「もう一人の主役國村準さんの魅力を堪能」碁盤斬り 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
もう一人の主役國村準さんの魅力を堪能
草彅剛さんは大河で品のある徳川慶喜役の好演が大変印象に残っており、今回は娘と貧しくも仲睦まじく静かに過ごす柔らか格之進役も大変良かったです。
そして何よりも國村準さんがもう一人の主人公のように人間味が溢れる演技をされていてそれがドラマとして魅力を増し、2人が碁盤を挟み勝負の中で会話するようなやり取りに愛おしさを感じた。
囲碁の前では身分と年齢は関係ない、碁盤に現れる真っ直ぐな格之進の心に源兵衛が惹かれて人生観も変わっていく様が前半の核となっていた。
しかし、後半は柳田家に起こった悲劇の真相や金銭に纏わるイザコザにより、武士と商人との生き方や責任の考え方が違うことで…。もどかしかったです。
個人的にはお絹役の清原さんの透明感や父を想う純真さがハマり役でした。そして与吉役の大志くん、私はずっとずーーーと貴方の頼りなさに呆れて許せなかったよもうっ!!お絹ちゃんとは釣り合わない!!
クライマックスもあんな事があったのに急展開な柳田家と萬屋家となり橋折感が拭えなかった。それでも久しぶりに良い時代劇を鑑賞し満足度は高かったです。
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