「ハリウッド・アンダーグラウンド&ニコ」探偵マーロウ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッド・アンダーグラウンド&ニコ
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リーアム・ニーソン初見はオスカー・シンドラー役だったけど、今やすっかりアクション映画のイメージが定着してしまった。今回は珍しく渋いハードボイルドな方向で行くのかと思ったら、途中からまたぞろ荒っぽい展開になる。プロットには特に新味もなく、しかも明らかに触法行為なのに笑って見逃したりするのも解せない。マーロウ物のスピンオフは何作かあるようだが、この原作の評価はどうなのだろうか。
フィリップ・マーロウは原作では40代という設定らしいが、リーアム・ニーソンは1952年生まれというからもう70代。マーロウを演じた他の役者では、エリオット・グールドが35歳、ハンフリー・ボガートが46歳、ロバート・ミッチャムが58歳で、ニーソンが最高齢だ。チャンドラーの熱心な読者というわけでもないが、さすがにマーロウにしては枯れすぎでロマンチシズムの香りがしない。
ダイアン・クルーガーも悪くはないけど、マーロウ物の悪女役ではシャーロット・ランプリングにとどめを刺す。
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