おまえの罪を自白しろのレビュー・感想・評価
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小さきものへ
政治モノの定番、始めは理想に燃えていたのにドロ沼にどっぷり浸かるパターンです。そういう業界なのでしょう。
橋の掛け替えで被害を受けた家族とザ・政治家一家の対比も興味深かったです。
圧倒的なスピード感
おまえの罪を自白しろ。
とにかく引き込まれて、あっという間にエンドロール、な感じでした。政治の裏側の話だと思い見始めましたが、見終わった時は、親子の話だったことに気がつきました。ちょうど良い長さで、中身がたくさん詰まっている映画。
今年観た映画の中で1番面白かったです。
完全な失敗作
うーん、期待ハズレだった。
もっとスカッとする、溜飲が下がる展開だと思っていたのだけれど……。
ストーリーの焦点がどこにあるのかつかみづらいし、クライマックスもはっきりしない。何よりも物語が自然な形で流れていないところが気に食わない。取ってつけたような話で興醒めした。セリフがわざとらしく浮いたように聞こえるシーンも少なくなかった。前半にちょっと登場しただけで姿を消した尾野真千子がキーパーソンになるということも予想どおりだったし。それに役者がダメだなぁ。堤さんや尾野まっちゃんはともかく、この映画に出演しているほとんどの俳優が魅力的ではなかった。
話がつまらないので、「刑事の眉毛が整いすぎてコワい」とか「堤真一も目の下がたるんできたな」とか、そんなことばかりが気になった。やれやれ。
完全な失敗作、と言いたくなるような出来でした。
Dark Rainbow
予告編のみの情報だけで鑑賞。原作は未読です。
んーなんだか薄っぺらくてつまらないわけでは無いんですが、面白くも無いという中途半端な出来だなと思いました。
国会議員の孫娘が誘拐され、その孫娘を探すために政治一家や警察が奔走するというのがざっくりとしたあらすじです。
政治ドラマとしては上のものが下のものを抑圧する汚い人間模様を濁さず描き切っていたのは好感を持てました。ダメダメっぷりがこれでもかと滲み出ていましたし、なすりつけ合いってこんなに嫌なもんなんだなと再確認させていただきました。
全体的に主人公が存在しなかったのも乗れなかった理由だと思います。晄司が主人公という立ち位置なんですが、そこまでフォーカスが当たるわけでもありませんし、事件解決に大いに役立ったはずなのにそこも目立たずじまいというのは助演の立ち回りのはずなので首を傾げながら見ていました。
清次郎の立ち位置も自白するまでの流れをトントントンと見せていきつつも、予想の範疇くらいの事しか起こらないので意外性の無いキャラになっていました。
一家総出で事件に立ち向かっていくのかと思いきや、基本は晄司と清次郎の部下が足で稼いできたものを提示して会見しての繰り返しなので、兄貴や義兄は完全に置き物になっていました。これは役者の無駄遣いだなぁと思いました。
真由美はなんでずっと血まみれシャツを着てるのかってのも疑問に残りました。「シック・オブ・マイセルフ」の主人公も血まみれシャツ着て街中を歩いていましたが、もしかして注目を集めたかったのか?と直近の作品が謎にリンクしていました。
犯人サイドの描き方もなんだか雑だなと感じました。どう考えても尾野さんがあそこにいたら1発で怪しいの感じてしまいますし、案の定犯人でしたし。
動機も殺してしまった父親を埋めた土地が掘り返されてしまうからそれを阻止しなきゃ!という感じで工事を伸ばそうとなんやかんや動き回るというのを後半ドドっと明かされるので、そうですかというくらいの感想しか出てきませんでした。
河原で掘り返そうとしているところを見つかるところなんて間抜けすぎない?ってくらい煩雑でした。
会見を開いて犯人を誘き出すという珍しい手法を使ってきたなと思いはしましたが、長々とした茶番のように後半は思えてしまって萎えました。それでホイホイ出てくる犯人も犯人なんですが笑
終わりも次世代への繋ぎみたいな感じで晄司が議員になっていたのも色々とすっ飛ばしててうーんってなりました。もう少しカタルシスが欲しいなぁと思いました。
