片思い世界のレビュー・感想・評価
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ただの青春映画ではない
「何も考えずに観てください」という感想を目にして、その言葉を信じて席に着きました。冒頭から不思議な違和感が続き、静かに心がざわつく感覚。でも、その違和感に少しずつ意味が宿っていく過程で、気付けば深く引き込まれていました。
親子の絆、叶わない恋、嫉妬、やるせなさ…さまざまな感情が複雑に絡み合い、胸を締めつけられるようなシーンが続きます。とくに犯人役の方の演技が圧巻で複雑な感情が渦巻きました。
終盤、合唱のシーンはこらえきれず涙があふれました。。登場人物たちがそれぞれに救われていく姿に、自分自身の心もそっと包み込まれるような感覚がありました。
観終わったあとも余韻が長く残る、静かに心を揺らす作品です。
かわいいだけじゃだめですか?
GQuuuuuuXと同じで何も情報は入れずに映画館に向かいましょう。そう、かわいいだけじゃない主演クラスのこの3人が揃う映画なんてそうそう見れるもんじゃございません。
もっとも、お三方の登板は当初から決まっていたようで、指名した坂元さんとしても事務所やら制作委員会やらに挟まれたギチギチの状況で八方良しのアイデアが降ってきたときは心の中でガッツポーズだったでしょうね。
内容的には相変わらずSF好きなのにベースとなる世界観が曖昧で、さすが坂元ワールドという感じ。観る側が寄り添っていくことで完成されるこの優しい世界は、土井監督の丁寧な光の使い方で「細けえことは良いんだよ」って気分になる人もいるかもしれないですけどね。善悪とか恨みとか無念とか心残りとかをぐるりとまとめて良い意味でも悪い意味でもさらりと書き上げる力は流石ですが、映画好きとしてはテーマがテーマだけにもう少し深みが欲しいところかもしれません。このあたり「御上先生」と同じですね。見てる僕らは理由を知りたいんです。
でもって、「どうして生まれてから大人になった時に照明さんになろうと思ったんだろう?」発言以来広瀬すずのことは何ひとつ信用していませんが、今X見に行ったら当時の謝罪ポストを消さずに罵詈雑言のリプライを未だ読めるようにしてあるので、これを自らの戒めとしているのだとしたら彼女の覚悟はちょっとかっこいいのかもしれないし、ぜんぜん何も気にしてないのかもしれない。とはいえ、かわいいだけじゃこれだけの演技の説得力を出せそうにないので、そろそろ見方を変えていく時期なのかなと思いはじめています(もうええやろ)。あと子供時代の美咲役の子と街角の楽団にも要注目です。
それでは!じゃあね〜、またね♪
何も知らずに観賞がおすすめ
ただただ、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人が好きと言う理由だけで観賞。
CMちょろっと見て、ストーリーの大筋も知らずに、大好きな3人を一緒に見れるなんて最高!多分感動のエピソードとあるんだろうな~くらいに思ってたら、良い意味で裏切られた。
これはネタバレもストーリーの概要もあんまり読まずに行くことがおすすめ。
3人が同居する理由を知らずに観ていると、監督の思惑にまんまと騙される。
3人とも上手に社会に溶け込んでいて、まさか誰にも見えない存在とは思えない。
彼女たちは幼い頃に殺されて、ずーっと3人だけの世界で生きてきた。死んでるけど、生きて成長していると言う不思議。
ホラー映画の幽霊みたいに怨念の描写とかはないけど、母親が再婚してできた妹がオーブンでケガをしそうになったり、自分達を殺した殺人犯が車にはねられたり、私はちょっと、怨念が飛んでたんじゃないかと思ってしまった。多分ちがうけど。
自分達は死んで誰にも見えないけど成長し続けているのは、別の並行世界に飛んでしまったのではと言う考えが浮かんだくらいから物語が動き始め、それと同時に涙が止まらなくなっていく。
特に横浜流星とすずちゃんの二人っきりのシーンは最初から最後まで泣きっぱなし。
あなたたちの世界に、私たちはいない。でもずっと見守ってます。その事実が切なくて、これが片思い世界なのか…。
エンドロール中、もしかしたら私には見えない誰かが隣に座ってて、同じように涙して映画の余韻に浸ってたりするのかな?と思いたくなる映画でした。
強い絆で結ばれて
声は風
彼女たちの存在する世界が、どういう世界なのかを映画の序盤、早々にネタバレさせてしまったため、観る側としては妙な安心感が生まれてしまった。
これから先、どう展開しようが観る側の心を揺さぶるのは難しいのでは?と思って観ていたがそれは杞憂に終わった。
本編が進むにつれ、彼女たちが明るく前向きに振る舞えば振る舞いほど、言いようのない喪失感と悲しみが私に押し寄せてきた。
