法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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今年観た中で特に面白い。ポスターのイメージを良い意味で覆す
ミステリーとしても展開が二転三転し、そういうことか!と面白いし、ソリッドなオープニングから引き込まれた
無辜ゲームをもっと深く見たかった部分もあるが、無駄な所をそぎ落とした硬質な作りが良かった
ミステリーゲームではなく主人公含め3人の切なくも憎悪と友愛の入り交じる人間物語であり、97分で見応えのある作品になっているのはキャスト3人の確かな演技力だなと思った
杉咲花さんの狂気を帯びていく演技が良かったが、感情を爆発させる以上に表だった感情の変化を抑えセリフではなく表情や声のトーン、纏う空気の変化や顔や口元のこわばりなど、言葉ではないもので主人公の心情を観客に伝えるのはとても難しいだろうに、それを見事に表現した永瀬廉さんの演技に惹き付けられた
陰の抱えたものがある役を演じる彼はとても観客を引き込む存在感がある
最後の主人公の決断は痛みを伴い、観たあともずっと残る
一度では何が正義か、どうすれば良かったのか自分の正義がわからないのでまた次は別の視点から観てこようと思う
馨の目的や同害報復とは何だったのか、今怖い視点の考察が浮かんだが、そういう考察が好きな方に好まれる作品かなと思う
その正義は誰になにをのこしていくのだろうか
歪み捻じ曲げられた時間は
決して消えることはない
心のなかに燻り続けるものを
小さなからだは
震えをとめる術もなく
繰り返し繰り返し
みえない記憶に置き換えて
自分のなかにそっと置き
ともに生きていく
せめて命が果てるときに
もうなにも
思い出すことがないように
それだけを救いに
逆境のなかで
理解され守られたことへの恩は
いまここに生きていられる自分が
証明する
その存在への安心と感謝に
ふとおりてくるものが
かけがえのない愛情だと
わかったとき
目の前の人は揺るぎなき
唯一無二の存在になった
こんどは自分が大切な人を守り抜くために
この目でみてきた理不尽を正すために
そして
大切な人の無念を必ずや晴らすために
許されざる傷が
もどらない過去をひきずりながら
3人を導く罪と罰
正義とはなにか
傷が刻む傷に終わりはなく
その正義は誰になにをのこしていくのだろうか
交差する心理が人生を変えていく様を
抑えてなお迸る熱を帯びる演技に
魅せられる見ごたえある作品でした。
法廷遊戯
北村匠海ファンで観たけど...
物語の二転三転が面白すぎる
後半にかけて話が二転三転するたびに、どういうこと!?とかそうだったの!?とかどんどん引き込まれていって最後まで目が離せなかった。
清義、美鈴、馨それぞれの正義がとても重く切なくて見終わったあと心にずっしりきてしまった。
最後の清義と美鈴の接見室でのシーンは必見です。
永瀬廉くん、杉咲花さんの演技の真骨頂見られます。
あっという間に当事者にさせられてしまう。ぜひスクリーンで!
どうしても書き残したくて、わざわざ登録しました。
普段、長めの洋画を好んで観ます。邦画の短い時間に詰め込まれ過ぎてる感じが置いていかれるのでどうも苦手で。こちらの映画も90分そこらと短く、謳っているように二転三転とテンポ良く進みます。けれど、良い意味で全く置いていってはくれないです。
キラキラとしたフライヤービジュアルのイメージは裏切られます。もちろん良い意味で。
展開はスピーディーですが、無理に詰め込まれた感じのない内容で、私にはとてもシンプルに感じました。"正義"とは何かを序盤からずっと問われているような、簡単に当事者にさせられる映画です。観た後、あなたには何が残るでしょうか?
感情を四方八方に揺さぶられて、"正義"の概念を見失って、脇を固める俳優陣の凄まじい演技に振り落とされそうな迷子のような感覚の中、清義を演じる主演の永瀬廉さんがずっと視聴者である私を繋いでくれていたように感じます。
彼の演技は存在感が自由自在でした。誰に勝つこともなく、決して負けることもなく。光りすぎないし、でも絶対に消えない。勝手ながら私が思ってる真ん中に、主役に必要なものを彼からすごく感じました。とても難しくて絶妙だと思うんですけど、とてもナチュラルにやり遂げられていました。
単純にミステリーとしては個人的に少し物足りなく、サスペンスとして楽しむ感じにはなりましたが、とても哀しくて深い人間ドラマでした。本編を観終えた後の何とも言い難い感情をそのまま丸ごとエンディングの曲が凄まじい包容力で包んでくれます。こんなに合うのかとびっくりするのでぜひスクリーンで、最後の1秒まで。
法廷ゲームではなく重厚な人間の愛の物語
鑑賞後、深く呼吸した。鑑賞中は主人公清義が真実に近づくにつれ呼吸が複雑に荒くなっていくのを感じているので、それと同じように呼吸が浅くなっていたのかもしれない
それほど真剣に深く鑑賞していた
