「キザなセリフがビタビタ決まっていとをかし ( ? )」探偵マーロウ マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
キザなセリフがビタビタ決まっていとをかし ( ? )
☆5にした理由はリーアム・ニーソンが出てるというだけである。リーアム・ニーソンの応援団は見てほしい。
1930年代のロスという設定が、なんか渋くて(死語かも)オシャレな感じがした。リーアム兄さん(ジーサン)は、もちろん渋くてカッケーし、ハードボイルドっぽいセリフがビタビタ決まって心地よい。
うろ覚えだがハードボイルドは文学の文体の話で、客観的描写がどうとかいうことだったと思うが、僕は年に2~3冊しか小説を読まないから文体のことなど分らない。かっこいい探偵が活躍する物語というのが僕の認識だ。
マーロウのことはほとんど知らないが、マーロウ、チャンドラーのファンは楽しめるかもしれない。
「長いお別れ」の続編が有ることを初めて知った。「長いお別れ」は1度だけ読んだがほとんど忘れてしまった。ラストに 「警官とサヨナラする方法は発見されてない」とかいう所で、「ゲッ、警官とは一生サヨナラ出来ないのか?何てこったい」と思ったことはよく覚えている。
それと名セリフで名高い「ギムレットには早すぎるね」。読む前にこのセリフが名セリフと聞いていたので期待していたが、読んでたら突然出てきたので 「えっ、どこが名セリフなんだ ? 」 と戸惑った覚えがある。日本語訳ではセリフの最後に「ね」が付くんだとかトンチンカンな感想を持っただけだ。どこがどう名セリフなのかサッパリ分からなかった。「長いお別れ」がよく分かってる人達の説明を読んで、 「ああそうなんだ」 と思ったが結局よく分からなかった。
そもそも 「長いお別れ」を読んだのも、故・内藤陳さんの本(たまたま本屋で見て、読まないなら2度死ねみたいな題名が面白いと思って買った本)でチャンドラーやハメット、鷲は舞い降りた(ヒギンズ?)を読まないヤツはさっさと死ねとか言ってたからで(ちょっと違うような気もするが)、「長いお別れ」「湖中の女」(清水俊二さん訳)、ハメットも何か1冊読んだが全部内容は忘れてしまった。
今回のマーロウがシリーズ化されたら嬉しいが、僕としてはロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズが映画化&シリーズ化されたほうが嬉しい。小説が映画化されると登場人物がイメージと違うという意見が出るが、ホークは特にダメ出しが多そうだ。ホーク初登場の回を勧められてからファンになり毎年楽しみにしていたのに作者が亡くなってしまってしまい残念。コレステロールが高そうな体型だと思ってた。