「正しいってなんだろう」法廷遊戯 桜鯛さんの映画レビュー(感想・評価)
正しいってなんだろう
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人によっての正しいの答えの違いがあることをより考えらせられた映画でした。ただ、その答えの先が歪んでしまったとしたら、それは社会が救えたかもしれない環境のせいだったり、本当は救わなければいけない大人たちのせいだったりするんだとしたら、今自分にできることは何なのかを考えるべきだと問われている気がしました。三人はごく普通に出会っていればかけがえのない仲間になれていたのかもしれないと最後のワンシーンで感じた時、胸が苦しくて涙が止まりませんでした。小説は読んでいなかったので、もう少し細かい部分も観てみたかったですが、映画館で感じられる足音だったり、生活音だったりが物語により入り込めて観れたと思います。
永瀬簾さんはごく普通にいる人の喜怒哀楽の表現の仕方が本当にすごく、杉咲花さんは過去の経験のせいで少し狂気的になっているところを隠し切れずに取り乱すところや、北村匠海さんはその役をご自身のものにしていて、素敵な3人が出演する映画なので楽しみにしていましたが、本当に素晴らしい作品だったと思います。まだ考えきれずにいるところもあるので、また見に行けたらと思います。
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