特に、横浜流星君と広瀬すずさんの、あの沈黙のLASTDANCEは感動的で思わず涙を誘います。
人間の心に一旦空いた穴は、何をもってしても埋まることはないけど、その虚無感を胸に抱えながら前に進んでいくことが大事なんだなと思います。
ちなみに、西田尚美さんの演技良かったですね
。坂元さんの脚本、自分にはあまりハマらないことが多かったが、今回はドハマリしました。
いや〜あ、観て良かったわ😊
「片思い世界♡」だと思っていたら「片思い世界…」でした
予告ではどんな作品かいまいち掴めずに劇場へ向かいましたが……
鑑賞後、そりゃ分からんよね!と納得。
予告に良い裏切られ方をする作品が大好きなのでニヤニヤしてしまいました。
ぼやけていた輪郭が鮮明になっていく感覚、役者さんの演技や作品の世界観も心地よかったです。
終盤はなぜだか涙が止まらなくて、服がびっしょびしょになっていました。
「声は風」を永遠リピしています。
もう一度観に行きたい。
(ネタバレにはならないと思うのですが…↓)
杉咲花さんの「次女感」が凄かったです。
清原果耶さんは2人と歳が離れているので、当たり前に三女感を感じたのですが、
花ちゃんの次女感!実年齢は一番年上なのに!
彼女の設定年齢を表現する力は本当に凄いと改めて思いました。
観たぜー。ネタバレ回避は確かにマスト ただそれよりも、この年代のこ...
久々に泣いた
話が進むにしたがって、
「きっとラストは合唱で終わるんだろうなあ,その通りだったら俺の涙腺やばいなぁ」
と思っていたら、その通りの展開になってしまいました。
あの歌声は反則。
坂元裕二脚本と三女優の共演を観る
役者の無駄遣い 無理矢理感動系
グッズコーナー見れば一目瞭然。
役者の人気で誤魔化したいんですよね。
時間と金を返して欲しい。
内容はフワフワで世界観もいい加減。
理解は一応できるが、面白くはない。
擦られまくった設定や脚本がせっかくの芝居を無駄にしている。
予告が1番良かった。
ごめんなさい、私にはぜんぜん合わない作品でした。
ごめんなさい、私にはぜんぜん合わない作品でした。
花束~は、大ヒットするだけあって確かによくできたエンタメ作品だと感じましたけども(好き嫌いは別として&手放しで褒めはできないけど大ヒットしたのは事実ですし)
この作品は色々な側面で粗の多い造りに感じられました。じゃあお前が撮れよと言われても困りますけど(ごめんなさい)
具体的にどのような点が?
というのを幾つか書かせていただきます。
序盤の赤ちゃんに関する描写について。
作中の登場人物たちの服装からは、少なくとも猛暑日でも真夏でもなさそうにも関わらず、なぜ主人公たちはあんなにも騒ぎ立てるのかが不可解で仕方がなかったです。映像から見てとれる範囲では気温は25度以上はあるようには思えません。しかもドアウインドウが10cmほど開いてましたよね。もちろん車中に赤ちゃんを置いて車外へちょっと用事を済ませるつもりで放置するのは良くないし、すべきではない行為です。
だけども主人公らの慌て方はこのシチュエーションに対してはちょっと異常です。赤ちゃんを育てたことが無いから断片的な情報だけで騒いでしまったのかもしれませんが少なくとも作中では主人公たちがそのような無知故に空騒ぎをしてしまったという示唆は全く見受けられず、むしろ無知な視聴者観客に誤った理解を促すような描写になっているように思えました。それ故にストーリーに対する疑念が序盤から植え付けられてしまったというのは否めません。
単純に表現すれば、彼女たちは半地縛霊・浮遊霊みたいな存在なのでしょうけども、実在の人には干渉できないとか弾かれるという設定を作中で何度も表現しているのに、ラストでなんで??ってめっちゃ気になってしまって感動どころではなかったです。(そもそも感情移入もできていませんでしたけども) 彼の心理や想いを探ろうとストーキングしつつも「そんなんじゃないよ~」って何度も否定していながら、というのもね。彼につきまとう女性はシッカリと狙い通りに うざったく表現されていたのはよかったです。
SF的な側面で言えば、近年上映されていた作品『僕が愛したすべての君へ』 / 『君を愛したひとりの僕へ』を少し連想しましたけど、3人のウチの1人が大学の講義でそれっぽい話を持ち帰るというだけで済ませていて、作品としては香りづけ程度でしょうか。
モノは実在世界のレイヤーからコピーのように手に持ったり動かせたりするけども、ではなぜ車は動かせないのか?とかも気になるポイントかな。
中盤少し記憶が飛んでるので寝落ちしちゃったかもしれません。
私がこの作品に対して最も疑念を抱いたのは
殺人犯に纏わる描写です。
確かに刑期さえ終えれば済むという話ではないのですが、わざわざ干渉しにいく母親、しかも刃物を携えて・・・って正直間抜けにも程がありませんか?
