劇場公開日 2023年11月10日

「ゲームのプレイヤーは、あなたなの。」法廷遊戯 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゲームのプレイヤーは、あなたなの。

2023年11月17日
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鑑賞方法:映画館

結城(北村匠海)は、その人生のすべてを父の名誉回復のために費やした。まさか死ぬとは思わなかっただろうけど。久我(永瀬廉)と織本(杉咲花)のふたりは、「白夜行」を思い出させる連帯感で生きてきた。この三人の運命が、一つずつつながっていくに従って、悲しみと、やり直せない後悔の念が襲ってくるなあ。結城は、父の冤罪に二人が関わっていることを知っていながら、仲良く振る舞っていたのか。そうだとしたら、その人生は辛くないか。そしてあの後、あの二人はどんな人生を迎えるのか。久我を救ってあげたつもりの織本は、壊れてしまったのだろうか。贖罪を決意したかのような久我がどこか晴れやかな表情だったのは、過去から解放される喜びなのだろうか。その二人の行く先を、小説では描いているのだろうか。気になるな。

栗太郎
humさんのコメント
2023年11月17日

私も彼らの行く先が気になりました。
そもそもは、大人の歪みに翻弄されたことから。切ないです。

hum