片思い世界のレビュー・感想・評価
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現実の世界での救いは最後までないけれど
かなり序盤に、この映画の世界の種明かしがされて、その世界観の中で物語は進んでいきます。
時間軸にズレはなく、ニュートリノ物理学的にズレているパラレルワールドのお話しになっている。
杉咲花さんの演技が良い。清原果耶さんもとても善き演技。
広瀬すずさんも、悪くはなかったかな。
犯罪の被害者と家族と友人の永い苦しみ、それと対比した加害者の更正のあり方を、12年後の3人の物語として具現化したのだと思います。
最後まで、現実の世界での救いはないけれど、主人公3人の世界では少し救いは生まれてホッとして、エンディングではかなりぐっときました。
横浜流星さんは良いですね。
松田龍平さんも、いい味を出していました。
こういう描き方もあるのか、と感心したオリジナル脚本でした。
少なくとも私は好きです。この映画。
片思い世界ってそういうこと!?
高校演劇で見たような、ありがちで工夫の無い脚本。
可愛いおにゃの子達を二時間愛でるだけの映画だわな?それ以上でも、それ以下でもないぜ?
何で、こんなに若い娘達が一軒家に住めるのかが謎だし、何で住めているのか分かるのだか、脳天気に暮らしていて、過去にあった悲劇をひきづるようなシーンもなく、女子会は続く。
実は、おにゃの子三人は、学校で合唱していた時に学校に侵入してきた男に殺されてしまって、成仏できないでいるのだが、殺害現場の地縛霊になる事も無く、一軒家から、普通に会社に出社しているのな?
ブラック企業に勤めているおにゃの子は、大量の書類を手書きで入力しろと会社に無茶振りされて、ぽちぽち一人で作業しているのな?人間には見えていない筈なのに、誰もいないのにペンだけが動いたりしているのか?
唐突に、ルームメイトが、
私達、幽霊が実体化するには、素粒子を集めれば実体化するんだ!
と、言い張るのだが、
素粒子は、それはそれは、小さい粒なのだから、幽霊が実体化する為には、魂と脳の中身賀空っぽの生きている肉体が必要だろ?
人体生成がどれだけ大変か、鋼の錬金術師でさんざん説明していたろ?
さぁ、それから、それから、素粒子研究所に、幽霊二人が潜入するのだが、素粒子の加速装置までは行きつかず、中途半端な所で閉じ込められて、そこで終了。これ以降、素粒子の事には一切触れないのだ。
それから、謎のラジオ放送を聞いていた一人が、
このラジオは、一度死んで蘇った人が放送しているラジオでこの放送を聞けば、生き返る事が出来る!と言い張る。
すると、ラジオから、幽霊のリスナーに向けて、話しかける。双方向通信でもない、電話でもないのに、会話が成立する...?
そして、三人は、指定の灯台に辿り着くも、特に生き返る儀式も無く、灯台の上で世界の中心で愛を叫ぶ。
当然だが、何もしなかったので幽霊のまんまで、人間になることは出来ず。
これ以降、ラジオの男は姿すら見せないで退場。何だったんだ?おまいは?
ラストで自分達を殺した男が出所していた事を知り、三人で追い詰めるが、死んじゃった三人のうちの一人の母親が出所した犯人に包丁を向ける。
今は、刑法が変わったから、あんな若い年齢で出所できないと思うんたけどな?
んでもって、死んじゃった三人の同級生の横浜流星と、おにゃの子が抱き合って、何の伏線も無く、謎の芝居の台詞を読み合わせて泣く...?何の伏線も無かったぞ?
でーだ?ラストの合唱シーンがあるわけだが、これが泣きどころか?これで、泣けると思うのは、ちょっと甘すぎじゃないかい?あま〜い!!
エピソードを詰めるだけ、詰め込んで、どれもオチが無いまま、お話しは進んでいく。これが、脚本のプロの仕事だろうか?
何故、この脚本家が映画の脚本を書き続けていられるのが不思議。
女優三人のファンにだけお勧め。
王様は裸だぁー!
王様は裸だと言った子供はどうなったか?は、森達也のエッセイ!!