役者陣は若干引っかかる人はいたものの、基本的には安心して見れましたし、主要キャストは難しい役どころを演じ切っていたなと思いました。
期待という期待はしていませんでしたが、それを若干下回るというなんとも言えない結果になってしまいました。短ければ良いって訳ではなかったです。これは2時間欲しかったです。
鑑賞日 10/23
鑑賞時間 17:40〜18:35
座席 H-12
面白くない理由を解説します
・フィクションにおいて国会議員の汚職、少女ひとりの誘拐という設定がしょぼい
・フィクションなんだから小田国会議員は口封じで暗殺されるべき
・犯人の「楽して稼ぎたかった」という動機に同情できない
・町工場の犯人に高度なIT技術があるのがおかしい。というかITエンジニアに転職して稼げよ
・演技がいちいち臭い
予習なしで一回で理解するのは難しかった
2回鑑賞しました。
元々サスペンスは好きで色々観ています。政治物はあまり観ません。原作未読。
まず1回目は理解ができずに、早い展開に少し取り残されました。2回目、人間関係や話の大枠がわかってから見たところ、面白い!と思いました。
1回目が難しいと感じたのは以下の理由です。
・人間関係が会話でサラッと紹介されるので、これ誰?が多々ある(政治物に慣れた方なら大丈夫かもしれません
・ド派手なサスペンスというより、人間ドラマを描いた作品。伏線を鮮やかに回収して解決!のような展開を期待すると、ギャップに戸惑う
人間関係を把握しストーリーの大枠もわかった2回目は素直に人間ドラマが楽しめ、役者の繊細な表情で心情を察することができ、面白いと思いました。
個人的な意見ですが、タイムリミットサスペンスと謳われている印象がありましたが、誘拐事件を発端に人間関係が渦巻く人間ドラマのような認識をしたほうがギャップは少ないかな?と思いました。
政治のドロドロした駆け引きが好きな方は、特に好きだと思います。
また、俳優陣の演技は良かったです。
個人的には、特に池田エライザさんはこんなに演技が上手い方なのかとびっくりしました。
1回目は星3かなと思いましたが、2回目は素直に面白かったので星4とさせていただきました。
家族の話
国会議員の孫娘が誘拐されてからの約1日を描いた101分。すごいスピード感で物語が進んでいき、長い説明のシーンなどがなくコンパクトにまとまっているので101分間緊張の糸がぴんっと張り続けたままでした。
初めて映画館でサスペンス映画を観ましたが、私のように初めて社会派の映画やサスペンス映画を観ようかなと思った人にはトライしやすくとても観やすい映画だと思います。
驚いたのは出演されている方々がとても豪華で、次から次に登場する俳優さんにこの方知ってる!の連続でした。
心に残っているのは、登場人物たちの表情です。セリフがないときの表情や息遣いに胸がぎゅっとなりました。
特に、101分の中で主人公宇田晄司の表情がどんどん変わっていき、最後のシーンの表情を見た時にとても清々しい気持ちになりました。
初めは今の状況に不満を持ち眉間に皺を寄せている晄司が自ら動き、清く正しい正義のヒーローではなくどんどん強かになっていく姿が印象的でした。
誘拐事件・国会の闇という張り詰めたテーマの中で、みんなでテーブルを囲んで食事をとるシーンが何度かあり、そのような日常のシーンの温もりがとても際立ち、何故か心にとても残っています。
たくさんの登場人物が出てきますが、家族の物語だと感じました。
氷山の一角!とても楽しめました
政治の裏側をきれいにまとめられていて、楽しいストーリーでした。
しかし本当の政治の裏側は、もっとドロドロで表に出せるようなストーリーにはならないのでしょうね。
キャストがとても良くそれぞれの個性を出しており、笑いあり憎しみありの映画でした。
主役は中島健人なのですが、実は尾野真千子が鍵を握っているという面白い展開でした。
主人公の心の動き
原作未読で2回鑑賞しました。見て損はない大変見ごたえある作品だと思いますが、予告を見て想像していたのとは違うストーリーでした。
