ナイトクラビング マクシズ・カンザス・シティのレビュー・感想・評価
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昔話ばっか
みんなカッコよかったんだよー、ウォーホールが取り巻き連れてきたよー、いろんなアーティストがセックスとドラックかましてたよー、と中年〜老人が目を輝かせて証言する。
ヴェルヴェット最高のアルバム「Max’s Kansas City」のハコのお話だが、証言を寄せ集めたどうでもいい内容。
欧米人は過去をコンテンツ化するしかもう能力が残ってない、そんな気がする。日本人ならアニメとか作って新たな創作すると思うけど。ただ、第二次大戦、水俣、全共闘と万博以外の歴史的な過去の出来事を扱うドキュが圧倒的に少ないことから、日本人は文化的な事象を懐古してコンテンツとしてまとめるのが苦手なのかもしれない。
サラダに芋虫
特筆すべきはWayne County & the Electric Chairsのジェーン・カウンティによる当時の話が興味深く、パティ・スミスのイメージが変わるような、ディー・ディー・ラモーンのイカれた彼女によるペニス攻撃から、本人によるThe Dictatorsのメンバーとのステージ上での大乱闘はアニメーションで面白く描かれており、こりゃウェイン・カウンティのドキュメンタリー映画も観たくなる。
アンディ・ウォーホルが登場する初期からロック・スターや映画スターなど著名人が入り乱れる豪華な溜まり場として二代目オーナーからニューヨーク・パンクの面子が対CBGBとのライバル関係的な図式がトイレは綺麗なマクシズ・カンザス・シティ、The Crampsがオーディションに落ちて泣き寝入り、Testorsのソニー・ヴィンセントからテンションの高いビリー・アイドルに若きブライアン・セッツァーも登場、ハードコア・パンクからもBad BrainsのH.R.とドクター・ノウ、Stimulators/Cro-Magsのハーレイ・フラナガンと小ネタが満載。
まぁ一番ビックリしたのはバンドや音楽とは関係のない所で起きた二代目オーナー夫妻による犯罪絡みがドキュメンタリーとして映画的過ぎる内容でもある。
もう少し当時の映像が盛り込まれていたら、ステージ上から楽屋など記録映像として物足りなさを感じながらの贅沢を言ってみたり、あっ、The Jet Boysのオノチンさんが赤いライダースで多分、奥さんと観に来られていた。
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