「怖いよりもショッキングだった事」ホーンテッドマンション regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
怖いよりもショッキングだった事
原作となったディズニーランドのアトラクションは乗った事がなく(そもそもランド自体行った事無し)、エディ・マーフィ主演版を観た記憶がおぼろげにしかない者としての感想。そもそもご贔屓女優のロザリオ・ドーソンが出ていなかったら、多分観ないままだったと思う。
怖さが抑えめなのはディズニー作品だから当然として、主人公のベンを筆頭にちょっとワケありな面々が力を合わせて立ち向かうという設定は、ウェルメイドな作りで分かりやすい。ただ、そのワケあり事情をベン1人に背負わせ過ぎたせいか、ほかの人物が薄まってしまったのは否めず。ジャレッド・レトがヴィラン役というのも贅沢というか無駄遣いな感もあるが、一番ショックだったのはウィノナ・ライダーがチョイ役で出ていた事。90年代に若手の筆頭株女優として引く手あまただった頃を知っている者としては、何とも寂しい限り。
ただ、過去の哀しみに囚われていた者が再起するという展開は、ありきたりとはいえ嫌いになれない。気軽にエンタメ作品を楽しみたいという人向き。恐怖描写はエディ版よりあるとは思うが、怖い思いをしたいという人は、素直に本家のアトラクションを体験するのがベターでしょう。
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