「元気でね 元気でいてね じゃあね またね」片思い世界 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
元気でね 元気でいてね じゃあね またね
日比谷へ映画を観に行ったので、家内に「注文してないから今日発売の山下達郎のCD買って来て」と言われたのだが、日比谷・銀座方面にはCDショップが無い!
ビックカメラ有楽町店はゲームソフトのみでCD,DVDは無し、山野楽器は昨年7月でCD売場を閉めて楽器のみに。銀座松屋にも有楽町ルミネ、阪急にもCD売り場は無い。HMVも新宿や渋谷にはあっても銀座には無い。スマホでググッたらシヤンテの隣のビルにCD売場があるので行ってみたら宝塚専門店でした。あ〜あガッカリ。
閑話休題
4月23日(水)
「片思い世界」をTOHOシネマズ日比谷で。
そろそろ本作のネタバレも漏れ聞こえる頃だが、あえてネタバレしない範囲でレビューを。
見始めて、やや違和感を感じる。
もしかして、そういう事?
あ、やはりそういう事か。
広瀬すず、杉咲花、清原果耶、横浜流星とそれぞれが主演を張れる当代の若手トップを集めての贅沢な配役だ。
3人が同じ画面に映るだけでも幸せな気分になるが、その設定がやるせない。
そして、その事に責任を感じてピアノを辞めてしまった典真(12年後が横浜流星)。優しさで肉まん買いに行ってただけなのにね。
ある理由からピアノに復帰し、ラストの合唱コンサートで伴奏を務める(ちゃんとピアノは横浜流星本人が弾いていた。メイキングでも確認出来る)。
違和感ありありの部分もあったが、こうした設定では仕方がない。
灯台の下で声をかけられた時に一瞬あれ?と思ったが、演出だった。
亀やカミオカンデまで出して何かあるのかと思わせて何も無かったのが肩すかし。
松田龍平どこに出てたと思ったらラジオの声か。あのラジオが、また昔のワールドボーイじやないか。50年以上前か?
そして、杉咲花の母親役に西田尚美。彼女のせいではないが、最近母親役なら西田尚美のキャスティングが定着した(「言えない秘密」「アイミタガイ」「正体」「大きな玉ねぎの下で」)のはマイナスだ(彼女が下手だと言う事ではない)。
ラスト、合唱コンサートに3人の思いを落とし込んでの合唱の演出は良かった。
合唱曲「声は風」の作詞は、明井千暁名義の坂元裕二。
「声は風」
端切れの空から花びら降り積もり
未来はいつでも君を待っている
歩き続けよう 歌い続けよう 胸躍る方に
離ればなれでも 目に見えなくても
君に呼びかける
声は風 風は夢 飛んでけ
高く飛んでゆけ
永遠 最果て 約束
君が好き 背筋伸ばして
元気でね 元気でいてね
じゃあね またね
悲しみのない世界ってあるのかな
涙流したら優しくなれるのかな
初めての道 初めての人と お別れしながら
花が忘れても 種は覚えてる 生きる喜びを
声は風 風は夢 飛んでけ
高く飛んでゆけ
永遠 最果て 約束
君が好き 背筋伸ばして
元気でね 元気でいてね
じゃあね
屋上の夜 煙突の月
明日を夢見て 手を繋いでみた
私は今も ここにいるよ
声は風 風は夢 飛んでけ
高く飛んでゆけ
永遠 最果て 約束
君が好き 背筋伸ばして
声は風 風は夢 飛んでけ
高く飛んでゆけ
永遠 最果て 約束
君が好き 背筋伸ばして
元気でね 元気でいてね
じゃあね またね
おまけ
NHKEテレのスイッチインタビューに坂元裕二が出演した時に、Eテレが堂々と本作のネタバレをしたらしい。全国放送のEテレでネタバレしちゃダメでしょ。本作未見の友人が視聴して教えてくれた。
予告でも伏せていたのに坂元裕二、良く許したな。