泣けます
そうだったらいいな、と思う世界。
ちょっとファンタジー要素が強い作品。3人のあたたかく育む世界観にほのぼのとさせられますが、実はつらい過去を背負って今を生きている彼女たち。おおよそ、あの時を思い出す人が多いと思います。その後を描いており、そうだったらいいな。なんと夢のあるお話なんだろう、という気持ちをさせてくれます。泣いている人も多かったように思いました。ただ…私としては、重い>そうだったらいいなという幻想。これを越えませんでした。正直、重いままでしたし、それは無理があって、現実が重すぎました。
でも3人の世界観は素晴らしかったです。みなが美しくて女優さんとして輝かしい彼女たちが眩しかった。けどやっぱり一人一人が主役級なので、贅沢過ぎるような、ちょっとまとまりがないような気持ちにもなりました。作品はのめりこめなかったですが、みんなで住んでいるあの部屋、家のインテリア感が素敵すぎて、癒されました。あんな家に住んでみたい。
何の迷いもなく5.0
とにかく泣いた。レビューをチラ見したら、そんなに高評価じゃない人もいて配信で見ようか迷ったけどやっぱり坂本裕二さん脚本にお金はしっかり払って観たいと思い、映画館に。
動物が出てくる映画は問答無用で泣くけど
それ以外でこんなに泣いたのは初めてかもしれない。
ドラマも映画もかなり好きよく見るし良い年だし、もうだいたい先の展開読めるし好きなものはたくさんあってもこんな感情が揺さぶられることってそんなにないから
凄い作品作ってくれて本当にありがとうございました
という気持ちでいっぱい。
演出も素敵だったし役者さんも全員本当に素晴らしかった。
ファンタジーなのは設定だけであって、感情や言いたいこと伝えたいことはめちゃくちゃリアルだった。
お母さんと犯人の会話、話が通じない感情や全く心通わないもどかしさ、言いたいことすら伝わってないどうしようもない感情、しんどかった。
西田さん本当にもう何であんなお芝居ができるんだろう。
犯人役の人も上手だったー。ゾワゾワした。
杉咲花ちゃんのピュアな気持ちも共感誘ってきて泣けて。
横浜流星さんの幸薄い役はよく見るなと思ってたけど、ちゃんと主演3人を引き立たせながら存在感出してて尚且つ虚無感みたいなのも出てて今まで見たことない感じだったのが凄いと思った。
脚本も演出も役者さんも天才しか関わってない完璧な作品だと、観てる方も引っかかることなく自然に感情が出るのかなぁ。
凄い作品を作ってくださってありがとうございます😭
映画館行って本当によかった。
やはり坂本裕二さんと土井監督の作品にハズレはないのでファンの方々は安心してご鑑賞ください。
2回目鑑賞。
やっぱり泣いた。とにかく感情に訴える作品。
杉咲花さんがとにかく私を泣かせにくるんよ。
これは何回観ても泣くんだろうな。
ネタバレなしのレビューです
朝ドラ主演俳優三人を豪華にキャスティングした本作
美咲役・広瀬すず(26) 2019年前期「なつぞら」
優花役・杉咲花(27) 2020年後期「おちょやん」
さくら役・清原伽耶(23)2021年前期「おかえりモネ」
三人が同居して、ひとつのベッドにギュッとくっついてはしゃいでる姿、パジャマ姿でホラー映画見てドキドキしている姿、主演級が並ぶとそれはもう輝かしくキラキラしてる
3人に対するメインキャラに「べらぼう」の横浜流星
そして冒頭には「カーネーション」の勘助役の尾上寛之
横浜流星君の周りを不敵にうろつく小野花梨さんは、「カムカムエヴリバディ」の豆腐屋のきぬちゃん
そしてうっかり見落として、後で登場シーンを検索した土居志央梨さん、遠隔ショットでチラッと登場(「虎に翼」の山田よね)
西田尚美さんも同じく「カムカムエヴリバディ」の安子の母役、2024年冬ドラマ「クジャクのダンス誰が見た」では、広瀬すずちゃんと共演でしたね
終盤には田口トモロヲさん
そして要所を締める勘所にmoonridersのメンバーが、妖精さんのように現れて
そして全く私が気づかなかったのは、松田龍平(「あまちゃん」の水口)
同時期に公開、同じ坂元裕二脚本「1st. KISS」の方が、物語として圧倒的に好みでした
こちらは今が旬の女優さん3人(敢えてこの表現)を揃えて、絵作りどうしよう〜、ストーリーは〜、ってなってる間に、脚本家の妄想が広がっちゃったのかな
「おかえりモネ」とは違って、軽快にポンポン喋る、ちょっと強情な清原伽耶ちゃんの演技は、私は初めて見て、好印象でしたね
