アラーニェの虫籠 リファイン版

劇場公開日:

アラーニェの虫籠 リファイン版

解説

アニメーション作家の坂本サクが、監督・原作・脚本・アニメーション制作・音楽の五役を務めて製作し、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、海外のアニメ映画祭で多数上映されて注目を集めた「アラーニェの虫籠」。2018年に劇場公開された同作の、60カ所以上のカットを修正したリファイン版。

女子高生の変死体が見つかり、心霊現象が目撃されるなど、不気味な噂が絶えないいわくつきの巨大集合住宅。郊外の工場跡地に建つこの住宅に越してきた女子大生りんは、救急車で搬送される老婆の腕から大きな虫が飛び出る光景を目にする。虫のことが気になったりんは調査を進め、そのなかで民俗学者の時世と出会い、奇妙な虫の目撃例が過去にも多発していたことを知る。その虫は古くから人知れず存在し、「心霊蟲(しんれいちゅう)」と呼ばれていた。

主人公りん役は花澤香菜。坂本監督の長編第2作で本作の前日譚となる「アムリタの饗宴」の公開にあわせ、「アムリタの饗宴」と「アラーニェの虫籠 リファイン版」の2本立てで上映。

2018年製作/74分/G/日本
配給:ゼリコ・フィルム
劇場公開日:2023年5月26日

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(C)SakuSakamoto / zelicofilm,LLC

映画レビュー

2.580〜90年代OVAカルチャーに捧ぐ

2024年2月7日
iPhoneアプリから投稿

80〜90年代のゴア系OVAブームのノリを3DCGで再奏した中編作品。

しかしながら大前提としてゴア系OVAの真骨頂は暗澹たる物語とセル画のダーティな色彩のマリアージュにある。『メガゾーン23』や『ジェノサイバー 虚界の魔獣』が一部でカルト的な人気を博したのは、首の千切れるシーンで神経系や毛細血管に至るまでが細かく描き込まれていたからだ。

したがって、アナログならではの迫力やきめ細やかさが一切合切欠落した3DCGという土俵でただただ律儀に再奏されただけの本作が往年の手書きゴア系OVAに能うかというと首肯しかねる。

『GHOST IN THE SHELL』『serial experiments lain』よろしく謎めいて衒学的な雰囲気は確かに興味をそそられるし、化け物の造形もなかなかにおぞましい(それこそ中村隆太郎っぽさがある)のだが、やっぱりそういうのも画面のテクスチャの如何によって印象が大きく変わってしまう。3DCGの嘘臭い立体感とこういう作風はそもそも折り合いが悪い。

フレームレートを意図的に落とすことでローファイな画面を再現しようという努力はわかるものの、むしろいたずらに安っぽさに拍車をかけるだけの結果となってしまっている。

物語に関しても、救済をちらつかせたうえでの世界滅亡という展開は80〜90年代の露悪を基調としたアングラオタクカルチャーにおいて頻繁にみられたものであり、目新しさはない。ただ、見方を変えれば80〜90年代OVAカルチャーへの憧れを最後の最後まで貫徹したわけであり、その気概というか情熱には敬意を表したい。

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因果

1.5リファイン版で良かった

2024年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

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ジュリエッタ

1.03Dじゃないけど、フルCGだと思う。瞳がリアル過ぎて、鎌倉時代以降...

2024年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

5.0「アニメでホラーいい」

2023年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

今年82本目。

2018年8月に一度見てある程度覚えていましたが2度目でこんなに面白いんですね。今回見た時アニメでホラーってほとんど記憶にない位新鮮でした。花澤香菜さんが出ると作品が本当にいい。今作品は2018年、22回カナダ・ファンタジア国際映画祭・今敏賞にノミネートされて、その年のグランプリ今敏賞は「ペンギン・ハイウェイ」が獲りましたが、それに負けない位良い作品でした。

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ヨッシー

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