「ワクワク!」AIR エア まゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
ワクワク!
ビジネスもの特有の、ワクワクする面白さがありました!
ジェイソンベイトマンとマットデイモンのシーンが好きです。(君には日曜にしか会えない娘が居ない、ただの靴も誰かが履けば意味が生まれる、カップケーキにキャンドルさしてハッピーバースデー)
ビジネスものは人々のパーソナルな思いの強さがあって初めて熱を帯び、困難な障壁があってこそ物語が輝きを放ちます。プレゼンやスピーチに感動したり、仕事の面白さや醍醐味を感じることができるのも、地味で冴えない日常がちゃんとあるから。この日常や情熱なくしてサクセスストーリーは成立しない。
ブルーススプリングスティーンのborn in the USAの歌詞も、改めて読んでみました。ああ本当だ、こんな歌詞だったんだと思いました。高校生の頃、よく意味も考えず聴いていたのを思い出しました。NIKEと言えばアメリカですが、その靴を実質韓国や台湾が作っていること。そして自分たちも仕事にあぶれるかもしれないこと。この一曲と重ね合わせることで、短いシーンながら、この作品がアメリカメーカーの成功物語であることを強調し、この後のクライマックスへ繋ぐ自然な導入の役割を果たしており、地味ながらとても効果的で大事なシーンになっています。また、この曲はエンディングでも使用されており、この物語を一言で表すのにピッタリの選曲と思いました。
マシューマーがカッコよかった。レトロなニットに革ジャン羽織って、スケボーで出勤。実にアメリカらしい。実際に製作するシーンが大好きです。マイケルジョーダンのママも良かったです、肝っ玉すわっててでっかいわ。ビジネスセンスが止まらない。
我が子がギリシャ神話にハマっていた小学生時代、「NIKEって、勝利の女神ニケなのー!!カッコイイ!!」と興奮して目ん玉キラッキラッさせていたのを懐かしく思い出しました。しかし甲高幅広のためニューバランス派なのでした。
adidasって、アクセントがdiのところにあるのですね、知らなかったです。