誘拐と並行して宇田親子はもっとバチバチに対立しあって主人公が父親をどう裏切りどう政局を泳ぎ切るのか、みたいな主軸でも良かった気がします。
しかし父親のことも憎みきれず妹や兄にも肉親らしい情を見せる主人公の内面はよく描かれていたと思います。ただ終盤の事件解決に向けて主人公が考え動くシーンはもう少しモノローグか心の声があった方が政治家としての資質などがわかりやすいのではないでしょうか。
中島健人さんと堤さん平泉さん角野さんの演技は素晴らしく政治に携わる者の底知れなさが伝わりました。
失脚後の堤さんの少し柔らかくなった感じと吹っ切れた主人公との対比に泣けました。
タイムリミットの先がある
タイムリミットサスペンスと聞いて、人質開放までのアレコレの話かと思ったら、その先があり、かつ最後まで間延びすることがないリズムで楽しむことができました。
サスペンスアクションではなく、心理戦、政治の世界での大人の戦い、家族の葛藤・・・など盛り沢山でありながらどれも納得いくレベルに語られており、非常に満足感が高い映画でした。
ラブコメとか漫画原作とかが多い中、こういうタイプの面白い邦画があまり知られていないのはもったいないと思い、初めてレビューコメント書きました。
あと単純に俳優陣が豪華!!!ほんの少しの登場でもこの人が!という方が多く出てきており、そういう意味でも満足。
最後に主題歌が良い。疾走感あるままエンディングに入り、B'zの楽曲でめちゃくちゃテンション上がった状態で帰りました。仕事疲れを癒すために週末にまた観たいかも。
さくっと楽しめる映画 中身は薄い
原作未読で鑑賞しました。
良かった点
・役者陣の演技は申し分なし、たくさんの大御所俳優陣の演技を見れて楽しかったです。
・カメラワークと画の構図やライティングがすごく綺麗で銀幕で見るべき画だなと感じました。
・角野卓造さんと中島健人くんの対峙シーンは迫力満点で、良かったです。
中島健人くんの表情の変化にゾワっとしました。
悪かった点
・ストーリーは微妙にリアリティに振り切っていないような気がして、かといってエンタメに振り切っているかと言われたらそうでもなく中途半端だなと思いました。
犯人の素人なのにハッキング技術があるのとか特に...
・テンポ良くストーリーが進んでいき面白いは面白いのですが、それぞれの人物の心情描写が少なく、行動心理などが読めない点が多くあまり感情移入が出来ませんでした。
・予告からして、父を取り巻く政界の闇へもっと切り込んでいき、罪の自白までハラハラドキドキで楽しめるのかと思いきやそうではなく割とあっさりと自白、その後中盤から
主人公の謎解きが始まった時はちょっと醒めてしまいました。
結局何を重点的に伝えたかったんだろう、という感じです。
家族愛なのか、社会の闇についてなのか....いずれにせよ全部薄いなと思いました。
予告と本編の温度差を結構感じたかなあという印象です。
原作を読んでもっと話を深く知ろうと思います。
中島健人を見たい人のための映画
ケンティー目当てで観に行きました。
感想としては、ケンティーで映画を作りたい人が作った映画って感じでした。
私がうーんと思ったのは以下の通りです。
○起業した会社が潰れ、国会議員の父親の秘書になったにも関わらず、やけに態度のでかいコウジ(中島健人)にイライラしてしまう。視聴者目線だとコネで仕事に就いてるように見えるけど、なんでそんなに偉そうに父親に口がきけるんだ?そんなに父親の仕事の姿勢が嫌なら、さっさと自分の好きな職についた方が良くないか??と思ってしまう。
○誘拐された娘の父親(浅利陽介)が娘を心配したり、妻を気遣う様子が少ないせいで、娘が返ってきた時に、感情移入しづらく良かったねの気持ちがあまり沸かない。
○ずっと血がついたシャツを着ている妻(池田エライザ)が気になってしょうがない。事件現場で頭から血を流してる人がいたら、事件のことを聞くより心配しようよ、刑事さん。脳震盪とか起こしてる可能性だってあるよ?そして病院から帰ってきてからも、血のついた洋服を着替えさせてやろうとするまともな人間はいないのか?
