「遊び心と芸術性を併せ持つ快作‼️」ブルックリンでオペラを 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
遊び心と芸術性を併せ持つ快作‼️
体験しないと発想の浮かばない作曲家。
精神科医なのに、自分の悩みを自らは解決できない精神科医。
現代オペラの作曲家をピーター・ディンクレイジが、
彼の妻の精神科医をアン・ハサウェイが演じています。
そして作曲家にインスピーションを与える《女神=ミューズ》を
マリサ・トメイが演じました。
そして更に映画は、もう一つの事件、
【ロミオとジュリエット】のようなサブストーリーが、
アクセントになっています。
【ロミオ役】はハサウェイの連れ子のジュリアン・・・18歳です。
【ジュリエット役】は、テレザ。
セレブ夫婦(ディンクレイジとハサウェイ)の家のお掃除や家事を手伝う
マグダレナ(ヨアンナ・クーリグ)の連れ子のテレザはまだ16歳。
このテレザの年齢が大問題を引き起こすのです。
そしてもう1人の登場人物はマグダレナの夫。
法廷速記者をするトレイ(ブライアン・ダーシー・ジェイムズ)
マグダレナがジュリアンのベッドの下から、
テレザのヌードのポロライド写真を発見します。
まだまだ子供だと思っていた娘のヌードにショックを受けたマグダレナは
事もあろうに、夫のクレイに見せてしまったのです。
クレイは激怒して、淫行でジュリアンを訴えると息撒きます。
そんなことをされてジュリアンが検挙されたら、大変なダメージを
ジュリアンは受けてしまいます。
(なんともマグダレナは男運の悪い女性なのです)
それで思いついたのが、
ジュリアンとテレザが結婚してしまうこと。
この案も、ニューヨーク州の法律では結婚可能な年齢が18歳に
引き上げられているのです。
それでは、他の州はどうでしょう?
それで候補に上がったのは、
《デラウエア州》へカテリーナ号で海路を行くとに・・・。
まぁ、まだまだ面白いことがたくさんあるのですが・・・。
見所はスティーブ(ディンクレイジ)の作曲する
【現代オペラのステージ】
装置が素晴らしいし、ソプラノ歌手のアリアが超絶美しい。
そしてストーリーは作曲家スティーブの実体験。
カテリーナ(マリサ・トメイ)とのゆきずりのバーでの出会い、
そして一夜を明かした体験がほぼ同じストーリーで歌詞に
反映されるのです。
カテリーナは恋愛依存症の船長。
(20人乗りくらいの曳き船のオーナーで船長)
ボロ船に見えますが、インテリアもおしゃれで、居心地いい仲間が
寛げる空間です。
潔癖症で、片付け魔で、奉仕とで空虚な心を持て余す妻のカテリーナ
との虚しい仮面夫婦生活。
スティーブは、新しい生活に舵を切るのです。
この映画は《真実の愛》とか《永遠の愛》を大袈裟に描かない。
その時、その時の愛のあり方、
多様性ある考え方、生き方を提案していると思います。
心の片隅に残って、ふと思い出し笑いをしたくなる、
そんな映画です。
(それにしても、道化役に徹したようなアン・ハサウェイ)
ディンクレイジ、マリサ・トメイ、アン・ハサウェイ。
good jobでした。
そしてオペラは「アイーダ」「トスカ」「ドン・ジョヴァンニ」
などの古典しか見ていないので、現代アートのような前衛オペラは
とても新鮮でした。
コメントありがとうございました。
お久しぶりです。
連日の大雪にはまいりましたね。
この映画、素敵でした。海に落ちて、インスピレーションがわいた場面も印象的。
今年は、まだ一本しか見てない、、、。
都会の札幌にお住まいなんですね。
帯広とか根室の方の積雪が凄いのですか。でも、降った雪☃️が消えないんですね。昨日昼頃ちょっと降ってましたが、積もりせん、が、さっむいです。
本作は、別嬪さんがいる、アンハサウェイ、何であんなオッさんに?
ブロークバックマウンテンにも出てられましたね。あらこんなところに。てな感じで。
こちらこそ共感&コメントいつもありがとうございます⭐️
鑑賞してから日が経ちましたが琥珀糖さんのレビューで再鑑賞したくなりました
WOWOWオンデマンドで観なくちゃ⭐️
…オペラにハマっていらしたなんて琥珀糖さんの果てしない芸術感⭐️素晴らしい
共感、コメントありがとうございました。わたしがこの映画を観たのは昨年の4月。その頃はトランプが再任するとはこれっぽっちも思ってませんでした。まさか、まさか、です。ひょっとしたらこんな映画をつくること自体がNGの世の中になってしまうかも。