「高校演劇で見たような、ありがちで工夫の無い脚本。」片思い世界 病人28号さんの映画レビュー(感想・評価)
高校演劇で見たような、ありがちで工夫の無い脚本。
可愛いおにゃの子達を二時間愛でるだけの映画だわな?それ以上でも、それ以下でもないぜ?
何で、こんなに若い娘達が一軒家に住めるのかが謎だし、何で住めているのか分かるのだか、脳天気に暮らしていて、過去にあった悲劇をひきづるようなシーンもなく、女子会は続く。
実は、おにゃの子三人は、学校で合唱していた時に学校に侵入してきた男に殺されてしまって、成仏できないでいるのだが、殺害現場の地縛霊になる事も無く、一軒家から、普通に会社に出社しているのな?
ブラック企業に勤めているおにゃの子は、大量の書類を手書きで入力しろと会社に無茶振りされて、ぽちぽち一人で作業しているのな?人間には見えていない筈なのに、誰もいないのにペンだけが動いたりしているのか?
唐突に、ルームメイトが、
私達、幽霊が実体化するには、素粒子を集めれば実体化するんだ!
と、言い張るのだが、
素粒子は、それはそれは、小さい粒なのだから、幽霊が実体化する為には、魂と脳の中身賀空っぽの生きている肉体が必要だろ?
人体生成がどれだけ大変か、鋼の錬金術師でさんざん説明していたろ?
さぁ、それから、それから、素粒子研究所に、幽霊二人が潜入するのだが、素粒子の加速装置までは行きつかず、中途半端な所で閉じ込められて、そこで終了。これ以降、素粒子の事には一切触れないのだ。
それから、謎のラジオ放送を聞いていた一人が、
このラジオは、一度死んで蘇った人が放送しているラジオでこの放送を聞けば、生き返る事が出来る!と言い張る。
すると、ラジオから、幽霊のリスナーに向けて、話しかける。双方向通信でもない、電話でもないのに、会話が成立する...?
そして、三人は、指定の灯台に辿り着くも、特に生き返る儀式も無く、灯台の上で世界の中心で愛を叫ぶ。
当然だが、何もしなかったので幽霊のまんまで、人間になることは出来ず。
これ以降、ラジオの男は姿すら見せないで退場。何だったんだ?おまいは?
ラストで自分達を殺した男が出所していた事を知り、三人で追い詰めるが、死んじゃった三人のうちの一人の母親が出所した犯人に包丁を向ける。
今は、刑法が変わったから、あんな若い年齢で出所できないと思うんたけどな?
んでもって、死んじゃった三人の同級生の横浜流星と、おにゃの子が抱き合って、何の伏線も無く、謎の芝居の台詞を読み合わせて泣く...?何の伏線も無かったぞ?
でーだ?ラストの合唱シーンがあるわけだが、これが泣きどころか?これで、泣けると思うのは、ちょっと甘すぎじゃないかい?あま〜い!!
エピソードを詰めるだけ、詰め込んで、どれもオチが無いまま、お話しは進んでいく。これが、脚本のプロの仕事だろうか?
何故、この脚本家が映画の脚本を書き続けていられるのが不思議。
女優三人のファンにだけお勧め。
王様は裸だぁー!
王様は裸だと言った子供はどうなったか?は、森達也のエッセイ!!
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