「いい意味でスッキリしない作品」法廷遊戯 おトイレ引きこもりマンさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味でスッキリしない作品
わかりやすい起承転結やコメディ要素は一切なく、ただずっと色んな時系列の暗い重苦しい話がモワモワと続いていく感じでストーリーが進行していきます。
最後にそれらの点が結びついて線になってスッキリ!伏線回収!パターンかと思いきや、スッキリはしなかったです。
最後まで重いし暗いし救いようがない。
ー応最後は爽やかに終わるものの、それすら切ない感じがする、清々しい余韻などはない話、というのが私見です。
ずっとモヤモヤ気持ち悪くなる作品だなと思いますが、現実ってこうだよね、実際は物語のようにまるっとおさまってハッピーエンド!とはならないよね、という意味では非常に現実味のような苦さがあり、冤罪や司法の限界という社会問題に触れた作品としてはむしろそれが適切だよなと私は感じました。
登場人物の感情を言葉で表現しすぎないのに、感情がありありと伝わってくるような描写もすごかったし、それを言葉以外の方法でこちらに訴えてくる俳優陣の演技もすごかった。特に杉咲花ちゃんがすごすぎて怖かった。
あと永瀬廉くんがなんかずっと薄気味悪いのもすごかった。
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