「杉咲花の怪演」法廷遊戯 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
杉咲花の怪演
先行上映で永瀬廉舞台挨拶の回を観賞。
ロースクールに通う久我清義と、幼なじみで同じロースクールの織本美鈴、ロースクールの同級生で学生たちが行う無辜(むこ)ゲームと呼ばれる模擬裁判を主宰し、すでに司法試験に合格していた天才・結城馨たちは、勉強漬けの日々を過ごしていた。2年後、無事に司法試験に合格し、司法修習を終え弁護士となった清義のもとに、馨から無辜ゲームをやろうという誘いがきた。呼び出された場所へ行くと、ナイフが胸に刺さり息絶えた馨と、服に血のついた美鈴の姿があった。この事件を弁護する事になった清義、殺人容疑者の美鈴、死んだ馨、の3人の過去と真実が明らかになっていく、という話。
先行上映を知りチケット予約したが、永瀬廉の舞台挨拶付きとは知らず、観賞後トークと主題歌のライブ映像まで有り、得した気分だった。永瀬廉は司会者の方ばかり見てトークしてたので、正面のカメラに向けて話せば良いのにと思ってたら、途中で気付き、謝って直してたのが良かったかな。新潟のライブ前に撮ったという主題歌の映像も良かった。キンプリ、今は高橋海人と2人だけなんだ、とあらためて寂しさを感じた。
前置きが長くなったが、作品は二転三転する真実がどれも相手を庇うためにやった事で、切なかった。
美鈴は清義を守るため、清義は美鈴を守るため、だったのだけど・・・これから清義はどうしていくのだろう? 自首するのかな?
そして清義が弁護士を辞める決心をした時の杉咲花の狂ったような演技、その後の法廷での笑い、彼女すごい。まさに怪演。
天才・馨役の北村匠海もクールで良かった。
その他、柄本明、生瀬勝久、大森南朋なども素晴らしかった。これまでジャニタレ出演作には必ずエンドロールに有った藤島ジュリー景子の名前が無かったのは、このご時世、気を使って消したのだろう。
自分が清義だったらどうする・・・と、入り込み、考えさせられた。
作品としてはとても面白く、深みも有り良かった。