強いられた人間の思いも描いているのがこの作品の素晴らしいところだと思うのです。
残して来た思いは三者三様。
あの人にもう一度会いたい。
今伝えたい思いを届けたい。
何故こうなったのかの真実も知りたい。
でもそれは生きている人の力で明かされました。
ハンカチにくるまれたクッキーも、封印していたピアノが再び鳴り始めたのも、生きている人間と死者とを結ぶ深い絆の証しでした。
すず、花、果耶の3人と子どもたちの「声は風」のフルコーラスの合唱に心震えました。
本当は死んでしまったんだけど、でもあちらの世界では普通に生活してる3人の会話が何ともユニークで微笑ましかったです。
亡くなった人もこちらのことを気に掛けてくれているかも知れないのだから、こちらも忘れずに思い出を振り返る時間も大切にしたいものです。
ほら、あの人もこの人も隣で寄り添ってくれているかも知れないですね。
そう思うと嬉しくて優しい気持ちになれました。
いい映画を見ました
声は風と究極の片思い
『声は風』讃美歌のようで泣ける
不倫、三股、ジェンダーフリー
鑑賞動機は広瀬すずさんだからです。他に理由はないです。
監督、脚本、もちろん過去作観てますが余り意識はなく、パラパラとキャストを見て、うーん、横浜さんしかいないじゃん。まさか、田口トモロヲさんとの不倫?横浜さんを巡っての片思い合戦?もしやの◯◯愛? いろいろ想像してしまいました。
でも、なんだ、影あるじゃん。そこまで気にしないのか。
全体的にもう一つ乗り切れませんでした。もっと3人のその前を語らないとイカンでしょう。西田尚美さんの熱演がひかります。広瀬すずさんは、元からビッグファンですが、本当に素敵ですね~。「ゆきてかへらぬ」も素敵でしたけど、今作もなんか色気が出てきました。
広瀬すずさんと横浜さんは少し前に共演してますよね。横浜さんクズ男。あのロケしたレストラン行きました。マスターに質問「すずちゃん、どこ座ったんですか?」「ここだよ、ここ」などなど。
スーパーカミオカンデ、まさか出てくるとは。偶然ですが、先週、観光で現地行きましたよ。いろんな所に縁があるものです。素粒子、余り掘り下げてなくて助かりました。展示館行きましたが全く分かりませんでした。
それでも「生きてゆく」
評価が難しい映画。朝ドラ3ヒロインのワチャワチャは眼福さし癒やさました。ただ、消化不良な描写も散見され、企画とキャスティングの手柄を、脚本が足を引っ張っている様にも感じました。
📻️
1. 半分当たった予感
殆ど中身を語られない番宣が続きましたが、ネタバレを気にし過ぎる宣伝体制や「12年」や「片思い」のキーワードから、ヒロインが津波で亡くなった幽霊少女達ってお噺かも...と自分は感じてました。なので、現代パートの冒頭で阿澄さくら(清原果耶)が他人に触れないように街を闊歩する姿に、あぁ「The Sixth Sense」(1999)ねと確信しました。ただ、実際の死因は災害ではなく少年犯罪だったので、宣伝がバレバレ過ぎという訳でもないし、肝の設定は割と序盤で明かされたので、読みが当たって興冷めという感じでもありませんでした。
📻️
2. 被害者遺族の罪悪感
脚本・坂元裕二なので、どうしても「それでも、生きてゆく」(2011)を想起します。「それ生き」は、少年犯罪の被害者遺族と加害者家族の人間模様。衝撃的だったのが、被害者の兄(瑛太)の心理描写。7歳の妹を親友(当時14歳)に殺害された兄(当時14歳,現在29歳)は、親の言いつけを無視して、妹を放っておいた罪悪感に15年間苛まれ続け、生きる気力を失った廃人のような日々を送っていました。
この姿は、本作の高杉典真(横浜流星)に重なります。自分が誘った合唱クラブで友人が殺され、たまたまその瞬間外出していて自分だけ無傷だった事への罪悪感。打ち込んでいたピアノを完全に放棄していまう程のトラウマを残されました。
「それ生」で更に衝撃的だったのが、第1話の終盤。父が犯人には罪悪感がなく、何なら犯行を美化している可能性すらあると訴えたまま病死した事で、兄は犯人への復讐を誓います。罪悪感で無気力だった兄が、復讐という目標ができたことで生きる気力が湧き、死んだような目が次第に爛々としていく姿が恐ろしくも見事でした。
それに比べ、本作が描いた典真の再生は若干物足りないです。相良美咲(広瀬すず)の想いが通じたのか、発見される音楽劇の台本。明確には描かれませんが、典真は美咲の劇を実現しようと思いたったのか? その意欲が、再度ピアノに向かわせたのか? 本当に音楽劇は実現したのか? その部分が描かれるのを期待してしまいました。ただ、美咲の台本に彼女の創作意欲や才能を感じる事で、却ってトラウマが深まる可能性も否めません。「ルックバック」(2024)のヒロインが被害者を漫画の世界に誘った責任を感じたように、合唱へ誘い助けたつもりが、才能を奪ってしまったと余計に落ち込まないでしょうか。美咲は典真に抱きしめられ満たされたとしても、典真は彼女の温もりを感じられておらず。美咲の台本を目にしただけです。典真が未来を向けるようになる迄の心の動きを、もっと描写してほしかったです。
📻️
3. 加害少年は皆、サイコパスか?
本作も「それ生き」も、加害少年は絶対悪(サイコパス)として描かれます。少女を殺していい理由などないし、少年院で更生される可能性も、素人には分からない部分はあります。少年院出所後の再犯率は29%。小さい割合ではありませんが、7割は再犯しない程度には更生し得るとも考えられます。にも関わらず、2作品で加害少年を救わない坂元氏には、強い意志(作為?偏見?)を感じます。返事を返さない加害者に納得できない被害者の母(西田尚美)の憤りも分からなくもありませんが、包丁を突きつけて再犯を誘発する展開は必要でしょうか? 美談にする必要はないけど、7割居る再犯しない少年の後半生を描く物語も観てみたいです。
粗いけど及第点。素粒子どこいった?
3人の共演だけで満足。尚且つ感動の傑作でした。
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