「法廷ものの楽しさがない」法廷遊戯 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
法廷ものの楽しさがない
2023年劇場鑑賞273本目。
予告で擬似法廷ゲームと全く同じ状況が生まれたけど、本当に死者役が殺されてしまって、擬似法廷の容疑者を本当に弁護する的な話かと思ったら全然違いました。鑑賞後予告観たら確かにそうは一言も言っていませんがそう勘違いしてもおかしくないようには作られていました。
そうなるとタイトルにある法廷遊戯がそれほど重要ではなくなりました。全く関係ないわけではないですが、後半それには触れられなくなりました。主人公の弁護士が弁護する時に、絶対的不利な状況から色々な証言や証拠などでなんとかひっくり返すのが法廷ものの醍醐味ですが、この映画でのひっくり返し方が身も蓋もない方法でした。その後の展開もすっきりしなかったので、北村匠海演じる殺される彼が主人公として描かれた方がカタルシスを感じられたのではないかと思います。構成に工夫は必要ですが。
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