「応用問題は基本問題が出来てからにしましょう」ヒッチハイク レントさんの映画レビュー(感想・評価)
応用問題は基本問題が出来てからにしましょう
いわゆる「ジュラシックシャーク」のようなクソ映画にジャンル分けされる映画でその手のものが好きな人には喜ばれる作品なのかも。
どういう作品かわかっていながら見ておいて文句つけるのは当たり屋みたいで嫌だけど、まあこの映画のどこがおかしいのか、とにかく見ていて突っ込まずにはいられません。ある意味確信犯的なのかも。漫才の突っ込みの練習と思えば腹も立たないでしょう。
何がおかしいかって、この頭のいかれた家族ではありません。おかしいのはこの家族の被害者たちであり、この映画の作りてです。
せっかく乗せてくれた人に対してアメリカンな名前の自己紹介されてもそこは軽く流しとけばいいのに「旅芸人さんですか」、とか乗せてくれた人が気持ちよくお話しされてるのに大きな声で遮ったり。ありがとうって、感謝するのは逃げ切った後にしょうよ、メモ書きした渡す紙もでかいし。極めつけは元々行方不明の彼女探すために友達誘ってわざとヒッチハイクしたということなの、それなら最初から少しは匂わせとけよ、いきなり現場で話し出すと唐突すぎるだろ。
さてこの短い上映時間中皆さんはいくつ突っ込めましたか。これであなたも漫才コンビの突っ込み担当になれるでしょう。
まあ、演技もひどいし脚本演出もレベルが低い。実写版デビルマンを思い出したよ。
非日常を描くにはまず日常を描けなくては無理。普通の人間ドラマが描けるようになってからこういう奇をてらったものにチャレンジした方がいいよ。
いくらフィクションであっても、こういう場面では人はこういう行動をとるよなとか共感できるものがないと作品にリアリティが感じられず観客は物語に入りこめない。
上映時間短いのとジョセフィーヌ役を演じた小池百合子くらいかな、良かったのは。疲れてる時に何も考えずに配信で眺める分にはいいのかも。