「全然ノレなかった」片思い世界 よしてさんの映画レビュー(感想・評価)
全然ノレなかった
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冒頭のぬいぐるみとバス停の描写に違和感があり「『片思い世界』ってそういうこと?」と超序盤から気づいてしまいました。必然的にプロローグの彼もヤバいやつなんだな、と早々に……。
その後は延々と答え合わせさせられてるみたいで、コンサートで二人が舞台に上るシーンなどは何の意外性もなく、「実は3人はこの世にいませんでした」というシーンを何度も丁寧に再現するのも、シラけてしまう感じですね。
早い段階で「仕掛け」がわかるようにしてるのは製作者側の意図的なものだと思うのですが、その後何か特別なことが起きるわけでもないため、物語の先を知りたくなるモチベーションが終始薄かったです。素粒子の話から、灯台までの流れも、杉咲さん以外は中途半端な描写なので「ああ、どうせ復活しないんだろ……」としか思えませんでしたし……。
ラジオの件も尻切れトンボ。犯人の彼もステレオタイプな描写の上、都合よく交通事故で退場。そこまで来ると楽しめる気持ちではないため、終盤の音楽劇も「10歳の子が書いた脚本にしてはすごい語彙力ですね……」となんとも嫌なツッコミを思いつく始末。
主演の3人と横浜流星さんはよかったです。
可能なら3人のシスターフッドな感じをもっと見たかった。
加えて合唱のシーンもよかったと思っています。
とはいえ、冒頭にたまたまピンときてしまったため、この作品にもノレませんでした。
「怪物」「ファーストキス」に続いて本作も楽しめず、坂元裕二さん脚本の映画とは相性が悪いのかもしれません。
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