「僕も大好き、日本人も大好きテトリス」テトリス bionさんの映画レビュー(感想・評価)
僕も大好き、日本人も大好きテトリス
いやー、めちゃくちゃ面白かった。早朝に目が覚めてしまったついでに鑑賞を始めたのだが、途中で中断する場所がない。最後まで見ちゃって出社時間は遅くなった。
テトリスで一攫千金を手にしたビジネスマンのサクセスストーリーかと思っていたら、スパイスリラー顔負けのスリリングな展開。
テトリス権利は、PC使用権、アーケード使用権、専用ゲーム機使用権、携帯型ゲーム機使用権と分かれている上に、権利を管轄するのが、ソ連の国営企業Elorgだから複雑極まりない。
ソ連の混乱期に大金をせしめようとするKGB幹部、イギリス人の強欲なメディア王マクスウェル、テトリスの権利を最初に取得したロバート・シュタイン、そしてヘンク・ロジャースが入り乱れての権利争奪戦になっていく。
オランダ系アメリカ人ヘンク・ロジャースがテトリスに目をつけたんだけど、この人、日本に在住していて奥さんも日本人なのにびっくり。タロン・エガートンは、英語で喋って、子供はバリバリの日本語で返事するへんてこな演出もある。
ヘンクのバイタリティには、驚くしかない。任天堂にアポ無しでいくのは、ご愛嬌だけど、テトリスの権利を持っているソ連の国営企業Elorgにアポ無しで行くのは、命知らず。民間人が勝手に政府施設に立ち入った場合は、即逮捕もありえるからね。
とにかく最後まで、目が離せない117分間。僕も大好き、日本人も大好きなテトリスの秘話が、こんな面白く見れるとはね。劇場公開だったら、大ヒット間違いなしの内容でございます。
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