小ネタがとっ散らかってちょっと収拾つかず、隙がアリまくりのストーリー展開で、少し眠くなりました
でも映画のCMにも使われている、劇中歌・童声合唱「声は風」はとても良い曲で、こういうのに弱くてわたしは泣きました。この歌詞をこの年頃の子どもの透き通った声で歌う姿だけで、ストーリーなど無くても涙が出ます
(YouTube東京テアトル公式ch 映画『片思い世界』劇中歌「声は風」オススメです)
話はさておき、世界観が好き
今をときめく若手女優3人が姉妹のように暮らしているというシチュエーションだけで絵がもつし、雰囲気がよさそうだから観たいなと思いたち鑑賞。
タイトルが出る前の冒頭の少しの不穏さを置いてきたかのように、微笑ましく暖かな光景が続く。
3人娘がバスに乗り遅れてもドアを開けてくれないのに後からきた男の声かけに答えドアを開ける運転手、がらんどうのバスで男のすぐ後ろに座りまっすぐ見続けるミサキ、…ケータイを堂々と盗み見られても何も言わない男……穏やかな光景に違和感が少しずつ募っていく。そして、ピアノの演奏会で常人じゃない行動をとるサクラ。あ、この違和感気持ち悪くて見てられないかもと思っていたらすぐ明かされた真実にあっとなる。片思い世界ってそういうことか、、、と感心した。
3人娘の服装やBGM、光の暖かさとか、みていてとても心地よかった。
その反面、少年Aの話の通じなさ・無関心さ、彼に対する怒りが非常にリアルで気持ち悪い。彼が車にはねられるシーン等はかなりのトラウマものだ。ユウカの母親はあの後も人生は続くというのに、娘が殺されたということ・加害者になりかけたということ・被害者になったことを抱えて生きていかなければいけないと思うと、かなり生き地獄だろう。そんな報われない彼女はさしおいて進もうとするストーリーには違和感を覚えた。
しかし、やはり全体的な雰囲気というか絵面やBGMがとにかく暖かかく美しかったのと、片思い世界の設定が面白かったので嫌いじゃない。
パンフレットは分厚く紙の質感もよく、映画の世界観がとじ込まれてるのでオススメ。
旬な女優陣で素晴らしい作品を期待したが、その思いは私の片思いだった
主演3人の女性と1人の男性、片思い。これだけの情報からだと、女優陣からそんなドロドロの世界ではなく淡い初恋に近い世界観の映画だと推測していた。
しかし冒頭から清原伽耶は手助けもしたりしないマイペースな大学生。
クラシックの公演中でようやくハッキリ分かった。そして「片思いの世界」の意味も。
しかし3人の群像劇になっている訳でもなく、それぞれが中途半端な印象に感じた。
しかもある事件の犯人の直接的な描写をしてしまうと、とても生々しくなる。それを描きたい映画ではないでしょう。それもその後の交通事故で終わってしまう。
カミオカンデしかり。そんな素粒子の謎まで出してきて何も解析しない。
今、旬な女優陣を揃えても何も無かった。
横浜流星も無駄遣いだった。
印象的なシーン、たとえ1シーンでもいいから心に残るシーンが欲しかった。
主演は広瀬すずと横浜流星にして、過去の現実の二人と現在のすれ違いを描いてらどうだろうかと思った。
DJの件は?
日本版パッセンジャーズ?流星の無駄づかい過ぎん?
映画好きな祖母と行きましたが、早々に、「シックスセンスじゃないよね?」とシニアでもオチを見抜ける作りが良いのか悪いのかは意見が分かれるところ。横浜流星さん登場の心霊ネタバラシからは、やや失速気味で眠気が。。。心霊の設定が曖昧で、これはできるけどこれはダメなの??と退屈な分、気になってしまった。流星さんを無理やり使う割には大した活躍もなくモヤモヤ。主演の3人も決して悪くは無いんだけど劇場の大きなスクリーンでは少し違和感。テレビの特番ならアリかなあ〜、よくできた2時間ドラマなら◎。個人的には「パッセンジャー」見た時の方が心霊でも濡れ場あるのねぇ〜とびっくりしたが、皆の想像通りの歯がゆい昔ながらの心霊モノでした。スカイハイの導入部だけを見せられたような。シニア向けなのかと祖母に聞いたら「シニア舐めんなっ」って言ってたから誰向けなんだろう?でも主演は明らかに平日昼間に来てくれる客層狙いなんだけど〜。それでも最後にサゲというかオチがくるかと思ったワタシがバカでした〜😭試写会で心霊モノとバラさないでと映画会社の戦略はあってるのか?映画好きだとCMで、もしや!?と気づいちゃうよ〜よくも悪くも良識的な日本モノってことで!
