法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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ナイスコントロール
ノンストップ法廷ミステリーだけど、深い人間ドラマでもあり、映画が終...
ノンストップ法廷ミステリーだけど、深い人間ドラマでもあり、映画が終わったあとも余韻が残りすぐには席をたてませんでした。
永瀬廉くん演じるセイギの穏やかでピュアな透明感の裏に感じる過去からくる危うさ、杉咲花ちゃん演じる美鈴の狂気、北村匠海くん演じる馨のカリスマ性。
本当に3人とも素晴らしかった!!!
どの立場から見るかによって、ラストの感じ方は変わると思います。私も一回見たらすぐまた見たくなって、みにいきました。何回みても飽きないんです。見るたびに新しい感情が湧いてでてきます。
ストーリーもテンポ良く、現在と過去をうまくリンクさせながら、原作を読んでなくても、法律や法廷の事など何も知らなくても本当にのめり込める素晴らしい映画でした。
どなたにもお勧めです!
考える映画
素晴らしかった
何度も観たくなる映画!
真相にたどり着くまでに二転三転、それ以上転回し、最後の最後まで目が離せない。
法廷ミステリーといっても難しい法律用語の羅列や、「異議あり!!」などという激しいやり取りはさほどない。
よい意味で淡々と法廷のシーンは進んでいく。それにより緊張した法廷の空気感をリアルに感じられるし、話も理解しやすい。法廷系の映画を観ない人でも抵抗なく観られると思う。
そして静かな緊迫感を持って物語が展開していくからこそ、永瀬廉さん、杉咲花さん、北村匠海さんの演技がとても光る。表情、声色、呼吸、目や喉の動き…細部からその人物の感情が痛いほど伝わり、スクリーンに目が釘付けになる。特に杉咲花さんの演技は圧巻。
正義とはなにか、その正義はなぜ芽生えたのかを考えさせられる、年齢性別関係なく楽しめる映画。
「フーダニット」より「ホワイダニット」
原作者の『五十嵐律人』は現役の弁護士と聞く。
本作での描写がどの程度、彼の体験を反映したものかは分からない。
とは言え、ある程度はそれを踏まえたものになってはいるのだろう。
そう勘案したときに、
冒頭に展開される二つの「無辜ゲーム」についてのエピソードには
唖然とさせられ、情けなさが満ち溢れる。
法曹を目指す若者たちは、本当にこんなに低レベルなのか、と。
第一のゲームについては、
たいした証拠も無しに思い込みだけで被疑者を槍玉に挙げる。
第二のゲームについては、
前段として主人公の過去が知られることで同期の学生たちからバッシングを受ける。
前者であれば真相をミスリードするあってはならぬ行為だし、
後者に至っては罪を問われなかった者を差別するのはあり得ないこと、
ましてやこれから法の世界を目指そうとするのであれば猶更。
のちにふれられる、起訴された際の有罪率の高さも合わせ、
日本の法曹に切り込む、鋭いまなざしではある。
起きた殺人事件の犯人は、最初から明白で特に迷う点は無し。
しかし、その動機や理由が明らかになるに連れ、
事件が起きた背景は異なる側面を見せ始める。
同じロースクールに通う
『久我(永瀬廉)』『織本(杉咲花)』『結城(北村匠海)』の三人を繋げた
複数の悲しい過去の出来事は、
いずれもが日本に蔓延る闇であり、
先にも挙げた法制度上の間隙によるもの。
謎解きよりも、寧ろそこに焦点をあてた作品と思われ。
広告のキヤッチには二転三転とあり、
幾つかの評には四転五転ともあるが
その表現はどうにも当たらず。
薄皮が剥けるように過去が明らかになるに連れ
見えてくる真実との言が的を得ているよう。
主演の『永瀬廉』の表情が
どうにも自信無さげで頼りないことこの上ないのは残念。
自分だったら、こうした人には
依頼したくないと思ってしまうほどの。
そして裁判後の彼の身の振り方の選択にも、
がえんぜられないものがある。
責任の取り方はさまざま。
今後は同じ境遇の多くを救うのも路の一つと思えるのだが。
息がつけない怒涛の展開と俳優の気迫
真実は藪の中
正に法廷を利用し冤罪を晴らすために、
ゲーム場の様に司法関係者自身の過去の犯罪と現在の犯行で展開された愛憎劇。
次々と後から後から犯意とその事実が映し出され、
それでは正道は?
クリステーの、そして誰も居なくなった、
ではないか。
不利なことを証言しなくてもいい日本の法廷では、
正義がないことは自明であることを、
結城君こと意地悪な五十嵐弁護士に言いたくなる。
とっても面白いが三人三様の欲が見えたとき、
クワハラクワバラです。
真犯人は1番得をした人かも⁈
( ^ω^ )
第62回メフィスト賞を受賞した作家・弁護士の五十嵐律人による法廷ミステリー小説を、アイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉主演で映画化。
弁護士を目指してロースクールに通うセイギこと久我清義(きよよし)と、同じ学校で法律を学ぶ幼なじみの織本美鈴、2人の同級生でロースクールの学生たちが行う「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨は、共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事に司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとに、ある時、馨から無辜ゲームをやろうという誘いがくる。しかし、呼び出された場所へ行くとそこには血の付いたナイフをもった美鈴と、すでに息絶えた馨の姿があった。この事件をきっかけに、3人をめぐる過去と真実が浮かびあがっていき、事態は二転三転していく。
主人公セイギを永瀬、美鈴を杉咲花、馨を北村匠海が演じ、ロースクールの教授・奈倉哲役で柄本明、セイギの過去を知る弁護士・釘宮昌治役で生瀬勝久、警察官である馨の父・悟役で筒井道隆、物語の鍵を握る何でも屋・沼田大悟役で大森南朋が共演。「神様のカルテ」の深川栄洋監督がメガホンをとり、「総理の夫」の松田沙也が脚本を手がけた。
夢中で観れた
令和版白夜行的な
3人の幸せを願う映画でした
最後は色々なことを考えて涙が溢れます
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