「哀愁を漂わせた主人公が上手く演じられている」逃げきれた夢 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
哀愁を漂わせた主人公が上手く演じられている
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定年間際の教師の公私にわたる哀愁を漂わせた主人公が上手く演じられている。結構わが身につまされる。難病に直面し、愛する異性や家族に支えられて立ち向かっていく物語は結構あるが、この主人公はあえて家族には言わないまま過ごしてしまう。松重豊氏演じる幼なじみの台詞には、同県出身者として、凄く親しみを感じる。二人の酒飲み場面は、『東京家族』での橋爪功氏と小林稔侍氏との雰囲気を連想する。題名に関わる場面は、途中の女子生徒からの反問に何か答えるのかと思ったが、何もなく、最後の卒業生からの問いかけには、当たり障りはないけれど、一応の答えができたので一安心した。じっと静止して答えを待つ演技も大変だろうと思った。そこで形をつけて「逃げきれた」ということになるのかもしれないと思った。途中の川縁を歩く場面は、違いがわからないので、使い回しかもしれないと思った。パンフレットにロケ地マップがあるので、機会があれば訪ねてみたい。
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