3人の素晴らしい演技に引き込まれ、杉咲花さんのあるシーンでの痛みを伴う狂気的な演技に胸が痛くなり、北村匠海さんの何かを隠しすべてを見透かしているような謎めいた雰囲気に不穏になり、永瀬廉さんのセリフではなく表情や目の揺れ、体全体や顔の筋肉の強張り、僅かな動きで心情を観客に雄弁に語る繊細な演技に、この3人だからこそ97分でここまで鑑賞後に心に痕跡を残す物語になったのだな、と感じた
永瀬さん演じる清義は自分の話をほとんどしないので、言葉以上に声音や表情で清義が何を感じ何を考えているか伝える難しいお芝居をされていて、陰のある過去を抱えた翳りのある役をとてもうまく演じる方だなと思った
清義の決断は、私には胸が苦しくなったが清義の最後の言葉と表情、その後に流れる主題歌のメロディや歌詞が清義と美鈴、馨とリンクして救いを感じられた
清義目線で鑑賞したが、次は美鈴目線、馨目線で鑑賞しようと思うのであと2回は鑑賞したい
何度も鑑賞したくなる深い作品だった
法廷ものの楽しさがない
2023年劇場鑑賞273本目。
予告で擬似法廷ゲームと全く同じ状況が生まれたけど、本当に死者役が殺されてしまって、擬似法廷の容疑者を本当に弁護する的な話かと思ったら全然違いました。鑑賞後予告観たら確かにそうは一言も言っていませんがそう勘違いしてもおかしくないようには作られていました。
そうなるとタイトルにある法廷遊戯がそれほど重要ではなくなりました。全く関係ないわけではないですが、後半それには触れられなくなりました。主人公の弁護士が弁護する時に、絶対的不利な状況から色々な証言や証拠などでなんとかひっくり返すのが法廷ものの醍醐味ですが、この映画でのひっくり返し方が身も蓋もない方法でした。その後の展開もすっきりしなかったので、北村匠海演じる殺される彼が主人公として描かれた方がカタルシスを感じられたのではないかと思います。構成に工夫は必要ですが。
ゲームのプレイヤーは、あなたなの。
結城(北村匠海)は、その人生のすべてを父の名誉回復のために費やした。まさか死ぬとは思わなかっただろうけど。久我(永瀬廉)と織本(杉咲花)のふたりは、「白夜行」を思い出させる連帯感で生きてきた。この三人の運命が、一つずつつながっていくに従って、悲しみと、やり直せない後悔の念が襲ってくるなあ。結城は、父の冤罪に二人が関わっていることを知っていながら、仲良く振る舞っていたのか。そうだとしたら、その人生は辛くないか。そしてあの後、あの二人はどんな人生を迎えるのか。久我を救ってあげたつもりの織本は、壊れてしまったのだろうか。贖罪を決意したかのような久我がどこか晴れやかな表情だったのは、過去から解放される喜びなのだろうか。その二人の行く先を、小説では描いているのだろうか。気になるな。
天秤が測るものとは。
法律家を目指しロースクールに通う3人の若者。卒業後ある事件が起き、1人は命を奪われ、1人は被告人となり、1人はその弁護士となる。先の読めない展開で意外性もあってスピード感もあるというバランスの良さ。めっちゃ面白かったです。伏線も散りばめられていてもう1回見たら新たな発見もありそう。
ゲームのプレイヤーとして振り回される弁護士の清義。しかし真実を暴く上でどうしても避けては通れない過去に対峙する時、本当に天秤にかけられるべきは何かを知ることになる。いやぁ終盤の展開は痺れました。
キャスティングも良くて杉咲花の絶叫はさすがだし、黒沢あすかさんは存在感抜群。ただ大森南朋さんと柄本明さんは役が逆の方が私はしっくりきたかな。
やっぱ杉咲花よね
もちろん、人気者の美少年が主役ってことで、ファンの皆さんの応援レビューが多数含まれるであろうことを踏まえても、比較的評判は良さげ…ということで劇場へ。
比較的重い雰囲気のミステリー。
物語が二転三転…というよりは、小出しに明かされる事実でこちらの向く方向が変わる、という感じ。
だから、当初は何が起こっているのか全容が判然としない。
話運びはテンポも良いので、分からないなりに物語の面白さはずっと持続する。
ただ、最終的に「驚く」ほどの結末ではなかった…という部分は多少肩透かしの印象。
ま、鑑賞前に見聞きしたちょっとした情報でハードルを上げすぎたからかも知れない。
この作品がそうだってワケではないんだけど、予告編とかキャッチコピーで「驚愕のラスト!」とか「どんでん返しを見逃すな」「必ずあなたは騙される」みたいなことを書くのって、ダメだと思うんだよね。
それ、限りなくネタバレじゃん。
とは言え、やっぱり杉咲花の存在感よ。
時には悪魔、時には天使、時には少女で時にはご婦人にも見える。
ホントに達者でいらっしゃる。
ちょっと今回はそれを多用し過ぎの感もあるけど、他の演者が比較的淡白なので彼女の濃密さでバランスをとってる感じもあるな。
観れば観るほど魅力を感じる作品
中学生向けミステリー
何度も見返したくなる
アイドル映画だと思って観ない選択をするのはもったいないです。
清義、馨、美鈴役の役者がピッタリハマっていて、他の役者ではもう想像出来ないです。
永瀬廉さんの声と目は独特ですね。唯一無二で他の作品も観たくなります。
同じ女性として、どうしても美玲の視点で見てしまいますが、三者それぞれの視点で見返したくなります。
何度も見に行ってしまう
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