○コウジの父(堤真一)がコウジの会社を潰してまでも、コウジに仕事を継がせようとしたかった理由をはっきりと教えて欲しかった。兄だって能力が無いようには見えないのに、何故コウジに肩入れしてたのかよく分からなかった。むしろ正義感の強いコウジを鬱陶しく感じてそうにも見えたのに、あれは期待してる分当たりが強いって事だったのか??
○コウジに見せ場を作るためとはいえ、10人程の警察が待機してる中、犯人の1人を逃す展開が警察無能過ぎてそうはならんやろ。なんで4人で1人にだけ向かっていくんだよ。そりゃもう1人逃げるだろ。ちょいちょいそうはならんやろって展開があって、イライラしてしまった。
その動機で、その犯行はしないですね!
映画化する原作選択の失敗が最大の問題点ですが、演出にも問題ありです。
キャスティングで前半すぐに犯人分かってしまいますし、唖然とする犯行動機の判明後に、犯人の流す涙のアップなど、そうじゃないでしょ感で全編溢れてます!
中島健人さんのファンの方だけ、どうぞご鑑賞下さい。
三度目の会見
安っぽくダサいポスター、「タイトル強すぎ!」という無駄に若者ぶった予告、『新・中島健人編』のトレーラー。
何より、週末から爆発的に伸びるレビュー数。
もしや主役は…事務所は…
『Gメン』はよかったが、今作は嫌な予感が的中してしまった。
ミステリではないので犯人を予測できる構成でなくてもいい。
でも、「まさかコイツが!?」とか「アレってそういうことだったの!?」といった驚きが欲しかった。
あるいは最低限、犯人に到る過程をちゃんと見せて欲しい。
よもやPCカタカタして犯人突き止めて、その片方が話にすら出てなかったキャラとは。
麻由美が気を失った(これも不自然だが)のは偶然だし、柚葉の方が大怪我してたらどうしたのか。
声明も攫ってから打ち込んでるし、ハッキングスキルが謎すぎるし、そもそもクラッキングする意味がない。
車を盗む意味も感じないし、マンションが建ち並んだからって深夜なら掘り返せるだろ。
自己破産もほぼ自業自得だし、誘拐の目的は自らの罪の隠蔽でしかないので共感も同情もナシ。
演技や演出は悪くないが良くもない。
逆にあれだけシナリオがペラペラだと、重めの演技が上滑りしていた印象すらあった。
序盤、身体を半分戻しながら答弁する堤真一の動きは秀逸。
議員秘書と記者と警察があんなに仲良く並んで歩くもんかな。
とりあえず、エライザの血の付いたシャツは早く着替えさせてあげてほしい。
最初は義理の息子と父の話かと思った
義理の息子と父の政治との葛藤かと観てました!!後日王様ブランチとかシューイチのインタビュー聞いて実の息子と父の葛藤に人間らしいさを感じました。出演俳優さんたちが豪華で相関図必要だと罪の自白生産でお互い勘違いしていた家族の絆が少し戻った様な気がします!お金と政治は臭いものに蓋をする様なことは人を幸せしないと語りかけられたような感じました。私も市議会議員で嘘は市民を幸せしないと心に刻み反省し誰にでも近くへ言って話を聞きたいなぁと思いました。ミステリーとヒューマン好きな人におすすめしたいです!自白のずる賢さを観てきてください(笑)!!
おじさん達のカッコ良さが際立つ
政治絡みの不正のせいで、家族が迷惑を被るよくある話でしょうが、要所要所でしたたかに、己の利を第一に考え動く腹の探り合いや駆け引きが見ていてはらはらしました。
そんな中で真実を求める中島健人さんの役はがむしゃらでまっすぐだったはずなのに、自身も、己の利を優先する片鱗を見せたシーンがぞくっと来ました。角野卓造さんとのシーンで、父親の事よりも自分の利益を優先した場面での、白から黒に変わる所は1番記憶に残っています。
欲を言えば、もう少し3兄妹を掘り下げて欲しかった。父である堤真一さんがなぜ兄よりも弟の中島さんを後継だと思ったのか。兄弟間の確執がありそうでなさそうだった。これは小説ではしっかり描かれているのだろうか。
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