劇場公開日 2023年6月9日

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「光石研さんだからこそ成り立つ作品」逃げきれた夢 ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5光石研さんだからこそ成り立つ作品

2025年4月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

単純

 始めは何を見せられているのだろうと主人公の単調な日々に疑問ばかりだったけど、彼が家族に『好かれたかったんだよっ』と言った瞬間笑ってしまった。そんな光石研さんの一人語りに引き込まれて、共感できなかったはずの彼に愛おしさが湧いてきた。『みんな自分勝手』と、言い合う旧友との喧嘩も好きなシーンです。
 星3にしたいところでしたが、どうしても間延びした演出と決まった角度のカメラワーク、そしてひたすら無表情の女性キャストに、動きとか、微妙なニュアンスとか、もう少し惹きつけるものはなかったのかと思ってしまう。ぼそぼそとした話し方に耳をそば立てるしかなく、また登場人物がいなくなってから壁を映されてもどう感じとればいいのか分かりませんでした。だから分数の割には長い時間だった。
 本音で話せず、相手を否定せず、家族には格好つけても駄目、格好悪くても駄目で、そうした結果が無言で相手を見つめる……という反応になってしまったのだろうか。不思議な作品でした。

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ふたり映画
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