片思い世界のレビュー・感想・評価
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タイトル秀逸
3人の女の子が一つ屋根の下で楽しく暮らしているが、秘密があって…と云うお話。
なんの知識もなく見たので、冒頭20分くらいで起こる、あ、死んでんだ。は結構衝撃でした。
終始思ってた坂元裕二脚本と違うぞ。が頭から離れず、とんでもファンタジーについて行くことができず、気づいたら終わりを迎え、面白くなかったな。が正直な感想です。
泣きどころが沢山あるが、オムニバス形式によくあると思っているんだけど、中途半端なんですよね。あと残された人たちに感情輸入して感動してしまうわけで、幽霊の感情は掴みづらい。それが今回のオリジナリティなので、否定はしないが、僕には合わなかった。もう少しなんかなかったか…惜しい作品でした。
お芝居は素晴らしいので星3つ。
この娘達を愛さずにはいられない!!
片思いだけど思い合う優しさに触れました
気の合う女の子が3人で生活するのは良いとしても、大きな家で随分と優雅な生活しているなあ、この子たち生活費はどうしてるのだろう?
と思ったら今度は清原果耶ちゃん演じるさくらのあの振る舞い。劇場の舞台で大騒ぎして何と言う無礼な子だと思ったら、なるほどそう言うことだったのかと納得。
これはもう広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人と横浜流星くんの主役級俳優4人の一挙手一投足を楽しむほかありません。
しかしそれだけでは無いですね。
大切な人を突然の不幸な出来事で失ってしまった親や友人の深い深い悲しみと後悔には同じ生きている人間として共感を禁じ得ません。
優花の母親役の西田尚美さんの演技に魅せられました。
そして不運にも突然の死を強いられた人間の思いも描いているのがこの作品の素晴らしいところだと思うのです。
残して来た思いは三者三様。
あの人にもう一度会いたい。
今伝えたい思いを届けたい。
何故こうなったのかの真実も知りたい。
でもそれは生きている人の力で明かされました。
ハンカチにくるまれたクッキーも、封印していたピアノが再び鳴り始めたのも、生きている人間と死者とを結ぶ深い絆の証しでした。
広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人と子どもたちの「声は風」のフルコーラスの合唱に心震えました。
亡くなった人もこちらのことを気に掛けてくれているかも知れないのだから、こちらも忘れずに思い出を振り返る時間も大切にしたいものです。
ほら、あの人もこの人も隣で寄り添ってくれているかも知れないですね。
そう思うと嬉しくて優しい気持ちになれました。
いい映画を見ました
声は風と究極の片思い
『声は風』讃美歌のようで泣ける
不倫、三股、ジェンダーフリー
鑑賞動機は広瀬すずさんだからです。他に理由はないです。
監督、脚本、もちろん過去作観てますが余り意識はなく、パラパラとキャストを見て、うーん、横浜さんしかいないじゃん。まさか、田口トモロヲさんとの不倫?横浜さんを巡っての片思い合戦?もしやの◯◯愛? いろいろ想像してしまいました。
でも、なんだ、影あるじゃん。そこまで気にしないのか。
全体的にもう一つ乗り切れませんでした。もっと3人のその前を語らないとイカンでしょう。西田尚美さんの熱演がひかります。広瀬すずさんは、元からビッグファンですが、本当に素敵ですね~。「ゆきてかへらぬ」も素敵でしたけど、今作もなんか色気が出てきました。
広瀬すずさんと横浜さんは少し前に共演してますよね。横浜さんクズ男。あのロケしたレストラン行きました。マスターに質問「すずちゃん、どこ座ったんですか?」「ここだよ、ここ」などなど。
スーパーカミオカンデ、まさか出てくるとは。偶然ですが、先週、観光で現地行きましたよ。いろんな所に縁があるものです。素粒子、余り掘り下げてなくて助かりました。展示館行きましたが全く分かりませんでした。
それでも「生きてゆく」
評価が難しい映画。朝ドラ3ヒロインのワチャワチャは眼福さし癒やさました。ただ、消化不良な描写も散見され、企画とキャスティングの手柄を、脚本が足を引っ張っている様にも感じました。
📻️
1. 半分当たった予感
殆ど中身を語られない番宣が続きましたが、ネタバレを気にし過ぎる宣伝体制や「12年」や「片思い」のキーワードから、ヒロインが津波で亡くなった幽霊少女達ってお噺かも...と自分は感じてました。なので、現代パートの冒頭で阿澄さくら(清原果耶)が他人に触れないように街を闊歩する姿に、あぁ「The Sixth Sense」(1999)ねと確信しました。ただ、実際の死因は災害ではなく少年犯罪だったので、宣伝がバレバレ過ぎという訳でもないし、肝の設定は割と序盤で明かされたので、読みが当たって興冷めという感じでもありませんでした。
📻️
2. 被害者遺族の罪悪感
