「片思いだけど思い合う優しさに触れました」片思い世界 たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)
片思いだけど思い合う優しさに触れました
気の合う女の子が3人で生活するのは良いとしても、大きな家で随分と優雅な生活しているなあ、この子たち生活費はどうしてるのだろう?
と思ったら今度は清原果耶ちゃん演じるさくらのあの振る舞い。劇場の舞台で大騒ぎして何と言う無礼な子だと思ったら、なるほどそう言うことだったのかと納得。
これはもう広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人と横浜流星くんの主役級俳優4人の一挙手一投足を楽しむほかありません。
しかしそれだけでは無いですね。
大切な人を突然の不幸な出来事で失ってしまった親や友人の深い深い悲しみと後悔には同じ生きている人間として共感を禁じ得ません。
優花の母親役の西田尚美さんの演技に魅せられました。
そして不運にも突然の死を強いられた人間の思いも描いているのがこの作品の素晴らしいところだと思うのです。
残して来た思いは三者三様。
あの人にもう一度会いたい。
今伝えたい思いを届けたい。
何故こうなったのかの真実も知りたい。
でもそれは生きている人の力で明かされました。
ハンカチにくるまれたクッキーも、封印していたピアノが再び鳴り始めたのも、生きている人間と死者とを結ぶ深い絆の証しでした。
広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人と子どもたちの「声は風」のフルコーラスの合唱に心震えました。
亡くなった人もこちらのことを気に掛けてくれているかも知れないのだから、こちらも忘れずに思い出を振り返る時間も大切にしたいものです。
ほら、あの人もこの人も隣で寄り添ってくれているかも知れないですね。
そう思うと嬉しくて優しい気持ちになれました。
いい映画を見ました
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。