劇場公開日 2024年5月17日

「「こんなテイストでも撮れるんだ」〜 その振れ幅に感心した次第。」碁盤斬り Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 「こんなテイストでも撮れるんだ」〜 その振れ幅に感心した次第。

2025年8月14日
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鑑賞方法:VOD

難しい

斬新

2024年公開、配給・キノフィルムズ。

【監督】:白石和彌
【脚本】:加藤正人

主な配役
【柳田格之進】:草彅剛
【お絹】:清原果耶
【弥吉】:中川大志
【萬屋源兵衛】:國村隼
【長兵衛】:市村正親
【柴田兵庫】:斎藤工
【お庚】:小泉今日子

1.『十一人の賊軍』の流れで観た

同じ日に自宅で観た。

白石和彌監督ものだが、「静と動」の違いが面白かった。

企画のコンセプトがまったく異なるので、
もちろん、単純比較をするつもりはない。
「こんなテイストでも撮れるんだ。」
という具合に、その振れ幅に感心した次第。

◆古典落語をモチーフにしたこと、
◆フランスで先行して公開されたこと、

などが話題になっていたことは承知していたが、
『碁盤斬り』というタイトルを見て、
なんか重たい感じがして、公開時には足が向かなかった。

「わたしを斬ってください」
「いや、わたしを」

このやり取りは、
残念なことに、演者から必死さや真剣さが伝わらず、
ただの面白いシーンになっていた。

2.囲碁の世界

フランスでのタイトルは、『 LE JOUEUR DE GO』(囲碁をする人、囲碁プレイヤー)となっている。

作中にも語られる、石の生き死にを、投影させるのかと思ったが、それは深読みしすぎだった(笑)。

落語になる前は、講談からスタートしたという『柳田格之進』。
落語家によって微妙に下げ(オチ)や、設定が異なることをwikipediaが教えてくれた。

本作オリジナル設定としては、
仇として斎藤工演じる柴田兵庫を登場させた。
この人物とも囲碁をする。
囲碁のプロモーションも兼ねているのだろう。

柴田兵庫の存在は、
ストーリーに深みや面白さを加えられたのか?
んん。。。

3.まとめ

草彅剛はとてもよかった。
若い頃より格段に良い役者になった。
(↑上から目線っぽくてごめんなさい!)

國村隼は安定の出来。
ストーリーは、落語完全準拠でもよかったのでは?
と思った。
特に悪くいう部分もないが、また観たい、にもならず。
☆2.5

Haihai
トミーさんのコメント
2025年8月14日

共感ありがとうございます。
フランス、なんなら現在の日本ではちょっと理解出来ない部分が多々在りますね。娘をかたに・・キン肉マン、女房を質に入れてもとは訳が違う? わたしを、いや私を・・ダチョウ倶楽部位の認知度?
斎藤工くんは明確な悪役が必要だったんでしょうが・・ラストの主人公の決断は万国共通でツッコミ入りそうですね。

トミー
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