「短さを追求するか、ホラーものを追求するか…が微妙な映画。」ヒッチハイク yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
短さを追求するか、ホラーものを追求するか…が微妙な映画。
今年233本目(合計884本目/今月(2023年7月度)19本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
むしむしとした季節ですが、この季節にはちょうど去年のこの時期と同じころに「きさらぎ駅」が放映されていたように、毎年恒例の枠?らしいです。
…ということでこちらの作品。
ある山の中で道に迷っている方が、どうしようと困っていたところ、いわゆるヒッチハイクをしてみようと提案し、乗せてもらったら…という趣旨の映画です。
70分ほどの映画なのでストーリーは1つか2つか(一応2軸存在するといえます)とわかりやすい点はあるものの、総じて元の小説なりの原作を相当圧縮して書いたのか、何を述べたいのか趣旨がわからない部分が多々あります(短さを優先したものと思います)。パンフレットなどもなかったので、個々見た方で内容(特に、ヒッチハイク先以降の行動一般について、何を意味するのか)を推測する必要が生じるタイプの映画だろうというところです。
一応PG12という扱いですが、R15程度つけられても仕方がないかなぁ…というところはあります。ただ、レーティングの一つ飛ばし程度は減点幅0.2の扱いです。
各都道府県によって映画館の多寡は違うし、放映されている時間帯も違うと思いますが、18時で仕事が終わった方が19時から何かさくっと短い作品を見ようか、ということを考えると、少しわかりにくい点もあるもののさくっとホラーものでも、という観点ではおすすめ以上です。
以下、気になったところです。
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(減点0.3/ヒッチハイク一般についての行政法規の説明不足)
・ この点、日本では報酬を勝手に請求するといわゆる「白タク行為」との関係で道路運送法との関係で怪しくなるので(ただ、日本国内の常識的なヒッチハイクでこれで検挙されたというのは聞いたことがない。おそらく処罰の度合いとして責任の度合いが少ないこと、ヒッチハイクの性質上、反復継続して行われることが少ない(故意に待ち伏せて誘うといったものは除く)、これらのことは、一応にも説明は入れておくべき(「きさらぎ駅」だと、非常時以外に駅構内や線路にに立ち入ってはいけない、等)ではなかろうか、と思います。
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(減点なし/参考/ヒッチハイク一般について)
・ 日本では、上記の通り、報酬を積極的に請求すると白タク行為で問題になります。一方で、「道路運送法における許可又は登録を要しない運送の態様について」(令和2年)である程度整理されていて、「利用者側から自発的に支払いがなされた場合」「野菜など、換金性のないか乏しいもの」(通達にはないが、ヒッチハイクの趣旨上、類推すれば「地域の土産物」はここのカテゴリに入るものと思われます)は問題なし、という「一般的な常識な解釈」が成り立つようになっています(換言すれば、積極的な白タク行為はできないような解釈になっています)。