脚本・坂元裕二なので、どうしても「それでも、生きてゆく」(2011)を想起します。「それ生き」は、少年犯罪の被害者遺族と加害者家族の人間模様。衝撃的だったのが、被害者の兄(瑛太)の心理描写。7歳の妹を親友(当時14歳)に殺害された兄(当時14歳,現在29歳)は、親の言いつけを無視して、妹を放っておいた罪悪感に15年間苛まれ続け、生きる気力を失った廃人のような日々を送っていました。
この姿は、本作の高杉典真(横浜流星)に重なります。自分が誘った合唱クラブで友人が殺され、たまたまその瞬間外出していて自分だけ無傷だった事への罪悪感。打ち込んでいたピアノを完全に放棄していまう程のトラウマを残されました。
「それ生」で更に衝撃的だったのが、第1話の終盤。父が犯人には罪悪感がなく、何なら犯行を美化している可能性すらあると訴えたまま病死した事で、兄は犯人への復讐を誓います。罪悪感で無気力だった兄が、復讐という目標ができたことで生きる気力が湧き、死んだような目が次第に爛々としていく姿が恐ろしくも見事でした。
それに比べ、本作が描いた典真の再生は若干物足りないです。相良美咲(広瀬すず)の想いが通じたのか、発見される音楽劇の台本。明確には描かれませんが、典真は美咲の劇を実現しようと思いたったのか? その意欲が、再度ピアノに向かわせたのか? 本当に音楽劇は実現したのか? その部分が描かれるのを期待してしまいました。ただ、美咲の台本に彼女の創作意欲や才能を感じる事で、却ってトラウマが深まる可能性も否めません。「ルックバック」(2024)のヒロインが被害者を漫画の世界に誘った責任を感じたように、合唱へ誘い助けたつもりが、才能を奪ってしまったと余計に落ち込まないでしょうか。美咲は典真に抱きしめられ満たされたとしても、典真は彼女の温もりを感じられておらず。美咲の台本を目にしただけです。典真が未来を向けるようになる迄の心の動きを、もっと描写してほしかったです。
📻️
3. 加害少年は皆、サイコパスか?
本作も「それ生き」も、加害少年は絶対悪(サイコパス)として描かれます。少女を殺していい理由などないし、少年院で更生される可能性も、素人には分からない部分はあります。少年院出所後の再犯率は29%。小さい割合ではありませんが、7割は再犯しない程度には更生し得るとも考えられます。にも関わらず、2作品で加害少年を救わない坂元氏には、強い意志(作為?偏見?)を感じます。返事を返さない加害者に納得できない被害者の母(西田尚美)の憤りも分からなくもありませんが、包丁を突きつけて再犯を誘発する展開は必要でしょうか? 美談にする必要はないけど、7割居る再犯しない少年の後半生を描く物語も観てみたいです。
粗いけど及第点。素粒子どこいった?
3人の共演だけで満足。尚且つ感動の傑作でした。
面白かったけど
花ちゃんが幸せそうな役やっとるやないか!
と思って観に行ったら死んどるやないか!
いつになったら彼女はニコニコいちゃラブ脳死少女漫画のヒロイン的な役やるんや!
いつか役作りの最中に精神壊してまうぞ!
それはそれとしてボロボロ泣きました。
特別面白いかと言われると別にそうでもないですが、丁寧な作品だったと思います。
レイヤーの違う世界だから歳もとるし基盤の世界は共通してる、という設定もなかなか面白かったと思います。
現実世界のものに干渉できないのに服は着てる?ご飯は食べる?矛盾じゃない?と最初は思いましたが、つまりあれだろ、生きてる人間のレイヤーの物を触れた時に死者のレイヤーにコピーしてるみたいな設定ですよね?分からんけど。
とりあえずお母さんは無事だし加害者は苦しんで死にそうだしオールオッケーです💮
しかしなんですね、
「死んだ子供が成長してそこそこ楽しんで生活してる」
と、
「怨霊化して無差別殺人しまくってる」
だと、
後者の方が説得力があるのは何故なんでしょうね。
後者の設定の話を接種しすぎているからでしょうかね。
前者の今回に無意識に矛盾を探したり、そうは思わんやろ熱意であいつの首かっ切れるだろとか考えちゃうのはそのせいですかね。
でも大人に比べたら子供の方が切り替えは早いのかも。
どちらもフィクションなら、前者であると信じた方が幸せかもしれませんね。
それはそれとして加害者を許すな🔪
今までにない新しい世界観
片思いの意味
主演3人の共演、空気感が最高!だが、そこに頼りすぎ。 起きたこと自体を掘り下げていない。 脚本が安易な方向に流されている。
まず、あんな大きなネタがあるとは思わなかった。
事前の予告から、宣伝でも一切出ていなかったのに驚き。
よく隠せていたなと。
最近の一般人のレビューでネタバレしだしていますが。
それを踏まえて、ネタバレありで書きます。
まず、一人で主役を張れる女優3人をトリプル主演に迎えて、さらに主役が張れる男優1人のこのキャストを揃えたら、ある程度のヒットは約束されたようなもの。
俳優たちの力で、面白くもなるはず。
まさに、主演3人の仲の良さと空気感が楽しく、本作で最も良かった点でした。
しかし、半面そこに頼りすぎ。
脚本としては、3人をもっと深く描いてほしかったし、深く傷ついて大きなものを背負った少年の心も、描ききれていないと感じた。
