「終わらせ方に疑問は残るが意外と良作」法廷遊戯 映画.ffffさんの映画レビュー(感想・評価)
終わらせ方に疑問は残るが意外と良作
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序盤は無辜ゲームのシーンなど演出が陳腐で、観る作品を間違えたかと思いましたが、それ以降はこちらの意表を突く展開でかなり楽しめました。ツッコミどころもありますが、観て良かったです。
ただ、ラストの「実は北村匠海は死ぬ予定ではなく杉咲花が殺しました」というヒネリが必要だったかについては疑問が残りました。あの後、杉咲花と永瀬廉がどうなったのか?、法の冤罪に対してメスが入ったのか?までは描かれていませんでしたが、あれでは善人の二人が死んでしまい、悪人の二人は助かってしまい、その四人の誰にも救いがない終わり方にモヤモヤが残りました。あのオチにするならばその後をもう少し描いて欲しかったです。まあ、ああいう終わらせ方もアリだとも思いますが…
あと、良い意味で杉咲花はこちらの気分が悪くなるくらいの怪演でした。
追記>
他の作品のネタバレになってしまい恐縮ですが、本作よりも「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」の方がラストのオチが断然気持ちいいです。まだ観ていない方は是非、と言いたいところですが、ネタバレしたような形になってしまいすみません。ついでに「39」刑法第三十九条も法廷劇の良作です。思えば法廷劇には他にも良作が沢山ありますが、これくらいにしておきます。
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