「3人は、実は?」片思い世界 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
3人は、実は?
《3人のゴースト》
杉咲花、広瀬すず、清原伽耶の3人は、
実は《3人のゴースト》だった、
というファンタジーでした。
意表を突かれる設定にびっくり。
彼女たちはは8歳くらいの頃、合唱コンクールの大会で、
暴漢に襲われて・・・今はゴーストとして3人で姉妹のように
家族として楽しく暮らしています。
アレっと思ったのは、
クラシックのピアノコンサートで舞台に上がり、座り込み、
暴言を吐いたり、プライバシーをばらしたりしても、
誰にも聞こえてないので、
そこで分かりました。
3人のゴーストは、現生に存在している意外に、
なんのチカラも持っていません。
特殊能力も、パワーも、
{透視能力も、空中浮遊も、通り抜けも、)
{なんにもしません)
話すことも、伝えることも、出来ません。
まぁ、そこに、このファンタジーの弱点もあるわけです。
当代随一の清純スター3人が手枷、足枷されているのは、
たしかで、恋愛も仕事も学業も、一方通行、
それこそ「片思い世界」なのですから、本当に勿体無いです。
背景が悲劇の事件なのに、美咲{広瀬すず)、優花{杉咲花)、
さくら(清原伽耶)は、ノホホーンとした日常を、
明るさに包まれて少女漫画のような同居生活は、
美しく、可愛くて、めちゃ快適で楽しそう。
大きな悩みといえば、
美咲が合唱コンクールの当日、空腹からお腹が鳴ってしまう、
事件の日に合唱の伴奏を担当した
高杉(子役・・・大人になってからは横浜流星)が、その音を聞きつけて
コンビニに肉まんを買いに行ってる隙に凶行が行われて、
高杉はその後悔を引きずってピアノの道を閉ざしてしまったのです。
どうかもう一度、高杉がピアノに向き合うことを、輝くことを、
美咲たちは願っているのでした。
こんな淡い恋や、一方通行の思い、
パワーを持たないゴーストのパステルカラーの世界。
3人のカラフルな洋服、お洒落なお部屋のインテリア、
3人で食べる料理などなど・・・、
本当に少女漫画の世界です。
優花の母親{西田尚美)の心の傷や、罪を償って出所した
犯人への恨みからの実力行使・・・
(ここはファンタジーではなかったですね。)
それと松田龍平のクレジットがあり、
どこに出てたかなあ・・・と思ったら、
冥界から毎朝聞こえてくるラジオ放送のキャスターでしたね。
風変わりなファンタジーだけど、なかなか良かったです。
特に一番の感動は、
3人の所属した小学生の合唱部の曲「声は風」の、
歌と演奏が素晴らしくて、
横浜流星くんのピアノの演奏は音が綺麗でとても素敵でした。
頑張ったんですね。
合唱曲「声は風」
美しくて心が洗われるようでした。
共感、コメントありがとうございます。
心が暖かくなる大好きな作品になりました。
ネタバレになるので書けませんが、3人がいつまでも仲良く過ごしていけるだろうって感じがヒシヒシと伝わってきて良かったです。
余談ですが、近くに映画館がないので電車に乗って観に行きます。たくさん観るのは電車賃の節約ですが、時々長い瞬きをしちゃいます。
琥珀糖さんこんにちは。
こちらこそいつもありがとうこざいます。
坂元さんの脚本はハマる時とダメな時があります。
今回はやっぱり一人じゃなくあの三人が楽しそうに暮らしていたこと。
また子ども達と一緒に歌った歌もよかったです。