法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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良い意味で思ってたのと違う
最初無辜ゲーム?が始まった時は、はいはいこんな感じね〜と思っていたら、予想とは違う流れの話になって、思ったよりも骨太な作品でした。
メイン3人含むキャストの演技も良いし音も良いし、わかりやすくもあり程よいわからなさや余韻もあり、色々なピースが上手くハマった気持ちの良い作品でした。
時間は短めですが、無駄がなく満足感がありました。
主題歌はもう少し暗い感じが好みですが、キャスト目当ての若い子も見ることを考えるとマイルドでこれもまぁ良い気がします。
小説も面白いとどこかで見たので読んでみます。
よく考えられたストーリーでした。
なるほど
複数回観たくなる一本
独特な雰囲気
初めは難しい話かと思い、理解できるか不安だったけど、内容が進むにつ...
初めは難しい話かと思い、理解できるか不安だったけど、内容が進むにつれ、ひとつずつ登場人物の過去が紐解かれていき、過去と現在の繋がり、全てがスッキリとする作品でした。
昨今いろんな問題がある中で、とても考えさせられる内容だと思いました。
無罪と冤罪
丁度時間が合ったので鑑賞。
見始めて気づいたけれども、内容を知っていた。多分コミカライズか何かで見ていたのだと思う。細かい真相まで覚えてはなかったけど、その時点で見る意欲を少し失ってしまった。ストーリー展開で魅せる映画かなと思うのでできれば未読のまま見た方が楽しめるかなと思う。
でも、杉咲花や大森南朋の不気味な演技は見入ってしまったし、リベンジャーズ以来の匠海くんもまた違う雰囲気で、目力あって良かった。永瀬くんも平凡キャラの主人公をキラキラ消して溶け込んでた。
気楽に見られるけど、真相の暴き方は考え抜かれていたし、過去の冤罪をどう捌くかといったことも考えさせる。
「無罪は罪を立証できなかったというだけのこと
冤罪は神のみぞ知る」
冤罪は本人も知るんじゃないのかな。。自覚のない罪もあるからということ?きっと色々な形の罪があり、数々の冤罪も世に葬られてきてるんだろうな。。
極悪非道な犯罪は別として、罪を犯すかどうかは誰にとっても紙一重な気がする。その中に一定数混ざっている冤罪に対して、せめて無責任に他人が批判することだけでも控えられないものだろうか。。と思うこの頃。
うーん
誰の目線で見るかで変わる正義
1回目、清義の目線で最後まで観て、なんかモヤモヤして、どうしても馨の気持ちが分からなくて、2回見た。馨と美鈴の目線で観た方が私的にはグッと込み上げてくるものがあって、2回観て良かったと思った。何度観ても花ちゃんのあのシーンは凄い。
あとは、清義の表情がいい。馨に向ける笑顔と美鈴に向ける笑顔が違っていて、清義はどちらにも心を開いているんだろうけど、繋がり方が違うことが表情の違いで良くわかる。大家さんに対しての接し方もまた違う清義でよかった。清義の暗い笑顔がいい。
そして最後のシーンが凄く良い。あのシーンが好き。主題歌を清義の気持ちになって聞いたら泣いた。ミステリーという名の人間ドラマ。
原作未読者の感想
原作を読まずの鑑賞です。
まずは軸になる3人の演技素晴らしかったです。
言葉数が少ない清義の感情を表情や息の仕方、体の動きで表現した永瀬廉くんの陰の表現力、大人に怒りを抱えて生きてきて清義だけが自分にとっての全てだった美鈴の感情が爆発するシーンの杉咲花さんのゾワゾワするほどの演技力、素晴らしかった。北村匠海くんが演じる結城薫は1番何を考えてるのか掴めないキャラでしたね。怒りが前面にあるとも思えない本心が掴めない人物でしたね。
演出面でひとつ感じたことは、前半に清義と薫の気を許し合える特別な仲だったという場面がいくつか散りばめられていれば最後の2人のシーンがもっと活きてくる気がしました。中々最後のシーンだけでは感情移入しづらかったのが残念でしたね。
最後は余白を残しこちらに委ねる終わり方なのでスッキリ感はないのですが、流れてくる主題歌で落とし込まれる感があって主題歌って大事だなと感じました。パンフレットを買って歌詞を見ながら物語を振り返ってみると3人の気持ちに寄り添えて、妙に納得出来るかもしれません。
本当の正義が何か考えさせられる
初回鑑賞時の感想として、
メイン3人が考えるそれぞれの正義、愛情が複雑に絡まり、最後には悲哀感がありながらもどこか救われた気持ちになった。
役者たちの演技も素晴らしかったが、接見シーンはやはりこの映画の中での愛情故の狂気な面をさらに引き立てており、それを受け取る側の心情も切なくも感じ見応えがあった。
2回、3回と見る度に視点を変えて見ていくと、さらに色々な解釈があると思うので非常に楽しみ。
月曜から夜更かしの桐谷さん
それでも生きていく
静かな叫びとか、見えるように表現しきれない気持ちを、心の中に落としてその全部を包み込んで生きたいと、周りのひとにもそうあれる人でいたいと、悲しいけれど優しくて強い気持ちを灯してくれる作品だと思いました。
永瀬さんが醸し出す雰囲気が、絶望的なくらい寂しいけれど、こころの中に持っている数えきれない感情が表現しきれないほどあることが痛いほど伝わるようで、伝わりきらないところが、観た後に、私たちに守るってなんだろうとか生きていくとか大切とはなんだろうって考えされてくれるんだろうなと思いました。
また、杉咲さんの表現は怖いくらい寂しくて、儚いとか切ないとかありきたりな言葉では表せないような気持ちになり、ありえないくらい素晴らしいと感じました。ひとの感情ってそのひとにしか分からない部分はあるし、その気持ちも他人の気持ちも大切にしたいと思うけれど、伝えていく感じて生きていくことの難しさを改めて直接言われた気持ちになりました。
タイトルが違えば大ヒット!?
予告と高評価からイメージは逆転裁判とフリーメイソン感覚で見てしまいました。良い意味で裏切られました。原作を読んでいないので分かりませんが、もっと深いタイトルが良かったと思いました。若手3人の演技が素晴らしかったです。
ポスターと印象が異なる
ストーリーとして面白かったです。見る人の知識レベルで、深みが変わるのかも知れない。難しい言葉が列挙されるわけではないけど、法律以外にも倫理とか考えがある人によっては感想が変わるんじゃないかな。
演出が少し気になる部分があるけれど、展開が面白いのでそれに引っ張られることはなく楽しめる。
描き切れていないのか、掴み切れていないのか分からないけど、もっと深く理解してこの映画を楽しみたい気持ちが出てくるので、何度見ても飽きない感じ。
実際、2回見ました。ちなみに、平日だからかお客さんは男女半々。弁護士と思われる男性も。
2回見て、違う部分で泣けた。また見たら、また違った感想が浮かぶだろう。
追記
主人公清義とともに事件の真相を知ることになるが、影の主役は馨だと思った。これは偶然ではなく、壮大な馨の人生を賭けたゲーム。
現実離れしているかどうかなんてわからない。そんな人生を経験したことないんだから。余白を楽しむことがこの映画の醍醐味。結論まで書いてしまうと物語が薄くなる。完璧な95分間なんだろう。
良かった
反芻したくなる映画
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