劇場公開日 2023年7月8日

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「ご当地発信じゃなかったのが成功の理由か」釜石ラーメン物語 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ご当地発信じゃなかったのが成功の理由か

2025年7月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

癒される

カワイイ

そこまで期待してなかったが、意外にもなかなか面白かった。ありきたりでベタなストーリーではあるが、きちんとしっかり丁寧に作られており笑いとか涙の要素もしっかり描かれていて、ごく普通に楽しめた。今関あきよし監督発信で作られた映画で、いわゆる御当地発信映画じゃないのが良かったんだろう。ご当地映画って地域の魅力や歴史を伝えようみたいな余計なとこにばかり気が行って、肝心の映画としては退屈なものになっちゃうことが多いからなあ。この映画はあくまでプロ主導の娯楽映画として作られていたし、それでいて東日本大震災の痛みを伝えつつ釜石の風景なども十分魅力的に撮られていた。

役者陣では主演の井桁弘恵の演技は正直ちょっと微妙だったが、妹役の池田朱那って子が結構上手かった。今後売れるかも。そして父親役の利重剛はやはり上手い。この人の演技で映画がビシッと締まったものになったと思う。利重さんは最近お父さん役でいい味出してますね。そして亡き母親役が佐伯日菜子。金子修介監督の『毎日が夏休み』(1994年)でデビューしたんだよなあ。時が流れるのは早い。陸前高田市出身の村上弘明も特別出演してました。ま、ともかくなかなか面白かった。観ててラーメン食いたくなりました。

バラージ
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