劇場公開日 2023年11月10日

「それでも生きていく」法廷遊戯 りりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0それでも生きていく

2023年11月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

静かな叫びとか、見えるように表現しきれない気持ちを、心の中に落としてその全部を包み込んで生きたいと、周りのひとにもそうあれる人でいたいと、悲しいけれど優しくて強い気持ちを灯してくれる作品だと思いました。
永瀬さんが醸し出す雰囲気が、絶望的なくらい寂しいけれど、こころの中に持っている数えきれない感情が表現しきれないほどあることが痛いほど伝わるようで、伝わりきらないところが、観た後に、私たちに守るってなんだろうとか生きていくとか大切とはなんだろうって考えされてくれるんだろうなと思いました。
また、杉咲さんの表現は怖いくらい寂しくて、儚いとか切ないとかありきたりな言葉では表せないような気持ちになり、ありえないくらい素晴らしいと感じました。ひとの感情ってそのひとにしか分からない部分はあるし、その気持ちも他人の気持ちも大切にしたいと思うけれど、伝えていく感じて生きていくことの難しさを改めて直接言われた気持ちになりました。

りり