今までに無い感じの映画でした
思っていたお話とは、全く違うお話しで、
正直びっくりでした
素敵なお話しでしたよ
殺人事件からはじまったら、普通は復讐や悲しみ、被害者、加害者の視点からのお話…そんなお話は
沢山見てきました
これは、亡くなった方の視点のお話
それも、結構ヤバい系のやつ…
テレビで、被害者家族のその後、
みたいなドキュメンタリー特番やっちゃうやつ
でも、最後に心があったくなる
なんでだろ?オカルトなのに(笑笑)
最後の合唱コンクールの場面
笑顔になれる
あたたかな涙が込み上げてくる
あたたかな笑顔になる
興味のある人は、是非見てくださいね
設定は
予告編からは全く想起できずやられた!と感じた。
うっすら敗北感。
また、アカデミー主演男優賞の横浜流星はさすがの演技。
最近本当に強さだけではなく繊細さも兼ね備え、感服の演技。
でも、結局それだけで☆はそれがすべて。
すべてにおいて浅くて薄い。
設定が全く活かされていない。
希代の女優3人を配置しておきながら、その見せ場もほぼない。
その割にラジオとか、要らないのでは?と感じる場面が結構ある。
途中ウトウトしてしまった。
描くべき題材を厳選すればもっともっと複雑な心の内を表現できたはず。
そして、心に深く響いたはず。
脚本がかなり酷いと感じた。
オリジナルなのかな?
ラストも大いに微妙。
明るく描かれているが、とても残酷なことだと思う。
彼女たちはこの先、生と死の狭間を幾星霜彷徨うことになるのだろう。
暗澹たる気持ちになった。
不思議な世界
もしかすると見た後より時間が経った方が、評価が上がる映画かも。
前評判が良かったので、早く見たくて見てきました。
思ったより人が入っていなかった。平日だしね。
きのう、見てきて、1日経つと、ちょっと評価が上がった。もしかすると見た後より時間が経った方が上がる映画かも。
結局、当代の売れっ子三人娘(広瀬すず、杉咲花、清原果耶)をトリプル主演にしたので(それぞれをほぼ同列に扱うために)、かなりの技巧に走った映画だった。
その技巧は…見終わった直後は、成功失敗が相半ばという感じだったのが、時間が経つにつれ、良かったシーンが上回り、ほぼ成功だったかも、と思えてきた。
ネタバレをしないようにと予告編や報道はされているけど、最初の20分ほどでネタバレは明かされるし、それは、見る前から知っていてもそれほど影響はないと思う。核心ではないから。話の仕掛けでしかない。だから公表しても無問題、と思う。
一つ難しい題材を扱っていて、その核心にも触れながら(あまり踏み込まずに)、結局は、三人娘の幸せというか、心地いい地点で終わったのは、鑑賞後感もよく、よく出来ていると思う。
(見ないとなんのことか分からないと思う)
結構泣いたしね。
ただ、この映画の核になるシーンを予告編で見せてしまうのはどうなんだろう。
話のネタバレを気にするより、こちらの方が一番ネタバレだと思う(プンプン!怒)。
ずばらしい ん? の両方
そもそも設定とこの3人の行動に対する設定に無理があって、僕は完全に入る込むことができませんでした。
が!
俳優陣がとてつもなく素晴らしい!
だめな人が1人もいない(^_^;)。
そもそもの設定さえ受け入れられたら
こんなに切なくて、涙が出まくる。映画は無いのではないだろうかと思いました。
設定を受け入れる準備をして、もう一度見たら
大号泣するかも。
でも、本当にこの俳優人たちの素晴らしさに助けられている映画だと思う。
あと監督岩井俊二監督にとても影響された絵作りな気がいたしました。
とても綺麗な絵作りなんですが
岩井俊二監督の映画に見えるような震えるような理屈ではない切なさのようなものがもう少し感じられたらなぁと個人的には思いました。
いろいろ書きましたが、もう一度絶対見たい映画ですす。
片思いは、いつかさよならするもの。
様々な一方通行な思いを、ある設定を通して体験出来た事により、その結果それはある意味で両思いになった事でもあるのかなぁと思いました。
両思いと言っても、相手が感じたか、自分が感じたかの答え合わせをする訳でもなし、自分の感情の発露でしか無い訳で。
よって、今回の映画のある設定を通した事でしか、彼女達は体験出来なかったのではないかと思いました。(ツラ過ぎるが。。。)
コミュニケーションの一方通行性を、両思いってそもそもなんだ?と、ぐるぐると考えてしまいました。
(様々な人々の思いも、レイヤーが違う層でのやり取りであって、常に人は片思いなのかもしれませんね。)
そして映画全体を通して、その経験を経た彼女達は、ある意味で少女から大人になったのだなぁと映画館を出た帰り道で思った次第です。
巣を立つ事が大人への一歩であるのだが、彼女達は仲良く暮らして欲しいと切に願っているので、渡り鳥の群れ的な形で幸せに群れとして暮らして欲しいと願うばかりです。
物語設定、映像表現で、少し飲み込みづらい所もありましたので。。。そこは、ほんの少し残念でした。
愛は次元を超えられる
キャスティングがまずはお見事
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