「”とにかく杉咲 花がスゴい”」法廷遊戯 szmushiさんの映画レビュー(感想・評価)
”とにかく杉咲 花がスゴい”
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1.
とにかく杉咲 花がスゴい。
特に、折本 美鈴が刑務所で豹変するシーンは鳥肌が立った。
初め美鈴に対しては、静かでおとなしい女の子という印象。物語が進むにつれて、久我 清義(永瀬 廉)の前だけで見せる姿から、したたかに生きていることが分かる。ラストにかけて、彼女が清義に対し、狂信的なまでの信愛を抱いていることが分かっていく。
一貫して美鈴の精神的な幼さが感じられ、施設での経験と彼女の不安定に感じられる精神性が容易に結びつく。美鈴という人間を魅力的に描き出す、杉咲 花に対してただただスゴいという感想を抱いた。
2.
探偵なのか、占い師なのか、ヤバめの何してるかわからないおじさん役 大森 南朋の公式コメントが面白い。
大森さんの演じた男は、振り返ってみると何だったかよくわからない狂った人間であった。ただ、劇中ではインパクトが非常に強かった。そんな役を演じていた大森さん自身も掴みどころのない役を何も掴むことができないまま演じていた、という所に面白さを感じた。
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