「どうせ言わんっちゃろう」逃げきれた夢 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
どうせ言わんっちゃろう
あたたかみと、おかしみと、そして物寂しさが通底する。
自然光そのままといった画面に、BGMもなく、自然体の演技が、劇的な物事もなく続く。
娯楽性はなく一人の男の姿を追う。
終盤、光石研が老いた陣内智則に見えた。笑
主人公は、定年を間近にして周囲との接し方を問い直す。いや、問い直される。
声は掛けるが親身にはならない、そんな浅薄さをことごとく見抜かれ、今さらに自覚する。
戸惑い、焦り、途方に暮れ、家族に「好かれたい」と訴える。
そのために本来どうすべきだったのか。
平賀との会話の中で、彼は糸口を見つけたのだと思う。
石田に指摘された通り、病気のことはほとんど打ち明けない。家族にすら。
確かに、近すぎない相手の方が話しやすいこともあるだろう。
でも、いつまでもそのままには出来ない。
ラストシーンの先、主人公は、そして自分はどれだけ向き合っていけるだろうか。
あらすじには「一歩を踏み出すまでの日々をつづった」とあるが、方向を定めただけに見える。
個人的には、しっかり一歩を踏み締めたところまで描いてほしかった。
お疲れ様です。
すぐにコメントを返して下さりありがとうございました!!
仰る通りです!思い返すと、中盤までは適当な言葉をかけていましたし、それが終盤になるにつれ沈黙を「選んで」、そして最後には本音を出せていましたね。そこには「これまで」とはちがう周平自身の意志が感じられました。
確実は一歩を踏み出せていました。
タイトルの解釈についても。。。
正に!!
良い自分(夢)を取り繕うのを辞め(逃げ)て現実と向き合うことを肯定的に捉える。。。
なるほど!唸りました!
「逃げきれた夢」ってタイトル。さらっと流しそうな言葉ですが、矛盾もあるし、そもそも「逃げきれた」と「夢」を抱き合わせた言葉なんてないよな、と。。
uzさんに教えていただき謎が解けました!ありがとうございます!!
これからもuzさんのレビュー楽しみにしております!
こんにちは♪
やっと観れました!! 私的にはみつけんさん満載で至福♡でした。ストーリーを追う事と、みつけんさんをニヤニヤ見る事が同時進行でしたので。。
もっとしっかり作品に集中したかったですw 私は普段鑑賞前になるべく情報を入れないで行くんです。だからuzさんのレビュー上がっていたのも我慢してました。。。。
ので、今拝読しましてビックリよw
もぉ〜!!陣内とかやめて〜〜!ww 私には見えませんでしたぁぁぁ!はじめて感想違いましたぁぁぁ!はぁ、でもちょっと笑っちゃったw
ところで、、「逃げきれた夢」ってタイトルが、、なんかすごい解釈が。。むずかしいです。ネガにもポジにも捉えられる感じ。。?
どんな風によみました??気が向いたらで大丈夫なので、良かったら教えてもらいたいです。図々しくてすみませんm(_ _)m