劇場公開日 2024年5月17日

「草彅剛さんの新境地ですね。」碁盤斬り レッサーパンダさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0草彅剛さんの新境地ですね。

2025年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

ドキドキ

柳田格之進の役は草彅剛さん以外には考えられませんね。
真面目で実直。清廉潔白な人柄だからこそ四角四面で融通が利かない。
そんな不器用な武士を見事に演じきったと思います。そこは賞賛したい。
作品のテーマにも共感できますね。
正義はそれぞれの立ち位置で変わる。正しい行いでも立場が変われば恨みを買う。
相手には相手の言い分もある。そこに気づいてしまったために迷いが生まれる。
さらに自分は武士である。誇りも面目もある。仇を討たねば武士として生きていけない。
さらに窃盗の嫌疑までかけられてしまう。苦悩は深まるばかり。どう決着をつけるのか。
最後まで目が離せない。
星5つでもいいけれど、ちょっと残念。
まず碁のシーンが多い。碁に詳しい人ならいいけれど素人が見ても「姑息な打ち方」の何たるかも解らない。
あとは監督さんの好みなのかもしれないが、重要な話をしている「背景」でお祭りをやっていたり縁日だったり。踊りを踊っていたりとか。それ要ります?ってシーンが結構あります。
注意がそちらに行ってしまって緊張感がそがれます。そこは少し残念。
星4つとさせていただきます。

レッサーパンダ
PR U-NEXTで本編を観る