「固結び世帯」片思い世界 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
固結び世帯
車両事故による延期もあったが、メイン級女優のトリプル主演を楽しみにしていた。
冒頭から清原果耶のツンデレ、ありがとうございます。
違和感が積み重なる序盤を経て…あ、そゆコトね。
正直どこに向かうのか分からず戸惑ったが、“横浜流星の正体”(あれ?笑)が分かるあたりから動き出す。
とはいえ干渉のできない設定なので基本は傍観者。
それを崩さないまま話を組み立てるところに唸ったのだが、合わない人にはつまらなさに直結するかも。
ご都合主義的に声や想いが届いたり、戻れたりはしない。
それでも彼女たちが受け取ったものは確かにあって、一方通行ではあっても片思いではなかった。
三日月型のクッキーのくだりは、過去作ともまた違う杉咲花の泣き演技もあって涙腺が…
リハーサル室での典真の行動は不自然極まりないし、間延びもしてるのだけど、でも良いシーン。
清原果耶だけ見せ場が短かったが仕方ないのかな。
指示棒は動かせるのに扉は開けられなかったり、でも乗り物には乗れたりなどルールは曖昧。
優花母の車へ乗り降りするシーンはちょっとシュール。
3人で暮らすのもいいけど、10歳前後の子供ならまず家に帰りたがるのでは、とも思う。
犯人が出所後すぐに結婚も大概だけど、相手方の親から被害者遺族に連絡は一番あり得ない。
それでも芝居が良いと見れてしまう不思議。
主演3人や横浜流星はもちろん、犯人役のナチュラルに話通じない感じや轢かれた後の動きも見事。
合唱シーンは演出含めとても素晴らしかった。
でも個人的にはあそこはエンドロールと被せて、その後をCパートにして終わらせる方が好みかな。
小野花梨やラジオの主は何だったのとも思うし、美咲の家庭環境とか背景の描き込みも足りない。
でも、3人が笑ってればまぁいっか。
ちなみに今回改めて感じたのですが、サスペンダー女子って最高ですね。
コメントありがとうございました
そうですね、主演3人の最強のアンサンブルが本作の最大の魅力だと思います
舞台挨拶でも言ってましたが3人とも幼少期の役者さん達の演技を観つつ、その延長上にある自分の役の演技に反映させていったとのことで、役者の力強さを感じる素晴らしいエピソードに感心しました
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