ばったり遭遇して挑発されて衝動的に・・・というようなシチュエーションならばわからなくもないですが、この母親は普通に計画性のある殺人未遂犯としての行動を採っています。それで反撃されて(正当防衛にあたります)びっくりして怯えて逃げて(自分は無垢な被害者だから反撃されないとでも思っていたのでしょうか?)追加で被害者面をして、正直このあたりめちゃくちゃ興ざめしてしまいました。元犯人のほうがとても気の毒に思えました。車外へ逆襲しに追いかけるのはやらんでもいいでしょ、とも思いましたけど、少なくとも車中のドタバタまでに関しては犯人の男のほうを応援しちゃいましたよ、逃げてー!ってね。
このあたりの描写が気にならない、という人は正直、私は怖いです。
「犯罪者だから」そういう人物の事は虫けらのように捉えているような可能性が高いからです。
無自覚な差別主義者だからこそ、スルーできるんだろうな。と。まだ世間知らずな子供ならともかく。
こちらは被害者だから相手に何をしてもいい、不幸が降ってしんでしまえばいい、できれば自分の手を汚さずに酷い目に遭ってほしい、そういうふうな観念を無自覚に抱いていませんか?
彼が車に潰された時に、微かにでも「ざまぁみろ、因果応報だ」とかスカッとしたりしませんでしたか?
被害者意識だけが前に出過ぎた善人もどきがこの世にさほど多くないことを、私は祈りたいです。
そもそもの大前提として、勧善懲悪ポルノだということが最初からわかりやすく提示されている作品なら別にいいんですけどね、マーベル系の作品とか。その手の作品は善や正義が敵をやっつけてスカっとするのがそもそもの主要な娯楽として売り出しているものなわけですから。
稀に存在する、現実に我が子を何らかの事件で失った親御さんたちには色々な側面で思う所はあるのかもしれませんけども、この作品は一応は大衆に向けた娯楽作品ですよね? そういった親御さんたちは犯人に対して言葉では表現しきれないほどの感情を身に擦り込んでしまってる事もあるとは思われますが、そうでは無い人が犯人に対して無垢な嗜虐心を抱くのは甚だしいお門違いだと私は感じます。
かいつまんで敢えて薄っぺらく言えば、殺人犯まわりの描写が 度を超して薄っぺらい。
ということでしょうか。
そのあたりの描写について、異論や疑義を抱いたりした製作関係者もおそらく居るのではないかともおもいますが、少なくとも発言力のある人たち(プロデューサーや監督自身)はそれを見過ごしたのでしょうね。
膨大な宣伝費を掛けて多くの日本中のスクリーンに映すことを前提とした作品を担うという、その責任の重さを改めて学んでいただきたく存じます。
ほかにも細々と気にかかった点はありましたけども、私的に気にかかったポイントを勝手ながら大まかに述べさせていただきました。
それぞれが一途な想いを抱き続けてそれがこの作品の重要な表現なのだろうという点については汲み取れましたけども、この作品を楽しめなくて大変申し訳ないと思いつつ記させていただきます。
おとぎ話
私は、20年前に当時1才の子供を病気で亡くしました。そんな私がこの作品を観ながら思った事は、今私の横に彼がいるかもしれない。という事です。
これは、おとぎ話だと思います。でも、あるのかもしれないし、あったらいいなと思う。
優しい気持ちで見れたら、感じれたらいいなと思う。
坂元さんのドラマはたくさん拝見してきました
特に、わたしたちの教科書、それでも生きていく、mother、などが印象深いです
視聴者に投げかけながら、終わる。視聴者によって見方も変わる。そういう気持ちを残して終わる
本作も、意見や感想が分かれるだろうなと思いますが、私のように身近な人を亡くした人は、もしかしたら、、とつい思ってしまうのではないでしょうか。
全体的に、どこか優しい温度を纏った作品でした。
また、観たいです。
元気でね、じゃあまたね
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