「碁盤斬り」碁盤斬り ゆっぴぃさんの映画レビュー(感想・評価)
碁盤斬り
オンライン試写で鑑賞。
白石和彌監督初の時代劇『リベンジ・エンタテインメント』とのことでバイオレンス感のある作品を想像していたのですが、良い意味で裏切られました。
「脚本や囲碁の白と黒のコントラスト、何より碁を打つ草彅さんの所作がとても美しく、これは美しい映画になる。初めてかもしれない、美しい映画を撮りたいと思ったのは」と白石監督。
その思いが冒頭から感じられ、華やかな江戸の街並みと、四季を通して碁を打つ姿、光源にこだわった照明がとても美しかった。もちろん、後半はこれぞ白石監督と言うシーンもあり引き込まれます。
主演の草彅さんの目の演技が本当に素晴らしく、格之進の実直でこうと決めたら曲げられない武士の誇りを感じながら、父と娘がお互いを思う気持ちが切なく、これは世界にも羽ばたける作品だと。
そしてキャストの皆さん一人一人の役が際立っていて、そこもとても素晴らしかった。大切な人のことを思いながら皆必死で生きているんだと…。
とにかく、この作品は劇場の大きなスクリーンで見るべき映画です。
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