劇場公開日 2023年11月10日

「原作未読者の感想」法廷遊戯 ここみーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作未読者の感想

2023年11月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

原作を読まずの鑑賞です。
まずは軸になる3人の演技素晴らしかったです。
言葉数が少ない清義の感情を表情や息の仕方、体の動きで表現した永瀬廉くんの陰の表現力、大人に怒りを抱えて生きてきて清義だけが自分にとっての全てだった美鈴の感情が爆発するシーンの杉咲花さんのゾワゾワするほどの演技力、素晴らしかった。北村匠海くんが演じる結城薫は1番何を考えてるのか掴めないキャラでしたね。怒りが前面にあるとも思えない本心が掴めない人物でしたね。

演出面でひとつ感じたことは、前半に清義と薫の気を許し合える特別な仲だったという場面がいくつか散りばめられていれば最後の2人のシーンがもっと活きてくる気がしました。中々最後のシーンだけでは感情移入しづらかったのが残念でしたね。

最後は余白を残しこちらに委ねる終わり方なのでスッキリ感はないのですが、流れてくる主題歌で落とし込まれる感があって主題歌って大事だなと感じました。パンフレットを買って歌詞を見ながら物語を振り返ってみると3人の気持ちに寄り添えて、妙に納得出来るかもしれません。

ここみー