「企画書を読み直したほうが」almost people Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
企画書を読み直したほうが
喜怒哀楽の一つが欠けた人が主人公の話なんだよね。
欠けてるのは一つだけなんだよ。
第一話の長男は「喜び」が欠けてるけど、「怒り、哀しみ、楽しさ」は欠けてない設定のはずなの。でも「感情のない人」の描き方になってるの。
怒りや哀しみや楽しさはあるけど、喜びだけなかったらどうなるのか? という設定で話が進むはずなんだよね。そこがなかったの。
それで、職業・脚本家だから、喜びの表現が書けなくて、街中で喜びの声を探そうと頑張るっていう。
それもないね。喜びが書けなくて苦しむかも知れないけど、どうにか書くから脚本家になってるはず。
観てた印象は「横浜聡子なにやってんだよ」だったんだけど、脚本かなあ。
第二話、第三話も同じ問題を抱えてるの。木竜麻生は相変わらず良かったな。伊澤彩織だしてるから意味なくアクションやって欲しかった。
第四話は面白いんだよね。
寂しさが分からない次女の話なんだけど、その設定ほぼ使ってないの。でも面白いなら、その方がいいよね。
白田迪巴耶よかった。岩谷健司さんは若い女の人に言い寄られる役が多いね。そして似合う。
全体通じて退屈なんだけど、ユーロスペースはほぼ満席だったの。
この作品で満席にしてしまう我々はどうなんだと反省したけど、観ちゃうよね、企画は面白そうだったし。
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