劇場公開日 2023年6月9日

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逃げきれた夢のレビュー・感想・評価

全46件中、41~46件目を表示

3.0みんな自分勝手

2023年6月11日
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悲しい

難しい

認知症になった定時制高校教頭の話。

元教え子の働く定食屋で支払いを忘れて店を出てしまい、忘れる病気と告白したけれど…。

病気になったことを知り、家族や友人との関係や自分自身を見つめ直して立ち振る舞おうとする姿を見せる作品で、序盤の支払い以外で症状をみせるシーンはなし。

家族や友人に言動が何かおかしいと勘ぐられる様な空回りをしつつも病気を打ち明けず…そして病気を知っている正直ガールとのやり取りは、今までの受け流し人生へのお仕置きですかね…。
明るく振る舞ってはいるけれど、漂っている物悲しさとか哀愁みたいなものがなかなか良かった。

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Bacchus

3.550代という時代

2023年6月11日
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鑑賞方法:映画館
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菜野 灯

4.5心に響く

2023年6月11日
iPhoneアプリから投稿

全体的にここぞという盛り上がりはないが、台詞の1つ1つがとても心に響きました。人は誰もが身勝手、確かにその通りだなと思いました。そして役者さん皆演技が凄くて芝居だけでも心動きました。個人的には最後の台詞で泣けました。

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ダイチャン

5.0教頭として、父として、男として

2023年6月10日
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にーやまん

4.0中洲とギリシャ

2023年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「波紋」を観て、残念なおとーさん役を演じて光石研の右に出る俳優はいないのではないかと思ったが、本作で確信した。
それにしても、見事なまでに(表面上は)何も起こらず淡々と続く情景描写と台詞の余白の雄弁さが、波が打ち寄せるようなラストシーンの余韻のための序奏だったとは。いやもう、恐れ入りました。

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ひろちゃんのカレシ

4.0これは結構な作品だ

2023年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

心を揺さぶられる映画――。
最初から最後まで、ドンパチ盛り上げようとするような、気が抜けない映画ではない。
冒頭から物語中盤、後半にかけても、退屈なくらい何も起きない坦々とした展開、描写で眠くなるか、もう席を立とうか、と思わせる。それでいて、終盤に入るとどんどん引き込まれ、最後には大きな感動が押し寄せる…。
そういう作品がよい映画である。
本作もその一本と言ってもいいだろう。

中盤あたりまで、地方の定時制高校で教頭をやっている定年間近の男の日常を光石研が淡々と演じる。
親の介護や妻、娘との関係。学校で生徒との関係などなどを描くが、興味を引くような内容はほとんどない。
光石もひたすら、小さな男を演じ続ける。

定年間近で、出世とは縁遠く、まじめに働き続けた。
それでいて、家族や職場から尊敬されたり、一目置かれるような存在でもない。
自分の人生はなんだったか。
多くの中高年男性が感じる、一種の悲哀がスクリーンから伝わる。

これって、僕の心境、生活を映しているのか、と見ながら思った。
最後も劇的なものがあるわけではないが、かつての教え子の女生徒との会話から感じるものが、僕の心に津波のように押し寄せたのだ。

封切りまでちょっと間がある。
コロナ禍以降は試写室も遠かったのだが、昼間に時間が空いたので、予備知識まったくなし。光石主演の映画、という知識しかないまま、久しぶりに試写に行った。
そこでよい作品に巡り合えた。
監督はこれが商業映画デビュー作というのはちょっとした驚きだ。
21世紀の小津がここにいた、と下手なレビューが書きそうだ。

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町谷東光