横浜流星も、あれだけの少ないシーンで、それを伝えるのは大変だったと思う。
女優3人もそう。
そして、原因となった事件の扱いが軽い。
事件とその犯人は、単に泣ける話にするために用意されただけで、それ以上に深く掘り下げられていない。
実在の事件を思い起こしてしまうと、その悲惨さを思うと、こういう扱いでいいのか疑問に思ってしまう。
残酷な事件、若い少女の命を描けば、容易に泣ける話ができる。
さらにファンタジーにすれば、細かい辻褄を描かずに済む。
脚本が安易な方向に流されている感じがして残念。
この4人なら、もっとリアルで楽しい話や、深い話も書けるはずなのに本当にもったいない。
日本映画は、泣ける話、感動できる話ばっかり安易に作りすぎ。
しばらく「泣ける話」「感動の話」は禁止にしてほしい。
賛否が分かれてるところの「賛」側感想
恋愛モノには食指が動かないので、坂元さん脚本にハマったのはごく最近、怪物からなのですが、怪物→死の笛→問題のあるレストラン→初恋の悪魔→1st KISSと観てきて、坂元さんの「対話と断絶」の描き方に惹かれて今作も観ました。
かわいい女子3人が仲良く楽しくおしゃれな同居生活してるっぽい宣材写真からは思いもよらない、現実世界に居場所のない幽霊たちのまっすぐ健気な『生き方』のお話で、最後の合唱コンクールのシーンはずっと泣きっぱなしでした。
起きてしまった凄惨な悲劇は覆らないし、その動機は理不尽なまま明かされないし、断絶されているレイヤーが統合される奇跡は起きないけど、耳を傾けてくれなさそうなガテン系のお兄ちゃんたちが乳児を救うのに必死になってくれたりするし、優花の欲しかったお月様のクッキーを母親がとっておいてくれるし、美咲の声は聴こえていない典真が美咲と音楽劇の脚本を読み合わせてピアノの蓋を開けるし、3人以外とは繋がっていないと思っていたレイヤーは実はストリートミュージシャンたちとは繋がってるし(美咲たち気づいてないけど)、伝わらないと諦めてたことが伝わる瞬間も存在する。
バックグラウンドも性格も違う3人には12年の『生活』で培ってきた情愛が確かにあって、その暮らしぶりがとても愛おしい。
そうしたところが凝縮されているから、最後の合唱シーンは涙腺を刺激されまくるんだろうな(劇中では音楽がほとんど流れていない分、音楽の感情を揺さぶる力が増幅されまくってるのもあるんだろうな)とは、帰宅して落ち着いてから考えたことで、観ている最中は、自分がどうして泣いているのかもよくわからない感情の揺さぶられ方でした。
観た方の賛否が分かれるのもよくわかります。
タイトルや旬の俳優揃い踏みなキャスティングにリアルなラブストーリーを求めていらした方には何これ?だろうな、って思います。
まったく受け付けない、って方は、多分リア充であんまり空想とかしないんでしょうね…。
アニメに正面から対峙する強い物語を実写で、って制作陣の意向からしてもまああり得る反応っていうか。
わたしは登場人物の誰とも経験や嗜好を一にしてないので、共感できるキャラクターとかはいないんですけど、自分と世界が乖離してるように感じる離人症状は思春期に散々味わったのでレイヤー設定が普通に腑に落ちてしまったのでした。
想像していなかった片思いの世界でした
この作品について、何の予習もしていなかったので、私はただ単に、若い女子三人の片想い物語だと思ってしました。
結果は、想像の上の上をいく『片思い』世界でした。
ファンタジーすぎ、とか、ツッコミどころ満載、という意見もありますが、私は素直に受け入れられ、後半は、涙、涙の物語でした。
私は母親なので、西田尚美さんの役にはとても感情移入できました。
劇中歌の『声は風』もとても素敵な楽曲でした。この映画のために作られたとか。ここだけにおさまらず、今後もっといろんな場所で、子供達に合唱してもらいたいとおもいました。
片や思う世界
予告編何回も観て、三人の女性達の共同生活の話と思うて観ましたが、最初はそれ相当のシーンで笑いもありましたが、一転、三人の実態が分かった時は驚きました。この作品の観点、コペルニクス的にひっくり返りました。自己弁護的ですが、予告編の凄さを感じました。作品の予備知識をなるべく無しに観るのが自己方針ですが、改めて自覚しました。最初は彼女達の周りの無察知を感じないシーン、監督の演出に感無量です。被害者のお母さん、加害者の心境を知る為に、あれを持って会いに行ったんでしょうね。悔い改めていたら、お母さん、どんな行動行為を取っていたんでしょうか。知るすべもありません。「ゲッタウェイ」の様に二通りのラストを観たいです。題名「片思い世界」の意味、見終わって分かりました。
彼女達、成長する事に柱に記しを付けるシーン、涙が溢れました。
あの、大阪の事件を、思い浮かべながら観てました。辛かったです。でも、良い映画でした。
全394件中、201~220件目を表示
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