「非常によく練られたシナリオ」法廷遊戯 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
非常によく練られたシナリオ
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長瀬と花は孤児院で育ち、花を襲おうとした?施設長を長瀬が刺した。
花の暗躍もあり情状酌量されたが、長瀬と花はやがて孤児院を出た。
東京の高校に通うようになり、2人は大人から金を巻き上げてた。
電車で花が痴漢されたフリをして脅迫する手口だった。
しかしそんなある時、運悪く相手が警察官だった。
駅の階段で花を問い詰める警察官を長瀬が突き落とした。
世間では警察官の痴漢犯罪とされ、警察官は自殺。
やがて2人は大学の法学部へ進学し、天才の北村と仲良くなる。
花の部屋が盗聴される事件が起きたが、結局犯人は見つからず。
後に明かされるがこれは北村の捜査の一環だった。
2年経って長瀬は弁護士になり、急に北村に呼び出される。
行くと刺殺された北村と、血まみれの花がいた。凶器から花の指紋も出た。
これを長瀬が弁護するが、花は警察にも長瀬にも完全黙秘。
そして公判の時に花が謎のSDカードのパスを長瀬に教え、
証拠としてその場でみんなで見ることとなった。
それは北村が撮影してた、事件現場の映像だった。
北村は実は上記警察官の息子で、父親の無実を晴らしたかった。
そのために花に全てを打ち明け、そのシーンを撮影してた。
さらに自分が殺されれば、証拠物としてその映像が提出される。
これで世間が父の無実を知る、という計画だった。
SD公開直前まで黙秘するよう花に指示したのも北村だった・・。
これで全ての筋が通ったように見えたが、実はまだ裏があった。
花の偽証罪はもう時効だが、長瀬の傷害罪はまだ時効ではない。
この映像が世に出れば、長瀬も罰せられることになる。
それを防ぎたかった花が、実はビデオに映らない場所で北村を殺してた。
北村は死なずに、殺人未遂事件の証拠映像となる計画だったのだ。
ただ北村はこうなるパターンも想定できてた。さすがは天才。
北村の残した日記を長瀬が読むよう手配しており、長瀬は全てを知る。
正義感の強い長瀬は自分の罪を自白し、弁護士もやめた。
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文字で書くと長々となって今イチ分かりにくいな。
それにしてもしっかりと練られた、良いシナリオだった。
2時間弱の映画だったが、あっという間に終わって驚いた。
それだけ入り込んでたということだろう。面白かった。
あと大森南朋の、最低野郎の役が異常にウマかったw