「【新解釈】柳田格之進+文七元結」碁盤斬り カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
【新解釈】柳田格之進+文七元結
真面目な時代劇で清原果耶の花魁道中がみられると思ってました。脇役の俳優さんたち(とくに徳兵衛の音尾琢真)が真面目ないい演技なんだもん。
でもなんか落語みたいだ。
斎藤工のチョンマゲの似合わなさ加減が半端ない。そこで気づかなければいけなかった。それと中川大志も。代金50両の集金に行ったついでに囲碁の相手をさせられて時間を忘れ、慌てて金をおいてきてスリにすられたと思ってしまう奉公人の噺があったなぁ·····
小泉今日子(遊郭の女将)の台詞(大晦日の吉原大門の大引け)でなんだこれは文七元結の変化球じゃないかと気付く。
あそこはひょっこり小泉今日子が萬屋に来て、柳田に待ったをかけるのだろうと今か今かと首をなが~くして待ってましたが···
小泉今日子は岩下志麻にみえたり、最後は森光子にみえたり😄
さすがだねぇ。
清原果耶ちゃんの町娘姿をみられるだけでありがたや~ナンマイダ〜
あの掛軸はいくらになったのか気になる。一部は祝言費用に化けたに違いない。さすが元〇〇役の柳田格之進。融通のきかないバカ正直のストレート勝負とみせかけて最後は変化球で落としてきた。
「柳田格之進」という演目があったんですね。別名が碁盤割り。もともとは講談の演目だったらしい。それに歌舞伎でも有名な文七元結の要素を加えて、新たに斎藤工の役柄を加えて、仇討ちのストーリーにしたわけか。うーん。お見事。
天国の志ん朝と彦六師匠にみせてあげたい。
碁は全然わかりません。わかっていればより楽しめたはず。江戸時代の娯楽や宿場の元締が開催する賭け碁もなんだか新鮮。丁半博打だけじゃない。斎藤工の刀は仕込み杖⁇座頭市の要素もか。市村正親はミュージカルだけじゃなかった。大親分の貫禄。中山道の塩尻宿出てきました。東座で掛けなければいけませんね。
木下グループのCEOが落語好きなのは間違いない。脚本の人もワルノリ大好きなのでしょうね。
カールⅢ世さん、共感とコメントありがとうございます。
ハンコの手間賃は、確か「五分」でした。
キョンキョン女将が何かの名目で色をつけてくれて
一両だったかと。
>源兵衛は両替商、金貸(質屋)だったような
何の商売だったか実を言えば記憶が曖昧なのです。
パンフ参照しても、國村隼の役は「萬屋源兵衛」と
書かれていますがどんな商売をしているのかが書い
ていませんでした。・_・
けれど、皿とか壺とかが持ち込まれて金を渡してい
る場面や、例の50両も「返済があった」と手代から
源兵衛に報告する場面もありましたので、そうなる
と仰る通り「金貸(質屋)」で合っている気がして
きました。
市村正親、迫力ありましたね、声出すだけで場が締まる感じでした。
私も囲碁が全く分からず、碁盤の目の中ではなく、交差した点に石を置いていくんだ、と今更気づきました