「弁護士が描く法廷ものではないミステリー」法廷遊戯 いも煮さんの映画レビュー(感想・評価)
弁護士が描く法廷ものではないミステリー
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背景が少なく、また背景の作り込みも荒さが目立つ。
あえてそうしているのか。
映し出される壁もゴツゴツした印象でどこか無彩色だ。
法律家を目指し、弁護士や検事になる人々のロースクール。
劇中でも司法試験の難易度の高さが語られわずか合格者は1500人、と言う。
しかしね、その難関試験を突破して多くの知識を詰め込んだ人々がこのような犯罪者になるか?
ただ単に法律をくぐり抜けてうまく生きていく術を知っただけなのか?
頭が良いんならもっと人の心に寄り添い優しくできなかったのか?
なんて疑問が残る。
すべては自己都合。
悲しいそれぞれの過去が明かされても、だからかスッキリしない。
リンドウの花言葉は「正義感」。
セイギ(清義)が正義に目覚めるラストだけ少し色を感じた。
そして、杉咲花の愛と憎しみを込めた演技が素晴らしい。
最初から最後まで。
「市子」を観た後だったのでよけいにその作品との違いを感じた。女優だわ。
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