「罪は罪」法廷遊戯 Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
罪は罪
97分という短さの中にものすごく濃く凝縮された様な濃厚な内容。
無辜《罪がないこと。また、その人》
知らなかった。
そして冤罪と無罪の違い。最後まで観てこそ、その重さが伝わる。
ロースクールの学生たちが行う無辜ゲームとやらの薄気味悪さですら感じるゲーム。
あまり関心のなかった清義だったが、自分の過去を知る者が現れたため、無辜ゲームで犯人を探そうとする。
犯人が見つかって一件落着と思われたが、それは清義と美鈴への過去の罪の戒めの始まりだった。
2年後 清義と美鈴は弁護士となるが、ここから本当の戒めが始まる。
親のない子供に理不尽な大人の鬼畜の所業。それらを耐え抜くための罪ではあるが、罪は罪。
そして1番の被害者である結城の法による戒めが巧みだった。
頭脳明晰で洞察力が高い結城の完璧な計画が凄まじかった。
個々の俳優陣が えも言われぬ演技力を発揮していたが、何よりも美鈴を演じる杉咲花さん、鳥肌がたった。
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